アイルランドのワーキングホリデー

【2023年度版】アイルランドのワーキングホリデーを徹底解説! | アイルランド留学の無料エージェント

アイルランドのワーキングホリデーは、ヨーロッパEU域内の英語圏の国で唯一ワーキングホリデー協定を日本と結んでいる国でもあります。

2021年のイギリスのEU離脱までは、ヨーロッパの英語圏の中でのワーキングホリデー先として選ばれることも多くはなかったですが、イギリスのEU離脱後はヨーロッパのワーキングホリデー先として存在感を大きく高めてきています。

この記事では、アイルランドのワーキングホリデーに興味がある方に向けて、アイルランドのワーキングホリデーでできることや他の国との違い、メリット・デメリット、必要な予算、人気の都市などについて解説します。

ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデーは、国と国同士がワーキングホリデー協定を結び、若者の相互交流を図る制度となっています。ワーキングホリデー協定を結んでいる国同士であれば、多くの国で18歳から30歳の若者が1年間程度の長期滞在をしながら働いて勉強することができる仕組みになっています。

相互協定なので、日本人が海外で働くというだけでなく、協定を結んでいる相手国の若者も日本に来て勉強したり働いたりすることもできます。またワーキングホリデーが可能な国は英語圏の国という印象もあったりしますが、英語圏だけでなくフランス・ドイツ・スペイン・台湾など英語圏以外の国でもワーキングホリデーが実施されています。

通常の観光ビザでは働けなかったり、学生ビザで働けても就労時間に制約があったりしますが、ワーキングホリデーに関しては就労に関する制約も少なく、比較的自由に働ける制度が多くの若者にとって魅力的なものになっています。

ワーキングホリデーと他のビザとの比較表
ワーキングホリデーと他のビザとの比較表

アイルランドのワーキングホリデーでできること

アイルランドのワーキングホリデーでは、どのようなことができるのでしょうか?

アイルランドは、ヨーロッパの中でも小さな国の一つ。首都のダブリンでも人口130万人程度でそこまで大きな都市ではなく、地方都市になると更にのんびりとした雰囲気が漂うスローな感じの国でもあります。アイルランドの国単体で見ても人口500万人弱と、他のヨーロッパの国に比べると人も少なくて自然の多い国でもあります。

昨今注目を浴びているワーキングホリデーの行き先でにもなってきたアイルランドでは、主に以下の3点がワーキングホリデーの特徴とも言えます。

  • ヨーロッパの文化や風習に触れながら働くことができる
  • 海と自然に囲まれながらゆったりとした生活を体験できる
  • ヨーロッパ旅行もお得に簡単にできる

ヨーロッパの文化や風習に触れながら働くことができる

アイルランドはEUの加盟国であり、アイルランドの国内でもユーロが使用されています。EU域内での移動の自由はありませんが、EU域内の中で仕事ができるほぼ唯一の英語圏の国と言っても過言ではないでしょう。それもあって、アイルランドでワーキングホリデーをすることで、ヨーロッパで働くといった経験だけでなく、ヨーロッパの職場文化や風習に触れることができます。

海と自然に囲まれながらゆったりとした生活を体験できる

アイルランドのダブリンは政治経済の中心地で、多くの人々が仕事を求めて集まります。その一方で、コークやゴールウェイなど他の地域では、ダブリンとは違ったのんびりとした空気が流れ人々は落ち着いた生活を楽しんでいます。アイルランドは、経済的な豊かさだけでなく、人々が快適に生活できる環境を評価する「社会的進歩指標(Social Progress Imperative)」で2022年に世界13位に選ばれました(※1)。英語圏の国では3番目に快適な国として評価されています(1番目はカナダ、2番目はオーストラリア)。

また地方では、アイルランド語を使用しアイルランド国内でも更に一味違った雰囲気も味わうことができますし、ワーキングホリデーを通じて、ダブリンといった都市での生活と地方でのゆったりとした生活の両方を体験することが可能です。

ヨーロッパ旅行もお得に簡単にできる

ダブリンは世界的にも有名なLCC、Ryanair(ライアンエアー)の本拠地です。ライアンエアーはヨーロッパの主要都市だけでなく、ヨーロッパの多くの中小規模都市やリゾート地に就航しています。

このライアンエアーを利用することで、ワーキングホリデー中でも休暇を利用してヨーロッパの都市へお安く気軽に渡航することが可能です。ワーキングホリデーの就労先で休みをもらってちょっと1泊2日でパリやベニスへ行ってきますということも可能になってきます。

