フィリピン留学のメリット・デメリット|向いている人・おすすめしないケース

フィリピン留学には、マンツーマン授業で英語を話す時間を確保しやすいことや、欧米留学と比べて費用を抑えやすいことなどのメリットがあります。一方、日本とは異なる生活環境や、学校によって授業の進め方、設備、外出ルールなどに差がある点には注意が必要です。
大切なのは、メリットだけで決めるのではなく、デメリットも考慮しながら受けたい授業やフィリピンという学習環境が自分に合うかどうか見極めることです。ここでは、メリットである良い面とデメリットにもなり得る注意すべき面の両方を見たうえで、フィリピン留学が自分に合うかを判断できるようになってもらえればと思います。
フィリピン留学のメリット・デメリットを先に比較
まずは、フィリピン留学の良い面と注意すべき面を簡単に比べてみます。同じ特徴であっても、希望する授業や生活スタイルによってメリットにもデメリットにもなり得ます。
7つのメリット
- マンツーマン授業で話す時間を持ちやすい
- 欧米留学と比べて費用を抑えやすい
- 授業・学生寮・食事をまとめて手配できる
- 英語初心者も授業に参加しやすい
- 1週間などの短期間から検討できる
- 毎日が英語学習中心の生活になる
- 欧米留学やワーホリ前の準備に使える
7つのデメリット・注意点
- 日本とは生活環境が異なる
- 学校ごとのルールや授業に差がある
- マンツーマン授業が多いと疲れることがある
- 授業外では英語を使わない場合もある
- インターネット環境に差がある
- 食事や水回りが合わない場合がある
- ネイティブ英語圏で過ごす留学とは異なる
フィリピン留学の7つのメリット
フィリピン留学のメリットは、授業だけでなく、費用や学生寮での生活、選べる留学期間などいくつかあります。自分の目的に合っているかでメリットを考えていきましょう。
マンツーマン授業で英語を話す時間を確保しやすい
先生と1対1で話す授業では、自分が答えたり質問したりする時間を持ちやすくなります。聞き取れなかったところをもう一度説明してもらい、発音や文法をその場で直してもらいながら練習できます。
欧米留学と比べて費用を抑えやすい
授業料と学生寮、食事をまとめたパッケージ料金を設定する学校が多く、欧米で同じように授業と滞在先を手配する場合より総額を抑えやすい傾向があります。期間別の総額は、フィリピン留学の費用も参考にしてください。
授業・学生寮・食事をまとめて手配しやすい
語学学校が授業に加えて学生寮と食事も用意してくれるため、自分で滞在先を探し、毎日の食事を自分で準備する負担を減らせます。学校と寮が同じ敷地や建物にある場合は、通学にも時間がかかりません。
英語初心者でも授業に参加しやすい
マンツーマン授業では、理解できなかった部分でいったん止まり、自分のペースで質問できます。初心者向けの学校選びや授業数は、英語初心者のフィリピン留学をご覧ください。
1週間などの短期から検討できる
フィリピンの語学学校では、1週間から留学生を受け入れています。コースによっては最低受講期間が決まっているため、休暇が取れる期間に合うコースになっているかチェックしてください。期間ごとによる違いは、フィリピン短期留学で比較しています。
英語学習中心の生活
平日は授業、食事、復習、自習を中心に過ごせます。外出時間を制限し自習を必須とする学校やコースもあり、観光というより英語学習により時間を使いたい方は、希望に合ったポリシーを設定している学校を選べたりします。
欧米留学・ワーホリ前の準備として利用できる
オーストラリアやカナダなどへワーホリや留学で移動する前に、フィリピンで英語で質問する、英語で聞き返す、英語で自分の希望を伝える練習ができます。フィリピンでの期間や学校の選び方は、ワーホリ前のフィリピン留学も参考にしてください。
フィリピン留学の7つのデメリット・注意点
フィリピン留学が自分に合っているかを判断するには、授業以外のフィリピンでの生活も考慮しておく必要があります。学校や都市による違いが大きいため、フィリピン全体を一つの環境として考えないことも大切です。
日本とは生活環境が異なる
交通事情、水道、建物や設備の使い方などに、日本との違いを感じることがあります。都市部と郊外、学校の立地によっても周辺環境は異なるため、学校の写真や寮の設備まで見ておきましょう。
学校によってルールや学習スタイルの差が大きい
外出できる時間、自習への参加、母国語を使える場所などは学校・コースごとに違います。厳しいポリシーに身を置きたい方もいれば、自由時間が少ないポリシーに負担に感じる方もいます。
マンツーマン授業が多いと疲れることがある
マンツーマン授業では自分が話す時間が多く、1日に何コマも続くと集中力が落ちることがあります。授業数が多いコースほど良いとは限らないため、復習と休憩に充てる時間も残しておきましょう。
授業外では英語環境にならない場合もある
