アイルランドのワーキングホリデーは年々注目されて来ています。
アイルランドは英語環境というのはもちろんですが、オーストラリアやカナダなど他のワーキングホリデー大国と比べて、日本人が比較的少なかったり、留学感覚で英語学習にも使えますし、もちろん働くこともできます。そのため、アイルランドはだんだんと人気のあるワーキングホリデー先となっています。
ただ、アイルランドのワーキングホリデーで注意して欲しい点は、他のワーホリ大国と比べて日本人が少ない分、仕事探しや職場内で英語力が結構求められるという点です。おオーストラリアやカナダのように日系企業や日系レストランの数は少ないですので、ローカルの企業や飲食店に英語でしっかり自分をアピールする必要が出てきます。その分、英語環境にどっぷりつかりたい方や、英語力に磨きをかけたい方には、アイルランドは非常に適したワーキングホリデー先とも言えます。
アイルランドでワーキングホリデーするためには、もちろん事前にビザの申請を行わなければなりません。
他の国と比べてワーキングホリデービザの申請において少しネックになるのは、ビザ申請期間が年に2回しかないという点です。そのため時間的に余裕を持ち、計画的にビザの申請を行っていく必要があります。
まずはワーホリビザ申請要件をチェック
まず初めに、アイルランドのワーキングホリデービザの申請要件をチェックしておきましょう。申請要件がクリアできていないと、アイルランドのワーキングホリデーのビザの申請ができません=ワーキングホリデーでアイルランドへ渡航できません。
申請要件
日本国籍で有効なパスポートを持っている、これまでワーホリビザを付与されていない、など基本的な要件は当然ということで、それ以外の申請要件を列挙しておきます。
※有効なパスポートとは、【アイルランドに滞在する期間+6ヵ月以上】をカバーしなければなりませんので、これに満たない場合はパスポートを更新して申請に臨むようにしてください。
- 申請書類受け取り時点で18歳以上30歳以下
- 申請時点で日本にいること(=海外からの申請手続きはできません)
- 十分な資金がある(50万円以上+帰国できる航空券購入資金)
- 海外保険に加入する(滞在期間をカバーする必要があります)
- 家族を連れて行かない
- 犯罪歴がなく健康な状態でいること
以上の申請要件をクリアしていれば、アイルランドワーキングホリデービザの申請が可能となります。
申請する時期
アイルランドのワーキングホリデーのビザ申請で注意しておかないといけないのが、申請のタイミングです。
アイルランドの留学で申請する学生ビザと異なり、ワーキングホリデービザの申請タイミングは年に2回しかありません。例年、1月下旬頃と7月下旬頃の年2回となります。
そして、どちらか好きな時期で申請時期を選べるというのではなく、アイルランドへの希望入国日に応じて申請時期をどちらかで選ばなければなりません。
正確な申請日程はアイルランド大使館のホームページ上で掲載されますので、こまめにチェックしておきましょう。
例年、3月21日~9月30日までに入国を希望される方が、1月申請。9月30日以降から翌年3月20日までに入国希望される方が、7月申請。となっています。
ご注意2017年の申請は、年に3回申請受付が行われました。これまでになかった異例の出来事でしたが、今後もこのような措置が取られる可能性もありますので注意しておきましょう。
申請方法第1ステップ
アイルランドのワーキングホリデーの申請手順は2ステップに分かれています。
まず初めのステップは、申請用紙を指定されたメールアドレスに送るという手順になります。
ステップ①:申請書をダウンロードします
以下のアイルランド大使館のページからワーキングホリデービザの申請書がダウンロードできますので、ダウンロードしてください。
ステップ②:申請書を記入します
ダウンロードした申請書を記入します。4ページ目以降に日本語の説明もついていますので、そちらを参考に記入します。ただし、申請書の記入は英語で記入してください。そして、最後の3ページ目の下にある"I hereby agree to the above terms and conditions."の説明書き左にあるボックスにチェクも入れるのを忘れないようにしてくだしあ。
ステップ③:申請書を送付します
申請書が記入できたら、その申請書をメールに添付してアイルランド大使館が指定したメールアドレスに送ります。郵送は受け付けていません。
以上で、申請の第1ステップが終わりとなります。メールを送ったら、アイルランド大使館より第2ステップの案内メール(申請許可メール)が届くまで待ちます。
この時点で、第2ステップの準備として航空券を購入したり、保険を加入したりするのはまだ控えておきましょう。大使館から申請許可メールが届いていない時点では確実にビザがもらえるということは言い切れません。そのため、第2ステップの案内が届いてからお金の支払いが発生するものについては準備を進めていくことをお勧めします。
申請方法第2ステップ
申請のメールを送ってから約2週間~3週間でアイルランド大使館よりメールで連絡が入ります。その時に第2ステップの案内メールが届いたら第2ステップの申請準備を進めていくようにします。申請処理には1ヵ月~2ヵ月を要するため、出発時期の2ヵ月前までには第2ステップを終わらせるようにしていく必要があります。
第2ステップで用意しなければいけない書類は以下のものになります。第2ステップでは郵送になりますので、証明書類や申請書類は紙の書類で用意していきます。
- 申請許可メールを印刷したもの
- ステップ1で作成した申請書と証明写真2枚
- パスポートの原本(※パスポートそのものを提出するようになります)
- パスポートのコピー(顔写真ページと過去の入出国記録のスタンプがあるページ全て)
- 英文履歴書(A4)
- 英文の卒業証明書(最終学歴のもの)
- 英文の残高証明(本人名義で50万円以上、過去1ヵ月~2ヵ月以内に発行)
- 英文の医療保険証券(原本とコピー:滞在期間をカバー)
- 航空券(原本とコピー)
- 申請料振込控えと補足申請書
- レターパック510
ステップ①:書類を揃えます
上記書類を揃えていきます。特に卒業証明・残高証明・保険証券は、英文で用意するとなると組織によっては一定の期間を要する場合がありますので、事前に英文書類の発行期間を確認しておくと安心です。
ステップ②:申請料を振り込みます
アイルランドワーキングホリデーの申請料は60ユーロ相当です(2018年1月現在7,900円)。お振込み方法は、アイルランド大使館から届く案内メールに詳細が記載されていますので、その指示に従って申請料を振り込みます。振込控えは提出しなければいけませんので、振込後破棄したり紛失しないようにしてください。
ステップ③:提出書類を送付します
指定された書類がすべて揃ったら、合同会社VFSサービシズ・ジャパンの指定された住所に【書留】で郵送します。
書類が受理されてから1ヵ月~2ヵ月でパスポートが戻ってきます。そのため、余裕をもって第2ステップの準備を行うようにしてください。
ここで気を付けていただきたいのは、パスポートの原本を提出しなければいけないということです。ということは、申請期間中に日本国外に出ることができません。どこか海外旅行など計画されてたりする場合は、その点も気を付けながら準備を進めていく必要があります。
アイルランド国内での手続き
アイルランドのワーキングホリデーでは、パスポートが戻ってきてビザの発給許可が届いたら終わりではありません。
アイルランド入国後に、アイルランド国内で外国人登録を済ませて初めてワーホリビザ申請が実質的に完了したと言えることができます。アイルランド国内での外国人登録については、その方法や注意すべき点などもまとめていますので、以下ご確認してみてください。