アイルランドのワーキングホリデーと他の国(カナダ・イギリス)との違い

ワーキングホリデーとして思い浮かべる国は、アイルランド以外にも日本人にも人気のカナダやオーストラリアがあります。そして、アイルランドのお隣イギリスもYMSというワーキングホリデー制度があります。

ワーキングホリデーでアイルランドを検討している方にとって、大西洋を挟んだ先にあるカナダやアイルランドから簡単に行き来できるヨーロッパの代表国イギリスはよく比較されたりします。

以下は、アイルランド・カナダ・イギリスを比較した表になります。

アイルランド カナダ イギリス
発給数 不明 6,500 1,000
年齢 申請時18~30歳 申請受理時18~30歳 申請時18~30歳
ビザ ワーキングホリデー 就労許可 Youth Mobility Scheme
ビザ申請時期 年2回 枠が埋まるまで 年2回
滞在期間 最長1年 最長1年 最長2年
就学期間 制限なし 最長6ヵ月 制限なし
就労期間 有効期間内制限なし 有効期間内制限なし 有効期間内制限なし
最低賃金 €11.30 $13-16 £10.42
アイルランドの羊群

アイルランドのワーキングホリデーのメリットやデメリット

ワーキングホリデーでアイルランドを検討している場合、アイルランドでワーキングホリデーを行うメリットやデメリットは考慮しておいた方が良いでしょう。アイルランドのワーキングホリデーには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。以下では、アイルランドのワーキングホリデーのメリットやデメリットについて説明していきます。

アイルランドのワーキングホリデーのメリット

ここでは、アイルランドのワーキングホリデーのメリットを紹介します。

日本人が少ない

アイルランドのワーキングホリデーは、ここ数年で注目を浴びてきつつあるものの、ワーキングホリデー先進国であるカナダやオーストラリアに比べると、まだまだ日本人のワーホリメーカーは全然少ないです。ダブリンにも日本食レストラン(日本人がオーナーとは限らない)は存在しますが、バンクーバー・シドニー・ロンドンなどに比べると、その数は比較になりません。

逆に、日本人が少ない環境で、英語力もアップさせながらしっかりとヨーロッパや南米から来た人たちと交流していきたいという方にはピッタリなワーキングホリデー先とも言えます。

治安の良さ

アイルランドは治安が良いとされています。「世界平和度指数2022」では世界3位という上位にランクされています(※2)。北アイルランドでイギリスとは陸上で国境を接してはいますが、基本島国であり、強盗なども少なく、銃犯罪もほとんどないため、安心して生活できる国でもあります。しかし、日本とは違いますので基本的な防犯対策は必要で、身の安全を守るための意識は常に求められます。

就学・就労条件

カナダやオーストラリアのワーキングホリデーでは、ワーキングホリデーに参加する上で条件が付いています。例えば、オーストラリアでは学校に通えるのは最長17週間、カナダでは6ヵ月などの制限があります。

一方、アイルランドでは、基本的に就学期間や就労条件などの制約はありません。フルタイムで働き、雇用主も同一で構わないですし、学校に通う期間も基本自由です。アイルランドでは、ワーキングホリデーを通じで自由度の高い海外生活が送れます。

アイルランドのワーキングホリデーのデメリット

ここでは、アイルランドのワーキングホリデーのデメリットを紹介します。

物価が高い

アイルランドはコロナ前の2019年頃までは物価が比較的安い国という印象もありましたが、コロナ以降では世界的なインフレの影響もあって、他の西ヨーロッパ諸国を上回る物価高になっているケースもあります。

特に宿泊代や家賃の上昇が目立っています。需要に対する供給量の少なさもありますし、リモートワークの普及により貸し出す部屋が減ってきているという現象も見られている為です。その為、ワーキングホリデーでアイルランドに来たのは良いが、滞在先が見つからないといったケースも散見されています。

仕事先で英語力が求められる

アイルランドは英語圏の国ですので、英語力はもちろん求められます。オーストラリアやカナダなどのワーキングホリデー先進国と比べると、日本人経営の会社も少ないですし、日本食レストランもそこまで多くはありません。またオーストラリアのように農場での仕事もそう多くはありません。

その為、他の国に比べて英語でコミュニケーションが求められる仕事が多いとも言えます。英語力が最初から高い場合や、英語で仕事をした経験がある場合には、メリットの大きな国ではありますが、あまり英語を使わなくてよい仕事を求める場合には、仕事先を見つけるのも苦労する可能性があります。