日本人同士で過ごす時間が長ければ、授業外で英語を使う機会は少なくなります。ただし、日本人が多い学校が悪いわけではありません。困ったときに相談しやすい面もあるため、英語を使う時間を自分で作れるかも考えてみてください。
学校・学生寮によってネット環境に差がある
教室、学生寮、自室、共用スペースでWi-Fiのつながりやすさが異なる場合があります。オンラインの仕事や授業を予定している方は、学校のWi-Fiだけに頼らず、現地SIMなども用意すると安心です。
食事や水回りなどの生活環境が合わない場合がある
食事の味や品数、シャワーの水圧、部屋の広さなど、気になる点は人によって違います。アレルギーや食事制限がある場合は、学校がどこまで対応できるか事前に確認しましょう。フィリピンへの持参品はフィリピン留学の持ち物・準備も参考にしてください。
ネイティブ英語圏で過ごす留学とは環境が異なる
フィリピンでは、語学学校の授業を中心に英語を使います。カナダ、オーストラリア、イギリスなどの欧米の英語ネイティブ圏で過ごし、学校の外でもネイティブスピーカーの人々と接すること自体が一番の目的なら、欧米のネイティブ英語圏への留学も比べて検討しましょう。
デメリットは学校選びで変えられる
生活環境や授業への不安は、学校を比べていくことで解消されるものも出てきます。ただし、希望に近い学校を選んでも、すべての不安や心配がなくなるわけではありません。
| 不安・デメリット | 学校選びで確かめたいこと |
|---|---|
| マンツーマン授業が多すぎるのが不安 | 1日のマンツーマン授業数、グループ授業、自習時間 |
| 日本人ばかりにならないか心配 | 時期ごとの国籍構成、英語使用ルール、交流の機会 |
| 寮生活が不安 | 部屋タイプ、設備、食事、校舎までの距離 |
| ネット環境が心配 | 学校・学生寮・自室のWi-Fi、現地SIMの利用 |
| 周辺の生活環境が心配 | 学校の立地、買い物や外食、医療機関、交通手段 |
フィリピン留学が向いている人
次のような希望がある方は、フィリピン留学の授業や生活スタイルが合いやすいでしょう。
英会話にまだ自信がない
先生と1対1で、短い文から英語を話す練習を始めたい方。
マンツーマンで話す練習をしたい
授業中に自分が英語を話す時間をしっかり取りたい方。
短期間でも授業時間を確保したい
仕事や大学の休暇を利用し、英語学習に集中したい方。
留学費用をできるだけ抑えたい
授業、学生寮、食事を含めた総額で欧米留学と比べたい方。
初めて海外留学する
学校管理の学生寮で暮らしながら、海外生活を始めたい方。
ワーホリ前に準備したい
英語圏へ移る前に、会話やリスニングを練習しておきたい方。
フィリピン留学をおすすめしない・向いていないケース
留学の目的によっては、フィリピン以外の国や別の留学方法が合うこともあります。「向いていない」とすぐに決めつけず、何を最優先したいかで比べてみましょう。
ネイティブ英語圏で過ごすこと自体が一番の目的
学校・滞在先・生活環境などでネイティブスピーカーを含む人々と交わることを最優先するなら、カナダ、オーストラリア、イギリスなど欧米圏も比べる必要があります。
学校中心ではなく自由度の高い海外生活を最優先したい
フィリピン留学は授業と学生寮を中心に1日が進みます。授業を少なくして街で自由に過ごしたい方には、別の国や滞在スタイルが合う場合があります。
マンツーマン授業をあまり受けたくない
グループレッスンや多国籍の学生との授業を中心にしたい場合は、グループレッスン中心の学校や欧米英語圏の学校も比べてみましょう。
日本と同程度の生活環境・快適性を最優先したい
設備が充実した学校もありますが、日本と同じ水回り、通信、交通、食事をフィリピンに期待すると日本との違いを感じることがあります。学校や寮の設備や部屋タイプを事前に具体的に確かめておく必要があります。
セブとバギオでもメリット・デメリットは違う
フィリピン国内でも、都市によって気候、移動、休日の過ごし方が異なります。都市名だけでなく、学校の立地やポリシーも一緒に比べてください。
期間によってフィリピン留学のメリットも変わる
短い期間と長い期間では、受けられる授業日数や、復習の機会として習ったフレーズや単語を再度使える頻度が変わります。
| 期間 | 生かしやすいメリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 1週間 | マンツーマン授業や学生寮での生活を体験し、自分の苦手な内容を知る | 授業日数が少なく、英語力の大きな変化を期待できる期間ではありません |
| 1ヶ月 | 毎日英語を話し、授業と復習を続ける生活に慣れる | どのような会話にも流暢に対応できるようになるとは限りません |
| 3ヶ月 | 苦手な内容を見つけ、練習し、別の授業や会話でもう一度使う | 同じ期間でも授業内容や自習量によって英語力の伸び方は異なります |
期間別に期待できる変化は、フィリピン留学で期待できる英語学習の効果も参考にしてください。
フィリピン留学の費用はいくら?
