留学エージェント監修!高校生の留学に必要な基礎知識

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高校留学って?

皆さんは『高校留学』について知っていますか?高校留学とは、高校生の段階で現地の高校生に混じって海外の高校で学ぶ留学スタイルのことです。

留学というと、大学生や社会人になってから行うイメージが強い方もいるかもしれません。しかし、高校生のうちから現地での留学を経験することで、様々な経験を積むことができます。

ここではそんな高校留学について、基本的な情報からメリットデメリット、高校留学で人気のスポットなどまで紹介していきたいと思います!高校留学に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

高校留学の種類

高校留学の種類

代表的な高校留学の種類には以下のものがあります。

短期留学

短期留学とは春休みや夏休みなどの1~6週間を利用して行う留学のことです。期間が短い短期留学では、語学研修、国際交流、スポーツ、サマースクールといった様々な目的に沿ったプログラムが用意されています。そのため、短期留学を行う場合は貴重な経験を積むという目的で行う方が多く、逆に本気で語学力向上を目指す場合には期間が足りず物足りないと感じる方も少なくはありません。

1年留学

1年留学では、自己負担で約1年間は指定の学校に通うことになります。1年留学では交換留学と同様に、留学中に取得した単位を日本の学校の卒業単位とするか学校長の決定に従うこととなります。そのため、場合によっては留学後に留年せざるを得ないこともあります。しかし、1年間しっかりと現地の学校に通うことになるため、本格的な留学経験や語学力向上を高校生の間に目指したい方にはおすすめの留学スタイルです。

正規留学(卒業留学)

正規留学とは、渡航先の国で高校課程を修了することを目的とした留学です。正規留学では完全に現地の学校での修学、卒業を目指すことになるため、期間は2年以上となること多いです。海外の高校を卒業したい方や、早い段階で本格的な語学力を身に着けたい方、または国内の大学で帰国子女枠を狙っていたり、海外大学への進学を目指している方には人気の留学スタイルとなっています。

交換留学

交換留学は、日本の学校に在籍しながら海外の学校で半年から約1年間(プログラムによる)滞在できる制度のことです。交換留学を活用する場合は、通学している学校が定めているプログラムに参加することが多いため、授業料などの費用は学校や国が負担してくれたり、滞在先がボランティアのファミリー宅になることがほとんどです。そのため、同じ1年間の留学でも交換留学は1年留学よりもかなり安く留学できるといった特徴があります。

高校留学における費用の目安

さて、ここからは高校留学の種類に応じた費用の目安について紹介したいと思います。航空券や海外保険料は含まれていないため、授業料や滞在費を合わせた合計とお考え下さい。
※以下に掲げる費用はあくまで目安です。為替レートの変動で大きく異なります

短期留学(1週間とした場合):約10~30万円

ホームステイのみであれば費用をかなり抑えることが出来ます。しかし、スポーツ留学のような専門的なものは費用がかかる傾向にあります。

1年留学 :180~230万円

学校の制度や奨学金を活用するかによって、費用が大きく異なります。

正規留学(卒業留学):200~600万円

滞在する国、入学する学校や学部によって費用によって費用に大きな差が出ます。しかし、期間が長いことや卒業を目指した留学であることから、他の留学よりも費用が高くなる傾向にあります。

交換留学(1年間とした場合):100~150万円

交換留学では学校の制度を活用することがほとんどなので、留学期間が1年と長めであったとしても、その他の留学スタイルよりも費用を安く抑えることができます。

高校留学のメリット&デメリット

高校留学のメリット&デメリット

さて、ここまで様々な種類の高校留学について見てきました。こういった留学をすることでどういったメリット&デメリットがあるのでしょうか?多い意見について見ていきましょう。

メリット

〇 実用的な語学力が身につく

交換留学や1年留学、正規留学のような期間が長めの留学である場合、現地での生活や学びによって実用的な語学力が身につくと言われています。同じ英語を学ぶにしても、日本の高校で学ぶのと、海外の学校で毎日英語を使って学ぶのとでは、やはり実践的な語学力に違いが生まれますよね。将来海外で働きたい方や、本格的な英語力を自分の武器にしていきたい方は、期間が長めの高校留学にいくことで将来役立つことでしょう。

〇 価値観を見直す機会になる

高校生のうちに日本以外での生活や、現地の人々と関わることで、自分の価値観を見直す良いきっかけになると言われています。日本での常識や日本人的な価値観は、世界的に見ると特殊なことが多くあります。そういった中で『より多くの価値観に触れ、視野をひろげたい!』と感じている方は特に、短期留学など短い期間でも良い経験になることでしょう。

〇 積極性と行動力が養われる

高校生のうちに留学し、現地での生活についていくのは容易なことではありません。自分で考えて、積極的に行動しなければならない場面があるでしょう。そういったある意味大変な環境に身を置くことによって、自身の積極性や行動力を養う機会になる方も多いようです。また逆に、日本の学校では自分らしく行動しにくいと感じている方は、本来の自分を表現できる良いきっかけになったと感じることもあるようです。