年に2回の申請タイミング

アイルランドのワーキングホリデーのビザ申請タイミングは年に2回しかありません。過去は一度年3回といった年もありましたが、基本的には年に2回の申請のタイミングで申請しなければなりません。申請のタイミングに制限があるため、カナダやオーストラリアと違って、申請したくなったらいつでも申請してOKという訳にはいきません。

しかもアイルランドへの希望している渡航時期に応じて、年2回のうちどちらで申請できるかが決まります。3月~9月までの渡航であれば、その前の1月~2月に申請開始、10月~翌年3月までの渡航であれば、7月~8月に申請開始といったスケジュールが基本になっています。

アイルランドへのワーキングホリデーを希望される場合は、この申請開始のタイミングに常に注意を払っておく必要があります。

日本から遠い

恐らくワーキングホリデーができる英語圏の国の中では、日本から一番遠い国ではないでしょうか。日本から直行便も出ていませんので、ヨーロッパや中東などで一度乗り換える必要もあります。それだけ心理的にも距離的にも日本からの遠さを感じることがあるかもしれません。時差もそこそこありますので、ワーキングホリデーでアイルランドに来ても日本が恋しくなったら、一番日本を遠く感じる国ではないかなと思います。

アイルランドのワーキングホリデーに必要な予算

アイルランドのワーキングホリデーに必要な予算は、滞在期間や生活スタイル、宿泊施設の選択などにより異なります。ここでは、アイルランドのワーキングホリデーに必要な予算の一例をご紹介します。

  • ビザ申請費用:13,800円 (2023年)
  • 航空券:約200,000円~300,000円(シーズンや予約時期による)
  • 滞在費:約70,000円~(1ヶ月間の宿泊費など)
  • 保険:約150,000円~250,000円(1年間の保険料)
  • 英語学校の学費:約150,000円~(1週間あたり)
  • 生活費(食費、交通費、通信費など):約90,000円~(1ヶ月あたり)

アイルランドのワーキングホリデーで人気の都市

アイルランドでワーキングホリデーや留学で人気の都市は、以下の3つの都市が有名です。

ダブリン

アイルランドの政治経済の中心都市であるダブリンは、人口130万人規模のアイルランドで一番の大都市です。ヨーロッパのシリコンバレーとも呼ばれるほど近年は大手IT企業がヨーロッパの拠点をダブリンに構えて活気を見せています。パブやバーなどの飲食店も多く、ラーメンや居酒屋をはじめとした日本食レストランも数が増えてきています。アイルランドでワーキングホリデーをするなら多くの方がここダブリンを拠点にされています。

ダブリンでワーキングホリデー

コーク

ダブリンから南へ下った先にあるアイルランド第2の都市です。人口は約30万人とダブリンと都市規模での開きはありますが、アイルランドらしいのんびりとした地方都市らしさを感じられる良い町でもあります。語学学校も数校あったりもして、コークで仕事探しをされる人もいます。ダブリンよりも物価は低く南にあって暮らしやすいので、コークにある地元のお店で仕事探しをしてみても良いかもしれません。

コークでワーキングホリデー

ゴールウェイ

アイルランド第4の都市でもあるゴールウェイは、ダブリンから西へ進んだアイルランドの西海岸にある人口8万人の小さな町です。第3の都市はリムリックではありますが、ゴールウェイでは学校の数もリムリックより若干多く、留学生にも選ばれる町でもあるので人気の都市として挙げています。小さな港町でもありますので、アイルランド文化にどっぷり浸りながら仕事をしていきたい場合には良いワーキングホリデー先とも言えると思います。

ゴールウェイでワーキングホリデー

アイルランドワーキングホリデーのまとめ

アイルランドでワーキングホリデーをするには、日本より距離的にも心理的にも遠いですし、その意味で日本食をはじめとする様々な「日本」がまだまだ浸透していない国でもあると言えます。それだからこそ、大きなメリットのあるワーキングホリデー先でもあります。英語を使わなければいけない環境にも恵まれているため、英語力アップも期待できますし、ヨーロッパの文化風習をしっかり体験していきながら仕事ができるというのも大きなメリットです。そういった環境の中で日本代表として日本の価値観や考え方をアイルランドに少しでも広めて良ければ貴重なワーキングホリデーを体験できると思います。

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