フランスの消費税について

フランスの消費税について

日本では、2019年に消費税が10%に引き上げられました。その政策に対し、さらに負担がかかるため反対した人も少なくないはずです。

消費税が高いことでも知られるフランスは、消費税を導入してから60年以上の長い歴史があります。

2022年現在のフランスの消費税は20%です。

世界で最初に消費税を導入した、フランスの消費税について解説いたします。

フランスの消費税

フランスでは、消費税のことを「TVA (テーヴェーアー ) taxe sur la valeur ajoutee」(付加価値税)と言います。

1954年、フランスは世界で最初に消費税を導入した国です。

当時の日本の大蔵省大臣にあたるモリス ロレが考え出しました。

生活必需品やサービスなど国民が利用するものに消費税を付けることで、多くの収入が得られる事に注目したのです。

なぜヨーロッパ諸国は消費税が高い?

世界と比べるとヨーロッパ諸国の消費税は高いことでも知られています。特に、北欧のスウェーデン、ノルウェー、デンマークは消費税が25%と他のヨーロッパ諸国と比較しても高いです。

EUに加盟している国は、EUの基本法令「VAT指令」によって、税率を15%以上にするよう定められています。VATとは付加価値税のことで、日本の消費税にあたります。

ヨーロッパ諸国は、EU加盟国のVAT指令の導入をしているため税率が高いのです。

フランスの軽減税率について

多くのフランス人が消費税は高いと思っていますが、全てのものやサービスの税率が20%ではありません。ものによっては、10%と他のものは5.5%と言うように違います。

軽減税率

生活の必需品などは税率が低めに設定され、軽減税率は、10%、5.5%、2.1%と3つに分かれます。

  • 10%:レストラン、ホテル、美術館、映画館など
  • 5%:食料品、ガス、電気など
  • 2.1%:新聞、雑誌、保険適応の薬品など

フランス人でも理解できない複雑な軽減税率

フランスは軽減税率が広い範囲に適用されていますが例外がとても多いです。いくつか例で紹介します。

例①食料品に対して

食料品は、5.5%が基本です。

例えば、パン屋でフランスパンを買った時は、税率が5.5%ですが、サンドウィッチを購入した場合は10%です。キッシュやピザなども同様に税率が10%です。

例②飲食店

レストランに限らず飲食店は、税率が10%です。そのお店で食べずに持ち帰る場合は、5.5%です。これは、食料品の販売の対象になるからです。

また、サンドイッチと一緒にビールなどのアルコール飲料を購入すると税率が20%です。

例③飲料水

アルコール以外の飲料水について、瓶、缶、紙パックの場合は5.5%ですが、プラスチックなどは、税率が10%です。

例④チョコレート

贅沢品のチョコレート、中でもホワイトチョコレートとミルクチョコレートは20%です。

ビターチョコレートやココアパウダーは、自宅でお菓子などを作るときにも使われるため5.5%です。

例⑤マーガリンとバター

マーガリンは20%の税率ですが、バターは5.5%です。

マーガリンは、工場での生産のため税率が高いのです。しかし、バターは、フランスの畜産業を守るために税率が低くなっています。

例⑥世界第三珍味のキャビア・フォアグラ・トリュフ

贅沢品と言えば、世界第三珍味としても有名なキャビア・フォアグラ・トリュフが思い浮かぶのではないでしょうか?

キャビアは20%の税率に対し、フォアグラとトリュフは5.5%です。

キャビアは、海外からの輸入品のため税率が高いです。

それに対して、フォアグラやトリュフは多くが国産です。国内の生産者を保護するため、税率が低いのです。

国産製品を守る考え方から、フランス人らしさを感じます。

社会保障制度が安定している

確かにフランスの消費税は高いです。国の収入の半分は消費税です。が、その分社会保障制度などが安定しています。いくつかの例で紹介します。

①公立は高校までは学費が無料

フランスの義務教育は、3歳からです。公立の幼稚園、小学校、中学校、高校の学費は無料です。

また、小学生から高校生までは、新学期が始まる前に、通学カバンやペン、ノート、洋服までいろいろ買い揃えるためにお金がかかります。

それにあたり、国が新学期の準備金として、小学生、中学生、高校生により金額も違いますが、毎年1人当たり、300~400ユーロくらいの手当を支給します。

②妊娠、出産費がほぼ無料

日本は、診察代や出産費が高いです。

フランスの場合は、毎月の診察料は妊娠6ヶ月(日本では妊娠7か月)から全ての診察料が無料です。また、公立の病院で出産した場合は、出産費用は無料です。出産準備費用も支給されます。

まとめ

フランスの消費税は、高いですが、スーパーなどたいていのお店では、税込みの金額が表示されているので、あまり気にならないのが現実です。もちろん、レシートをよく見るとTVAの金額もしっかり表示されています。

しかし、日本は商品の金額が税抜きのところもあり、いざ支払うときに消費税の金額を知るので高い!と思ってしまいがちです。

消費税などで国の収入があるからこそ、国の経済が円滑に回り、社会保障制度なども安定してくるのではないでしょうか?

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