〇 将来の選択肢が広がる

高校留学の経験によって、将来の選択肢は大きく増えます。特に正規留学など、現地での学校を卒業した方は日本の大学に進学する場合も帰国子女枠を狙うことができますし、海外の大学への進学も視野にはいってくるでしょう。また、社会人になってからも海外の学校を卒業したという経歴は、武器にできることが多いです。将来こういった経歴や留学で学んだスキルを活かしたい方は、高校留学をすることが大きなメリットになるでしょう。

デメリット

▲ 大きな費用が必要

留学には短期であれ長期であれ、それなりの費用が必要となります。たとえ学校や国の制度を活用したとしても、1年以上の留学となると数百万円はかかることがほとんどなので、事前に留学費用を準備しておく必要があります。

▲ 挫折を知ることがある

留学先では、学業や日常生活、周りとの交流でこれまで経験したことのないような戸惑いや不安、挫折を感じることがあるでしょう。これまで何事もうまくいっていた方で留学にチャレンジする場合は特に、現地での挫折で大きなショックを受けることがあるようです。また、留学する国によっては差別などの辛い経験をするかもしれません。日本にいた頃には味わうことがなかったような辛い経験をすることで、海外で働く夢や目標を変えてしまう方もいます。

▲ 日本の大学への受験が大変

留学後に日本の大学へ進学する予定の方は、留学の種類や期間、時期をよく考えないと受験がかなり大変になることがあります。例えば高校1年生から長期の留学をすると、大学入試のための受験勉強を開始するタイミングが遅れてしまいます。また、留学後に日本の高校へ復学する場合も、留学で取得した単位が学校で認められない場合留年せざるを得ないことがあります。

▲ トラブルに巻き込まれる可能性がある

日本に住んでいるとあまり意識しないかもしれませんが、大半の国は日本よりも治安が良くありません。特に高校生で現地での生活をおくる場合、しっかりと危機管理をしていないと危険なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。

留学中の滞在方法

ここからは高校留学している時の基本的な滞在方法について紹介していきます。

学生寮

学生寮は留学先の学校に通う生徒が暮らす寮のことです。学校から近い場所にあることが多く、通学が簡単であるため人気の滞在方法です。学生寮には時間などのルールがありますが、周りに友達がいたり、敷地内には先生たちが住んでいるケースも多いことから、1人で生活するのが不安な方には特におすすめです。学生寮ならではの週末イベントなどもあるため、現地での友達をつくりやすいでしょう。逆に、1人でゆっくり過ごしたい方や、団体行動が苦手なタイプはストレスを感じてしまうかもしれません。

ホームステイ

ホームステイでは現地の一般家庭にお世話になり、共に生活することになります。ホストファミリーとは一緒にご飯を食べたり、部屋で生活することになるため、海外の家族のあり方や考え方、習慣、文化、価値観をよりリアルに感じることが出来るでしょう。ホームステイをする方の中には、留学後もホストファミリーと交流をもつ方も多いようです。外国語でコミュニケーションをとる機会が多いため、語学力を磨きたい方は1人で生活するよりも、ホームステイを選ぶ方が上達が早いかもしれませんね。

高校留学するまでの流れ

実際に高校留学することを決めたら、以下のような流れで留学までの準備をすることになります。

①情報収集
自分が通っている高校の留学制度、高校留学の種類、目的に応じた学校選びなど、高校留学に関する情報を収集していきます。

②カウンセリング
留学エージェントを活用する場合は、希望の国や入学するための準備、滞在方法などに関して相談し、留学の具体的な内容を決めていくことになります。

③適性診断
面接やテストを通して、留学に対する適性があるかどうかを確認します。

④参加申し込み
留学の参加申し込みを行います。

⑤入学書類準備
留学するための入学書類を準備します。

⑥渡航手続き
滞在先や航空券を手配します。

⑦出発の準備
留学に持っていくものや、必要な心構えの確認など、最終準備を行います。

⑧留学へ出発

高校留学後の進路は?

高校留学後の進路は?

