世界大学ランキング2016

イギリスのTimes Higher Educationから、2016年の大学ランキングが発表されました。

Times Higher Education World University Ranking 2016

もちろん、これが全てではないですが、一つの指標として見ることもできますし、この指標を重視するケースもあると思います。なので参考情報として活用できるデータではないかなと思います。

細かいランキングは掲載しませんが、上位はアメリカとイギリスの大学がほとんどを占めています。驚いたのは、これまでトップ3常連だったハーバードのランクが下がったことと、カナダやオーストラリアの大学のランクが上がってきていることが挙げられるかなと思います。

一方で、日本の大学はというと総じて下がってきています。安倍政権の目標とは裏腹に、日本の大学のグローバル化が遅れていることの表れではないかなと思います。アジアの中でみると東京大学がアジアトップの座から滑り落ち、シンガポール国立大学や北京大学にぬかされました。そして香港大学やその他の中国や韓国の大学に差を縮められてきています。東大以下では、京大がトップ100に入っているぐらいです。

日本の大学は研究実績など素晴らしいと思います。ただ、このランキングでは、研究実績だけでなく、大学のグローバル化といった視点も考慮されていますので、日本の大学における優秀な留学生の数が大きく影響してきているのではないかとも推測できます。

地元密着の大学などを除き、基本的に総合大学はグローバル視点が欠かせません。世界で研究実績を評価してもらえること、世界から優秀な生徒を集められることが重要になってきます。そうしていかないと、日本だけを念頭に研究をやったところで、世界のどこかではすでにその研究が行われている場合もありますし、優秀な生徒を世界から集められることで、新たな視点や発見にもつながると思います。もちろん生徒の数も増やせますので、財政的にも収入増につながるでしょう。

その為には、やはり一にも二にも、大学において英語は必須です。英語による研究、英語による論文、英語による講義、英語による討論などなど、英語での環境が大学内に伴わないと、このランキング上位はおろか、日本の大学のガラパゴス化が進展してしまう可能性も排除できません。その為にも、大学の努力はもちろんですが、日本の学生にも更なる英語環境への耐性を付けていくことが急務だと思います(ただ、昔よりは英語に対するアレルギー的なものは少なくなってきているのかなとは感じます)。

かつて民主党がナンバーツーじゃだめなのかという発言で、大きな話題になったと思います。その時に日本の技術は世界最高水準でトップレベルなんだからナンバーツーでいいというのはどうなのかといった声もあったと記憶していますが、このままだと、その基盤である大学での研究の質が崩れていき、気付いたら日本の技術が世界で上から何番目?とか言ってられない状況になる可能性も出てくるのではないかと危惧しています。

このランキングは、欧米主導だからという意見もありますが、大学の世界では残念ながら英語ができるのは当たり前という現実になっていると感じます。

ページの先頭へ

-->