パリの治安で気を付けるポイントや危険なエリア

パリの治安で気を付けるポイントや危険なエリア

パリの治安と聞くと、どのような印象をお持ちでしょうか。日本と比べてどれくらい安全なのか、どういった点に気を付けたらよいかなど、渡航前に不安に感じていらっしゃる方もいるでしょう。

ここでは、パリの治安についての解説と注意点、そしてパリで気を付けた方が良いエリアについてご紹介していきます。

パリの治安の全体的な印象

パリの夏

率直に申し上げると、日本に比べてパリの治安は良いとは言えません。

パリには多くの移民やホームレスが住んでおり、経済的に恵まれない人が日本より身近に存在しています。

またパリの雰囲気としてそうした治安の悪さをある意味許容している部分もあり、多人種が住むパリならではとも言えるでしょう。

パリの治安で皆さんが恐らく一番身近に感じるときは、スリやひったくりといった軽犯罪だと思います。コロナ禍で観光客が減ったことや犯罪摘発が進んだこともありそうした犯罪は減少傾向にありますが、日本に比べると多いのは事実であり油断はできません。

特に日本人は標的にされやすく、一層の注意が必要です。

パリで注意すべき場所

パリの夏

外を出歩く際は日本と違うという意識を持ち、常に注意が必要です。ここでは特に注意すべき地区や場所をご紹介します。

観光地

まず観光地はどこも例外なく狙われやすい場所です。エッフェル塔、ルーブル美術館、シャンゼリゼ通り...こういった名所はコロナに関係なく常に人で溢れています。

そして人混みの中だからこそ外見で目立つ日本人は標的にされやすいのです。

観光地ではスリやひったくりの他にも、嘆願書への署名を求められている間に貴重品が盗まれる、紐のようなものを見せて気を取られている間に盗まれる、写真を撮りましょうと言われその後ぼったくられる、物売りに押し売りをされる等多岐にわたります。

筆者は過去に募金をせがまれ、うっかり財布を出してしまったことがあります。また子どもへのミルク代を恵んでほしいと頼まれ、財布を出した瞬間取られたという友人もいます。

いずれも財布を出さず立ち去れば相手も諦めます。しつこく迫られても構わず立ち去りましょう。

また紐やミサンガのようなものを見せてくる手法も日本では見かけないものです。うっかりした一瞬のスキをついてきますので、毅然とふるまうことが大切です。

とにかくいずれの場合も見ぬふりをして足早に立ち去ることが重要です。

10区、17~20区(北駅や東駅)

また観光地以外では、10区及び17~20区は注意が必要です。特に18~20区は移民が多く住み、貧困層の人が多く住んでいます。

パリを代表するパリ東駅とパリ北駅も位置しますが、不用意にこの地区を訪れることは避けた方がよいでしょう。

どうしても訪れなければならない時は、被害が最小限に防げるよう単独行動は避け、貴重品は取られない所に身につけましょう。

パリ10区

パリ17区

パリ18区

パリ19区

パリ20区

RER B線

公共交通機関を利用する際にも注意が必要です。まずシャルル・ド・ゴール空港とパリ北駅を結ぶRER B線は治安が悪いことで有名です。

基本はシャトルバスを利用するようにしましょう。どうしてもRERを利用しなければいけない時は、各駅停車ではなくパリ北駅までノンストップの便を利用することをお勧めします。

各駅停車だと途中駅でスリを狙った人物が乗ってくる可能性があるためです。

メトロ

そしてパリの移動手段として代表的なものが地下鉄(メトロ)です。メトロはパリ中の移動において大変便利な存在ですが、乗車する際には注意が必要です。

メトロは数分おきに来ますが、あまりの人の多さからほとんどの列車が混雑しています。そのためスリやひったくりの温床となっています。

スマートフォンやかばんは非常に狙われやすい為、肌身離さず持ちみだりに出さないようにしてください。特に高級ブランドのバッグや財布は基本的に持たないことをお勧めします。

また乗車する際はなるべく車両の中ほどに入りましょう。ドア際だとひったくられた際に逃げられやすい為です。

またメトロではほとんどすべての列車に物乞いが乗っており声をかけられますが、基本的に無視しましょう。しつこく迫られることは稀ですが、仮に強く迫られても見ないふりをしましょう。

そして深夜帯のメトロの乗車は避けましょう。特に夜11時以降は駅車内とも奇声が飛び交い、暴れ回る人がいることも少なくありません。

メトロは深夜も走っており便利だからといって夜遅くまで出回るのはやめましょう。どの時間帯もメトロよりバスの方が安全です。バスは24時間運行してる路線も多いので、夜はなるべくバスを利用しましょう。

身を守る対策法

パリの夏

日本の感覚ではパリで生活することはできません。また誰かが助けてくれると思っていてもいけません。基本的に自分の身は自分で守るしかないのです。そのためにできる対策法をご紹介します。

なるべく単独行動をしない

まず単独行動はなるべく避けましょう。1人の時では気付かないことも2人、3人いれば気付く確率も上がります。知り合い、ご友人、ご家族などと行動することを心がけましょう。

財布を分散しクレジットカードを利用

そして財布は1つにまとめず、いくつかに分散して持ちましょう。私はチェーンを付けて、もしスリにあっても持っていかれないように対策していました。

現金はなるべく少額にし、基本クレジットカードを使用するようにしましょう。

パリ含めヨーロッパ全体的にキャッシュレスが進み、ほとんどの店でクレジットカードが利用できます。支払いはカードを基本に、もし盗まれたときにはすぐ利用停止できるように準備しておきましょう。

スマホ利用時

スマートフォンはなるべく複数台持ちが好ましいです。スマートフォンは緊急時の対応に非常に役に立ちます。手元に出す機会がどうしても多くなりがちですが、写真の撮ったり経路検索に使う際に気を抜かないようにしましょう。

電車の中では極力使用することは避けるのが無難です。仮にスマートフォンを盗られても対処できるよう、緊急連絡先を控えたメモは身につけておきましょう。

物乞いは無視

パリは道端に多くのホームレスを見かけますが、基本は近づかないようにし、物乞いされても無視しましょう。日本人の人柄かどうしても構いたくなる人もいますが、そのような優しさだけでは生活できません。割り切って暮らしましょう。

最後に

パリの夏

以上パリの治安についてご紹介しました。日本と勝手が違い最初は戸惑うことが多いと思いますが、それが当たり前になると日本と変わらず生活できると思います。十分に対策をして、パリでの生活を豊かなものにしましょう。

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