高校留学をした後の進路は、主に以下の3つです。

日本の高校に復学する

正規留学や1年以上の留学でない限り、留学後は元々通っていた日本の高校に復学することが多いです。高校留学に関しては『36単位を超えない範囲で単位の取得を認定することができる』と文部科学省に定められているため、海外の高校で取得した単位を日本の高校に移行することができます。しかし、在籍している日本の高校の規定や判断にも左右されるので、留学後に留年したくない方は事前にしっかりとチェックしておきましょう。

日本の大学に進学する

正規留学などで海外の高校を卒業した場合、その後は日本の大学に進学するパターンもあります。東京大学や筑波大学といった国立大学をはじめ、さまざまな公立や私立の大学で『帰国生入試』があるので、これらを受験する方が多いようです。

海外の大学に進学する

留学後に海外の大学に進学するパターンもあります。語学学校などではなく、大学への進学をするにはかなりの語学力やその他学科の成績も必要なので、高校留学で海外の高校を卒業する方の中にははじめから海外での大学進学を目標にしている方もいるでしょう。

高校留学で人気の国について

最後に、高校留学で特に人気の国の留学における特徴について紹介したいと思います。

アメリカ

アメリカへ留学

アメリカは短期留学、短期ホームステイ、語学留学や長期留学まで、世界中から留学生が集まる人気の留学先です。そんなアメリカ留学の魅力はなんといっても『多様性』です。アメリカでは様々な国籍、人種、言語、ジェンダーの方が暮らしているため、様々な価値観を学ぶにはうってつけです。また、アメリカはアートや音楽、最新の流行にも触れられることも魅力の1つでしょう。ただし、アメリカは銃社会で最近だと地域によっては治安が悪化してきているため、しっかりと自分で危機管理する必要があります。

オーストラリア

オーストラリアへ留学

オーストラリアは留学生の受入れと保護のための法律(ESOS法)や制度(CRICOS制度)が制定されていて、教育の質は世界トップレベルです。日本とは時差が少なく、日本にいる家族や友人との連絡を取りやすいのも魅力ですね。また、オーストラリア独自の動物や自然が多く残っているため、自然が好きな方は特に楽しむことが出来るでしょう。世界で最も暮らしやすい国のひとつと言われ、治安も比較的良いといった特徴があります。

カナダ

カナダへ留学

カナダは多様なバックグラウンドを持つ人を受け入れてきた歴史があり、留学生にとても寛容であることで人気の留学先です。教育の質や生活水準が高いにも関わらず、生活費や授業料等がその他の国に比べてリーズナブルである点も魅力的。世界中から多くの民族を受け入れていたり、英語だけではなくフランス語も公用語であることから、地域によっては多文化に触れて生活することが出来ます。

イギリス

イギリスへ留学

イギリスは教育システムが整っており、英語教育のレベルの高さから留学生の受け入れに審査基準がありますが、その分質の高い教育を受けられると人気の留学先です。本場のイギリス英語を身に着けたい方には特におすすめです。日本人留学生が比較的少ないことでも有名なので、完全に英語だけの環境で語学力を磨きたいという方は、イギリス留学がとても良い経験になるでしょう。

アイルランド

アイルランドへ留学

アイルランドへの高校留学はここ数年で認知されてきており、アイルランドの高校への進学希望の方も増えています。アイルランドの高校で特に特徴的なのが、トランジションイヤーという日本でいう高校1年生で行われるプログラム。座学にとらわれることなくフィールドワークやリクリエーションなど様々なアクティビティを通じて学ぶ機会を与えてくれます。

高校留学の体験談

ここでは幾つか海外へ留学(短期や長期)した高校生の方の留学体験談をご紹介します。

高校1年生 大和志緒理様 イギリス

私は超短期留学なので、かなり呑気な気持ちで、夢見心地のまま帰ってきたような身分ですので、あまり語ることはないのですが、異文化交流の楽しさを再確認できたというのはひとつ私にとってとても大きなことです。

現地の人と関わったり、イギリスの雰囲気を楽しんで、こんなに素敵な場所があったのだなと感動しました。

高校2年生 山口はるき様 イギリス

学習にあたって友人の存在は大きく、友人ができるような環境を選ぶことによって留学の効果が上がると思った。前回の留学は授業のコマ数などで選んだが、年齢層が高く授業中の発言は難しかった。今回の留学は年齢層が近く友人ができやすい環境であったことが一番良かった。留学にあたって自分のニーズをしっかり考えておくことが大切だと思った。

高校2年生 平山真理子様 カナダ

自分を持つことがなりより大切だと思いました。日本にいると家族であったり学校の先生であったりと自分を受け止めてくれるいわば、守られた環境ですが、海外に出たらそんな人は誰もいなくてすべて自己責任。そんな生活を送る中で孤独を感じ、途中自分を見失いかけましたが、自分の中で自分の目指す先をしっかりと認識できていれば迷うことないと思いました。

まとめ

いかがでしたか。高校留学には様々な種類があり、興味がある方は目的に応じて留学スタイルや留学期間、滞在席を選ぶことで人生の選択肢が広がります。もちろん費用や現地での生活に慣れないといった苦労はありますが、夢や目標のために高校留学をやり遂げた方の多くが『勇気を出して留学して良かった!』と話しています。もしも将来海外で生活したい、語学力を武器にしたい、様々な価値観に触れてみたいと感じている方は、1度高校留学について検討してみてはいかがでしょうか?本記事が皆様の参考になれば幸いです。

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