コミカレってどんなところ?

アメリカ体験談1回目その1

アメリカの留学体験談第2弾、ペリッシュさんの体験談をお届けします。アメリカのケンタッキー州で暮らしているペリッシュさんは、現在コミカレに通われています。初回である今回は、アメリカのコミカレってどういったところなのかご紹介していただいています。

 

はじめに

私は日本でも少し英語を勉強していたのですが、渡米して最初の1年は あまりに現地の英語が聞き取れないことに衝撃を受けたと同時に今後アメリカで働くにはこのままではいけないと思ったのが、コミュニティカレッジ(コミカレ)に入るきっかけでした。

コミカレの学費って安いの?

一般的に四年制大学に比べるとやはりコミカレは安いと思います。アメリカ大学への進学を視野に入れている方ならご存知の方も多いかと思いますが、四年制大学にかかる学費はかなり高額です。州や地域によって学費は違ってきますが、田舎にある大学でも他国と比べるとはるかに高いと思います。

また、四年制大学へ編入する前にコミカレに通って学費を抑えるという方法はアメリカではとても一般的なことです。

ここで注意してほしいのが、コミカレは公立大学なので州民に対しての学費は低価格で提供されていますが、留学生は州民の2倍3倍の額を支払わなくてはいけません。しかも年々学費が高騰している傾向にあり、私が通っているコミカレも例外ではありません 。

州民は安い学費で授業を受けられるのがコミカレですが、留学生となるとそう期待できるほどの低価格ではないような気がします。

ちなみに私が通っているコミカレでは、学費だけで1単位$592(2018年秋学期時点)×12単位/1学期分(4ヶ月)=$7140(約78万円前後)かかります。

これにプラス学校の維持費、駐車場代、テキスト代、滞在費等がかかります。

またオンラインクラスもあるのですが、州民以外の学生もオンラインクラスだと州民と同じ学費で受けることができます(これも学校によって違います)。通常留学生は1学期最低12単位の取得が必要とされ、キャンパスで授業を受けなくてはいけません。しかし、私が通っているコミカレでは3単位まではオンラインでクラスを受けてもいいということで、学費を抑えるためにも私は必ず3単位分はオンラインで授業を受けました。

第二第三の人生をコミカレから始める

コミカレ教室内の様子

コミカレには幅広い年代の方達が学びにきています。と言うのも、コミカレとは一度社会経験した人たちがキャリアチェンジという理由で戻ってくるパターンや、上記に挙げた学費が安いという理由を含めもう一度人生をやり直したい、学び直したいという人にぴったりな場所だからです。

ある60代後半〜70歳代の女性は、アメリカに移民してきてこれまでずっと無料の英会話に通っていたけれど、もっともっと勉強したいという理由でコミカレに通うことにした方を知っています。前職は英語教師だったというのもあり、英語でもっと色々なことを学びたいという彼女の意欲がとても伝わってきました。

私自身は今30代で日本では事務職として働いてきたけれど、これからはまったく別の道に進もうと思っています。アメリカでは本当に年齢は関係ありません。何歳になっても挑戦する姿を見せれば、必ず周りは 応援してくれます。

コミカレでは色んな経歴を持った人たちに出会えるのも魅力の一つです。

職業訓練コースは社会人にとって強い味方

最初の2年をコミカレで学んでから四年制大学への編入という理由であれば高校を卒業したばかりの学生さんが多いかもしれません。ですが、コミカレは職業訓練コースもあるのでそれを目的として通う学生さんは20代後半〜40代が多い印象を受けます。特にナーシングプログラムはお子さんのいるママさん達に人気です。

私は職業訓練コースの中に作業療法士アシスタントプログラムがあることを知り、今のコミカレに決めました。

学位を取るのか、証明書だけ取るのかでコース期間も変わってきますが、 プログラム自体は大体1年〜1年半で組まれています。

コミカレの学生達

コミカレの学生さんの多くは働きながら学校に通っています。私が通っているコミカレの留学生の数はほんの一握りで、半数以上がアメリカ人です。それ以外はほぼ移民の学生さんで占めています。コミカレに通い始めて2年目になりますが、日本人は一人も見かけたことがありません。

寮の有無確認はお早めに

コミカレに寮が併設されているところは少ないと思います。私が通っているコミカレも寮がないので、近くの大学の寮に住むかホームステイ、もしくはシェアハウスに住むようになります。

まとめ

コミカレの入学条件で求められる英語力はそんなに高くはないし学費も安く抑えられるので留学生にとっても、入りやすいとは思います。ただ、 デメリットな面(寮がない、 フルタイムの学生は少ない 等)も考慮することをお忘れなく。

コミカレは公立だから、留学費用も安く抑えられると思われる方が実際に多いです。ペリッシュさんの体験談にもあるように、留学生は別料金です。そのため、言うほど安くはないという認識を持っておくことは大切だと思います。ですが、アメリカの大学に進学する選択肢としてコミカレからの編入は全然アリだと思います。

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