留学したいけどお金がない!返済不要の奨学金って存在するの?

留学したいけどお金がない!返済不要の奨学金って存在するの?

海外留学を検討している時に、実際に留学したいと思っていても費用の高さが壁となって断念せざる得ないケースがあるかと思います。

従来は返済型の奨学金が多かったので、あまりお金をかけられない場合には、返済型の奨学金はあまり意味のない制度だったかもしれません。

しかしながら、現在では給付型の奨学金が徐々に登場しているのでこれまで海外留学をあきらめていた場合でも希望は捨てなくても大丈夫な時があります。

そこでここでは海外留学する方にとって返済不要の奨学金を中心に色々と解説していきます。

海外に短期留学するだけでどれだけお金がかかるのか

留学にかかる費用

お金はあまりかけられないけれども海外留学したい方にとって留学費用がどのくらいかかるのか、その一例をご紹介します。

例えばオーストラリアで1年間留学する場合、授業料・滞在費・現地での生活費や航空券・保険料なども含めて日本円にして平均約350万円前後はかかってしまいます。

これだけの高い費用を賄うため、返済不要の奨学金に頼ることで費用面において留学への道が広がる可能性も出てきます。

海外留学向けに給付型奨学金を実施している団体

返済不要の奨学金、別名給付型奨学金にはさまざまな種類があります。ここではその一つ一つの詳細まではご説明できませんが、実施している団体をいくつか箇条書きにまとめましたのでチェックしてみてください。

以下に簡単に概要を記しておきますが、最新の応募要件や給付条件など詳細については必ず各団体のウェブサイト等でご確認ください。

日本学生支援機構(JASSO)

日本学生支援機構は、日本の中で最も有名な政府系留学支援団体です。奨学金は、大きく学部と大学院に向けた留学に分けて支援されています。

学部学位取得

海外の大学で学士号の取得を目指した留学に給付する「返済不要」の奨学金です。

給付期間は4年間、給付額は年に応じて変動がありますが、月額12万円~32万円、年額300万円が上限

大学院学位取得

海外の大学院で修士号や博士郷の取得を目指した留学に給付する「返済不要」の奨学金です。

給付期間は修士が2年間、博士が3年間。給付額はこちらも年に応じて変動がありますが、月額9万円~14万円、年額300万円が上限

JAPAN-IMFスカラシップ・プログラム

こちらは経済学の博士課程進学に特化した奨学金団体です。ターゲットもかなり絞られていますので、ハードルが高いかもしれません。

伊藤国際教育交流財団

大学院修士課程への進学予定者を対象にした奨学金で、給付期間は2年間。生活費として月額USD1500~USD2000相当を支援。年額300万円以内。

柳井正財団

ユニクロの会長でもある柳井正氏の財団。予約型と合格型に分かれていて、予約型は在籍校からの推薦が必要。合格型は推薦不要。

進学する大学が指定されているので、その指定された大学に進学予定であれば応募できる仕組み。期間はアメリカ4年、イギリス3年。年額最大$95,000の枠内で支給額は財団の方で進学する大学をベースに算出される。

各国政府による奨学金

そして、これらの他にヨーロッパ各国の一部が推奨する奨学金(スイス政府奨学金やフランス政府奨学金など)も含めることができます。

知名度が高い日本学生支援機構を例にとって説明

奨学金制度

日本人の多くが応募するであろう日本学生支援機構を例にとって説明してみます。

海外留学する上で日本学生支援機構が定めている制度を活用した奨学金を受ける場合、いくつか種類があります。

  • 海外留学支援制度(協定派遣)
  • 海外留学支援制度(学部学位取得型)
  • 海外留学支援制度(大学院学位取得型)

この3種類です。

半年程度の短期から1年超の長期まで幅広く展開しています。応募方法などの詳細につきましては以下の日本学生支援機構のホームページをご覧いただければと思います。

でも応募条件や審査内容が厳しいので恩恵は一部の人だけ!?

先ほどの日本学生支援機構の場合、応募するだけなら誰でも気軽にできます。しかし、給付型奨学金を勝ち取ることが現実的に厳しいのです…。

細かい応募要件(成績上位であることの証明書の提出など)をクリアしそれから書面審査を行い、合格した人は次の面接審査に移るようになります。

社会人の就職活動でいうと書類選考を通って面接の電話、あるいは面接のお知らせを郵便で送られてくるまで待つ形と似たようなスタイルです。

そして面接審査を経てしばらく待つと結果が送付されその人が奨学金を手にするに値するかどうか、つまり合否が決まるということです。

したがって、残念ながら、誰でもその恩恵を受けることはできないのです。

上記が無理な方は応募条件が緩い奨学金制度を利用しよう!

日本学生支援機構の審査において敷居が高いと感じたら、民間企業を活用してみてはいかがでしょうか?

民間企業が支援する給付型奨学金制度は成績上位者でなければならないという応募条件を提示しているところは少なく、例えばイノアック国際教育振興財団の場合だと、大学生であれば書類審査と簡単な面接審査だけで支給される金額は1年~2年の間で月額8万円となっております。

他にもこういった公的機関が主催しているところ以外で民間企業が主催している給付型奨学金もありますので、応募条件の敷居が高いと感じたら利用してみてはいかがでしょうか?

出願する大学に奨学金申請する

アメリカの大学などでは、大学に出願する際に、その大学の奨学金の申請も受け付けてくれています。

出願しようとしている大学に留学生向けの奨学金プログラムが無いか確認して、申請資格を満たせば奨学金申請もしてみるというのも一つの方法です。

アメリカで留学生でも奨学金を申請するには?でこの点説明していますので、チェックしてみてください。

まとめ

確かに返済不要の奨学金は存在します。貸与型の奨学金しかなかった昔とは違い、今では給付型の奨学金制度が充実しているのでお金がなくて留学をあきらめかけている方にとっては救いと言得ると思います。

応募条件のハードルが高いところだけがすべてではありませんので、根気よく探してみると見つかる可能性は出てきます。

奨学金を使って留学したいということであれば、自分の条件に見合った返済不要の奨学金を根気強く見つけ出し、条件をクリアしていけそうであれば、まずは応募してみると良いかと思います。

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