アイルランドの文化やルールの日本との違い

アイルランドと日本の文化やルールで違う点や注意すべき点をまとめています

アイルランドで生活するうえで、気を付けていておいたほうがいい生活上のルールや文化の違いを、アイルランドに暮らして3年以上の方の声を基にご紹介していきたいと思います。アイルランドに長く住むと、アイルランドは、知れば知るほど日本に近い文化も持ち合わせながら、全く異なる文化をも持ち合わせているとても魅力的な国だと感じます。

パブ文化

アイルランドと言えば、パブ文化です。飲み文化の中に暗黙のルールがありますので、今回はいくつか紹介したいと思います。

日本でも先輩や上司と飲みに行った際は、食事やお酒をおごってもらう文化がありますが、アイルランドでも”Round(ラウンド)”という飲みでの暗黙の了解ともいえる文化があります。

それは友人やグループでパブに行った際に、一人ずつ順番に全員分のお酒を買うというルールです。

例えば4人でパブにお酒を飲み行ったとすると、最初の一人が、始めに4人分全員のお酒をバーカウンターで注文し支払いもします。これを同様に次の人、その次、最後の人まで順番にお酒を買っていきます。つまり4人でパブに行けば、最低でも4パイントのお酒を飲むことになります。自分は友人にお酒をおごってもらいながら、相手にお酒をおごらないのは大変失礼な行為なので、アイリッシュの友人とお酒を飲みに行く際は気を付けたい文化の違いです。たくさん飲めないという人は、毎回自分でお酒を買いに行くのが良いと思います。

またアイルランドでは、何かをつまみながらお酒を飲むという文化はありません。

飲みに行こうと言われたら、それは単純にお酒だけを飲みに行くということです。一般的なアイリッシュの飲み方は、立ったままハイテーブルを囲むように飲み喋ります。パブに食事はありますが、なかなか食事をしづらい状況です。

金曜日の夜、よく会社の同僚と飲みに行くことがあると思いますが、アイリッシュは空腹のまま、その空腹感を埋めるようにギネスを夜中まで何杯も飲み続けます。そして帰宅途中に、ハンバーガーやケバブなどジャンクフードを食べて家へ帰ります。日本の飲み文化とはとても違いますね。パブに行く前は、どこかで食事をしてから、飲み会に参加すると良いかもしれません。

Tea文化

次に紹介する内容もとてもアイルランドらしい文化です。

アイルランド人は、家でもオフィスでも一日に何杯も紅茶を飲みます。ですのでホームステイ先の家族や友人宅へ行くと必ずと言っていいほど、紅茶かコーヒーをオファーされます。オファーをされて、断るのは失礼だと捉えられることがあるそうなので、断らずに頂くといいと思います。

Thank you文化

アイルランドでは、バスを降りる際にバスドライバーにお礼を言います。安全に目的地まで運転をしてくれてありがとうという意味を込めてだと思いますが、素敵な文化だと思うので、私も毎回バスを降りるときは、”Thank you”と一言伝えてバスを降ります。

本音と建前の文化

アイルランドでは本音と建て前の文化があります。

私たち日本人からしてみれば、ヨーロッパ諸国の人々は誰しもストレートに物を言い、感情を伝えるのが得意だという印象を持ちがちですが、アイルランドでは日本のような本音と建て前の文化があります。つまり思ったことをすぐに伝えず、遠回しに伝えるか、一人で抱え込みます。

アイリッシュはとてもフレンドリーな国柄としてよく知られていますが、一方で急に距離を縮めたり、人のコンフォートゾーンに土足で踏み込んだりするような人は苦手です。

だからと言って、たとえそうされたとしても決して嫌な顔はしません。この点は、日本人の感覚に近いものを感じます。

アイルランド人の友人や同僚とは、時間をかけていい関係を築いていく中で、本音で付き合えたら素敵だと思っています。

最後に

以上、アイルランドに3年以上暮らす方の声を基に感じた日本とアイルランドとの文化でした。日本と似ているところもあれば、かけ離れているところもあり、とても興味深い国です。アイルランドへ渡航する際は、この記事を心のどこかに止めてアイルランド生活を満喫してみてください。

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