マルタで病気や怪我にどう対処するか

マルタで病気や風邪、ケガをした場合にどう病院にかかればよいのでしょうか?
 

どんなに健康な人でも、年に一度は風邪をひいたりして体調を崩すものです。何年もインフルエンザにはかからない程健康でも、異国で留学をすると、風邪をひいたりケガをしたりで病院に行かざるを得ない状況になる場合もあります。

 

実際にマルタの病院のかかり方は簡単ですし、日本よりも画期的だと思うほどです。それと、国が変わると病気も多少その性質が異なりますし、マルタ独特の病気もあります。マルタで風邪や怪我をした場合の対処法についてお伝えできればと思います。

病院について

 

実際にマルタへ留学された方に扁桃腺が弱い方がおられ、留学中にも何度か扁桃腺炎になりマルタの病院に行かれました。

最初に扁桃腺炎になった時、学校の日本人スタッフにどこの病院に行けば良いのか聞き、かかり方を教えてもらいました。

大抵の語学学校には提携している病院や医療機関があるはずですが、その病院が学校から少し遠く、とても自力で行く元気が無かったので学校と滞在先近くにある病院を薦められてタクシーで行きました。

※タクシーで行かれる場合は保険請求で必要になりますので必ず領収書をもらってください。

海外旅行保険によっては提携病院があればキャッシュレスで受診できるようですが、マルタでの提携病院が無い保険の場合、自費で立て替え、後日保険会社へ請求する必要があります。

最初にかかったのは私立の病院で、マルタの主要病院の1つでした。

留学当初の英語力では英語で病状を説明したり、会話ができるレベルではなかったので、事前に病状といつからその症状が出ているのかをメモに書いて持参しました。それと学校で言われた通り、パスポートも身分証明書として持参しました。

受付で症状を書いたメモを見せると、その後パスポートの提示を要求されたので見せました。受付後、Emergencyへ行くよう指示され、そこの待合いでしばらく待っていると名前が呼ばれ、中で診察が始まります。特に科というのが無いのかどうかは分かりませんが、その後何度行ってもEmergencyでの診察でした。

診察が終わると、医師が処方箋を書いてくれるのでそれを持って薬局で薬を受け取ります。

保険請求に必要になりますので、診断書をもらってください。それと学校によっては欠席理由証明書が必要になる場合もあると思いますが、医師に言えば発行してもらえます。どちらの書類も無料でした。

この私立病院での診察代は€17.50で、クレジットカードでの支払いが可能でした。

マルタの病院での診察代はクレジットカードで支払うこともできます。
↑手前が診断書、その上は診察代の領収書、右は薬代の領収書

薬局のこと

 

日本では見たことがありませんが、マルタの薬局には医師が居ます。そこで診察を受ける事ができます。しかも、私立病院よりも診察代が安く、処方箋をすぐに受け取れるというメリットもあります。ちなみに薬の飲み方は薬局の人が薬の箱に書いてくれるので安心です。

※ただし重篤な病気の場合は、設備の整った私立病院等の大きな病院での診察をおすすめします。

パスポート等の身分証明は不要です。先に待っている患者さんから順番に診察となります。薬局によっては医師が常駐していたり、時間が限定されていたりします。

こちらでも診断書や欠席証明書の発行は可能ですし、発行は無料です。

診察代は薬局にもよりますが、大体€5~15程度でした。支払は薬代と一緒に薬局での支払いとなります。クレジットカードも使えます。

 

明らかに扁桃腺だとか、重症な病状でない場合は薬局での受診が安くて便利です。

往診について

 

マルタに留学に来てすぐ位に高熱を出し、数日間寝込んでしまった日本人の女性の方もおられました。その方は、病院へ行く事もできず、滞在していたホテルのレセプションへ相談すると医師が往診してくれるという事で、この女性の方は自分の部屋で医師の診察を受けました。

この場合、往診代は€30で、処方箋は別料金です。やはり往診は料金が高いので一般的ではありませんが、自力で動けない場合はとても助かります。

マルタ風邪について

 

マルタに来た多くの人が一度は風邪のような病気にかかっていました。症状としては風邪とほぼ同じですが、2~3日寝込んで動けない程の高熱が出ます。主な症状は高熱・咳・倦怠感です。

 

医師に診てもらっても風邪との診断ですが、風邪にしては高めの熱です。しかも日本から持参した風邪薬はあまり効かないようです。

聞いた話によるとマルタにはインフルエンザという概念が無く、「風邪にインフルエンザが混ざってたみたい」という程度の認識だそうです。笑

マルタも冬場はそれなりに寒いですし、こういうマルタ風邪が流行します。しかも、海外の人はマスクをする習慣が無いので、かからないように自分で予防対策を取る必要があります。

それでもかかってしまったマルタ風邪に有効な薬…それは、「Panadol」です!

とは言え、実はこれ、箱の説明書きをよく読むとただの消炎鎮痛剤で、Panadolそのものに病気を治す効果が無いという事です。

ただ、高熱が出ている時の効果は絶大で、マルタ風邪にかかるとみんなが服用していました。

※ただし、欧米人向けの使用説明書に従って服用すると日本人には強すぎるとの情報もありますので注意が必要です。

マルタ風邪で高熱が出ている時の効果は絶大のPanadol
↑左上の青い箱がPanadolです

マルタの蚊がかゆすぎる

 

冬を除き、マルタはほぼ通年蚊が存在しています。そのサイズは日本の蚊よりも大きいそうです。そして、そのかゆみは尋常ではなく、おまけに刺されるとすごく腫れます。

現地で防虫スプレーやかゆみ止めも買えますが、日本の物でも有効でした。

マルタは暖かい国なので、蚊も風邪も日本と少し異なります。

怪我や病気にならないように対策を取るのが大事ですが、でももしそうなってしまってもマルタの医療水準は高く、病院や医者のかかり方も簡単です。安心して過ごしてください。

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