サンフランシスコの物価と留学生のための節約術

アメリカのスーパー

アメリカの留学の体験談をシリーズでご紹介しています。
第1弾の4回目は前回に引き続きサンフランシスコで留学をご経験されているYM様(20代男性)からの体験談となります。今回は、『アメリカ・サンフランシスコでのお金のやりくり』というテーマで物価が高いと言われるサンフランシスコでの節約術など、どうのようにお得に買い物など生活を送っていけるかについてご紹介しています。

留学するにあたって、言語の問題と同じ、もしくはそれより大きな問題が、お金に関することですよね。

留学は人生における大きな投資であり、莫大なお金がかかります。よって、「いかにお金を節約して現地で生活していけるか」ということが留学を無事に続けていくための大きなポイントとなります。

授業料や為替レートなどは自分でコントロールすることはできませんが、家賃、食費などは自分の知恵と工夫でいくらでも抑えることができます。

今回は「いかに安く抑えられるか」という点に重点を置きながらサンフランシスコ留学中でのお金のやりくりについてシェアしてみたいと思います。

サンフランシスコでの家賃

全米で最も家賃が高い場所がどこか知っていますか?

経済・金融の中心地であるニューヨークではなく、エンタメの中心地ロサンゼルスでもなく、実はサンフランシスコなんです。

賃貸市場を調査するZumper社の調べによると、2019年9月現在の全米家賃ランキングでは、1位がサンフランシスコで1ベッドルーム(日本でいう1LDK)の月平均家賃が$3540 (1ドル=100円だと考えると、日本円で約35万4000円)。2位のニューヨーク: $3030を大きく引き離しています。

さらにサンフランシスコの家賃は年々高騰しており、まさに天井知らず。

私も友達から「今月から$200値上がりした」なんていう声をよく聞きます。よって、家賃という最大の固定費を抑えるということは、生活費を節約する上で最も重要なポイントとなります。

サンフランシスコの部屋

具体的にどうやって家賃を安く抑えられるかというと、治安、立地、そしてルーム/ハウスシェアの3つが大きな検討要素となります。

アメリカでは「安全と教育はお金で買え」とよく言われています。つまり、安全な場所に住みたければそれだけたくさんのお金を払わなければいけませんし、逆にお金が無いなら安いけど治安の悪いエリアに住まざるをえない、ということです。

サンフランシスコは比較的安全な街として知られていますがところどころ危険なエリアは存在し、そのようなエリアでは薬物取引や窃盗、強盗などが多発しています。

実際に犯罪に巻き込まれなかったとしても、ホームレスや麻薬中毒者たちが徘徊していたり、あちこちにゴミが散らかっていたり小便臭かったり、いるだけで精神衛生上良くないです。

ですから私は、治安については絶対妥協してはいけないと思っています。命はお金に代えられませんから。

立地についてですが、ダウンタウンが一番家賃が高く、そこから離れるにつれてだんだん下がっていきます。

ここは値段と交通の便のせめぎ合いなので、どれくらいの距離なら学校やダウンタウンから離れていても大丈夫か、きちんと吟味して決めるようにしましょう。

家賃を節約するための最も有効的な方法が、シェアルームまたはシェアハウスをすることです。

サンフランシスコでは1ベッドルームの月平均家賃が$3420と先ほど言いました。そんな金額、よっぽどのお金持ちじゃない限り払えないですよね。

しかし例えばこれを4人で割れば1人$855で済みます。実際、私自身、そして私の周りの友達もほとんどみんなシャアルームかシェアハウスをしています。これについては後ほど別の記事で詳しく紹介したいと思います。

サンフランシスコの食費

サンフランシスコは家賃だけではなく、物価もかなり高いです。よって普通に日本の感覚で外食をしていると食費がものすごく高くつきます。それにアメリカにはチップを払う文化もあるので、1回の外食で安くても$15はかかります。ですから、食費を節約するには自炊するのが一番です。

最も簡単な節約方法は、「一度に大量に買うこと」です。

アメリカのスーパーでは、何でもとにかくサイズがでかいです。普通のサイズで買うと日本と同じくらいの値段なのですが、サイズが大きかったり同じものを複数買うことでどんどんお買い得になるシステムになっています。

スーパーマーケット

よく見る価格表示が、「Buy10・Save5 (10個買って$5オフ)」や、「Buy One Get One Free(1つ買えばもう1つ無料)」などです。留学生であれば単身で来ている場合がほとんどなので一気に消費することはできないかもしれませんが、あらかじめ切っておいて冷凍保存すれば必要な時必要な分だけ食べることができるのでオススメです。