留学費用は学校料金だけでなく、SSPなどの現地で学校へ支払う費用、航空券、海外旅行保険まで含めた総額で考えます。
| 期間 | 総額の目安 |
|---|---|
| 1週間 | 18万〜25万円程度 |
| 1ヶ月(4週間) | 30万〜50万円程度 |
| 3ヶ月(12週間) | 75万〜130万円程度 |
費用に含めているもの
授業料、学生寮、基本的な食事、SSPなど現地の必須費用・諸費用、往復航空券、海外旅行保険を含む概算です。週末の旅行、個人的な買い物、外食などは含めていません。
フィリピン留学のメリットを活かす学校選び5ポイント
学校名や料金だけでなく、授業と学生寮で毎日どのように過ごすかを想像しながら比べましょう。
1. マンツーマン授業数
1日の授業数と、マンツーマン・グループ授業の割合を見ます。復習時間や休憩時間もとれるかが大切です。
2. 学校の学習スタイル
外出時間、必須自習、英語使用ルールなどが、学習が続けられる自分のスタイルに合うかを比べます。
3. 学生寮・食事
部屋の人数、校舎までの距離、食事の回数、洗濯・清掃の方法を確かめておきましょう。
4. 国籍構成・日本人比率
国籍構成は時期によって変わります。数字だけでなく、授業外で英語を使える場面や交流の機会も見てください。
5. 立地・生活環境
買い物、外食、医療機関、交通手段のほか、寮や自室のWi-Fiも確かめておくと、現地生活を想像しやすくなります。
フィリピン留学を決める前のチェックリスト
メリット・デメリットを自分の場合に当てはめるため、次の6項目を確かめてみましょう。
- 留学の目的:会話、発音、試験対策、ワーホリ準備など、学びたい内容が決まっている
- 留学期間:授業を受けられる日数と、到着・帰国日を含めて考えている
- 予算:学校料金だけでなく、現地費用、航空券、保険も含めている
- 希望する授業量:マンツーマン授業数と、復習や休憩時間のバランスを考えている
- 希望する生活環境:部屋タイプ、食事、校則、立地、設備の希望がある
- 留学後の予定:帰国後の英語学習や、次の留学・ワーホリへつなげる予定がある
フィリピン留学のメリット・デメリットに関するFAQ
英語初心者でもフィリピン留学はできますか?
英語初心者でもフィリピン留学に参加できます。マンツーマン授業では、分からないところを聞き返しながら、自分の理解度に合わせて練習しやすいことが特徴です。ただし、授業数や初心者向けのサポートは学校・コースごとに確かめてください。
フィリピン留学は1ヶ月でも意味がありますか?
1ヶ月でも、毎日英語を話すことに慣れる、自分の苦手な内容を知る、授業と復習を続ける生活を経験するといった目的に取り組めます。ただし、1ヶ月で英語が流暢になることや、必ず決まったレベルまで英語力が伸びることを保証するものではありません。
日本人が多い学校だと英語を話せませんか?
日本人が多いことだけで、英語を話せない学校とは言えません。授業中に話す時間、英語使用ルール、他国の学生と交流できる場面、自分が授業外でも英語を使うかによって変わります。国籍構成は時期によっても変わるため、学校の学習環境と合わせて見てください。
フィリピン人講師の英語でも大丈夫ですか?
フィリピンの語学学校では、英語で授業を行う講師から会話、文法、発音などを学びます。講師の話し方や指導経験には個人差があるため、講師研修、カリキュラム、授業内容も含めて学校を選ぶことが大切です。ネイティブ英語圏で生活すること自体が目的なら、英語圏の留学も比べてみましょう。
セブとバギオはどちらがいいですか?
学校の選択肢や都市での生活、休日の外食や観光も重視するならセブ、比較的涼しい気候で英語学習を中心に過ごしたいならバギオが合いやすいでしょう。ただし、授業、校則、寮生活は学校ごとに異なるため、都市だけで決めずに学校も比べてください。
フィリピン留学で生活面に困ることはありますか?
水回り、インターネット、交通、食事などが日本と異なり、慣れるまで不便に感じることがあります。設備や食事の内容は学校・学生寮によって違います。持病やアレルギーがある場合は、必要な薬や食事への対応も出発前に相談してください。
フィリピン留学をおすすめしないのはどんなケースですか?
ネイティブ英語圏で暮らすこと自体が第一目的の方、学校中心ではなく自由度の高い海外生活を最優先したい方、マンツーマン授業をあまり受けたくない方には、別の国や留学方法が合うこともあります。目的、授業スタイル、生活環境を比べて判断してください。
ご希望に合ったフィリピン留学を一緒に考えます
留学の目的、英語力、期間、予算、希望する授業数や生活スタイルを伺いながら、学校やコースを一緒に選びます。メリットだけでなく、心配な点も含めてご相談ください。