スーパーの中

またこちらではフルーツがとても安く手に入ります。例えば日本では1000円以上するメロンやスイカも、こちらでは約$3で売られています。あまりに安いので、私もよくお菓子の代わりにフルーツを完食として食べています。

スイカ

留学生活が長くなると、やっぱり日本食が恋しくなるものです。醤油や味噌、豆腐など基本的な日本の調味料や食材は一般のスーパーでも比較的簡単に手に入ります。また、サンフランシスコには「ジャパンタウン」と呼ばれる日本街が存在し、そこにはNijiya Market(全米各地に展開しています)というとても頼りになる日本スーパーがあります。

Nijiya Market

ほとんどの商品が日本から輸入されているものなので元の値段よりも約1.5~2倍ほど高い印象ですが、しょうがないですよね。私がここで必ず買うのが、日本が誇る安くて栄養価の高いスーパーフード「納豆」です。通常は3パック約$2で売られていますが、毎月数回行われるセール時には$1で手に入ります。

日本食マーケットの中

サンフランシスコの交通費

サンフランシスコは公共交通機関が充実していて、車がなくても十分生活していけます。交通機関にはいろいろな種類がありますが、一番メジャーなのはMuniと呼ばれる市バス及び地下鉄です。

Muniの電車

料金は2019年現在、1回の乗車で大人$3です。私が最初にサンフランシスコに来た2014年1月頃は$2ちょうどだったので、そこから1ドルも上昇していることになります。

Muni 発売機

またこのチケットは初めに乗車してから90分以内であれば何度でも乗車可能です。

さらにMuniは「Clipper」と呼ばれる電子カード(日本でいうSuica)と提携しており、あらかじめこのカードにお金をチャージしておくことで毎回チケットを買う手間を省くことができ、また普通にチケットを買うよりも少し割安となっています($2.50)。

1ヶ月以上サンフランシスコに滞在する予定でしたら、マンスリーパス(1ヶ月定期券)がオススメです。

これがあれば$81で市内のどこでも1ヶ月間Muniが乗り放題です。もちろんこちらもClipperにチャージすることができます。

サンフランシスコでアルバイト

現地でアルバイトをして生活費を稼ごうと思っているアメリカ留学志望者は多いと思いますが、基本的に留学生はアメリカで自由にアルバイトをすることはできません。

しかし、学校内で、かつ学期中に週20時間以内であればアルバイトは可能です。

2019年現在のサンフランシスコの最低賃金は$15.59なので、月に最低でも$1247は稼げることになります。これだけあれば家賃以外の生活費はまかなえますね。

私もこの事を留学前に知っていたので、現地に着いたら真っ先に学校内でアルバイトを探す予定でした。しかし実際こっちに来てみて初めて、私の学校では留学生向けのアルバイトがそもそも無い、ということが分かりました。生活費をそれでどうにかしようと思っていたので、それはそれはショックでした…。

つまり、学校内でアルバイトをすることは法律的には可能ですが、学校内にその仕事が必ずしもあるとは限らない、ということです。

ですから、留学前に入学を希望する学校に問い合わせて、学校内に留学生向けのアルバイトがあるのかどうか確認しておくことをお勧めします。ちなみに最近になって私の学校でも留学生向けのアルバイトを募集し始めましたが(図書館やカフェ)、卒業間近で忙しい今、それをする時間は私にはありません…。

サンフランシスコの物価の相場

ここでご参考までに、簡単にサンフランシスコの物価の相場を、NUMBEOのデータを元にまとめてご紹介してみます。サンフランシスコへ留学を検討されている方はご参考にしてみてください。

  • レストランでの外食:$18(約2,000円)
  • マックのセット:$10(約1,100円)
  • カプチーノ:$4.54(約500円)
  • ビール500ml:$2.18(約240円)
  • 卵1パック:$3.15(約350円)
  • ワイン:$15(約1,650円)
  • 水1.5L:$2(約220円)

まとめ

サンフランシスコは全米で最も家賃が高いことで有名で、物価の高さもトップクラスです。しかしシャアルームをすることで家賃を他のルームメイトと折半したり、自炊や大量買いをすることで食費を抑えたり、電車のマンスリーパスを使ったり、自分の工夫次第でいくらでも生活費を節約することは可能です。

賢くお金をやりくりしながら、留学生活を乗り切りましょう!

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