フィリピン留学のマンツーマン授業とは?メリット・デメリットと授業数の選び方

フィリピンの語学学校で講師と生徒が教材を使ってマンツーマン授業を行う様子

フィリピン留学の大きな特徴の一つが、講師と生徒が1対1で勉強するマンツーマン授業です。

欧米の語学学校ではグループ授業を中心に英語を学ぶことが一般的ですが、フィリピンの語学学校ではマンツーマン授業を中心にしたコースが数多く用意されています。

ただ、マンツーマン授業と聞いても「具体的に何を勉強するの?」「英語がほとんど話せなくても大丈夫?」「1日4コマと8コマではどちらがいい?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

ここではフィリピン留学のマンツーマン授業の内容やメリット・デメリット、グループ授業との違い、授業数の選び方についてご紹介します。

フィリピン留学のマンツーマン授業とは?

マンツーマン授業とは、講師1人に対して生徒1人で受講する個別形式の英語レッスンです。

フィリピンの語学学校では、一般英語コースでも1日の授業のうち複数コマがマンツーマンになっていることが多く、英語を話す機会を十分に確保しやすいのが特徴です。

例えば、1日6コマの授業すべてがマンツーマンというコースもあれば、マンツーマン4コマとグループ授業3コマを組み合わせるコースもあります。

また、授業時間も学校によって異なり、1コマ45分の学校もあれば、50分の学校もあります。

そのため、学校やコースを比較するときは、単に「マンツーマン授業が多い」というだけでなく、1コマの時間やグループ授業との組み合わせの違いにも注目しておきましょう。

マンツーマン授業では実際に何を勉強する?

マンツーマン授業というと英会話だけを練習するイメージがあるかもしれませんが、実際には学校やコースに応じてさまざまな科目や分野を学習していきます。

スピーキング・発音

講師から質問を受けて英語で答えたり、身近な出来事について説明したりしながら、会話を続ける練習をします。

1対1なので、グループ授業で周りの生徒に遠慮してしまう方でも、自分が話す時間を確保しやすいという特徴があります。

また、発音の練習では、苦手な音や単語の発音を講師と確認をとりながら進めていくこともできます。

文法・語彙

マンツーマン授業は会話だけではありません。

文法の問題を解きながら英文法の学習を進めたり、新しい単語を覚えて活用して英作文を行う授業もあります。

英会話が苦手だからといって、必ずしも会話の練習だけを続けるのは得策ではありません。英語の基礎が不十分な場合には、文法を学習し語彙力を増やすことも大切になってきます。

リスニング・リーディング

ニュースやラジオなどの音声教材を聞いて内容を理解したり、英文を読んで講師から質問を受けたりする授業もあります。

理解できなかった部分をその場で質問できるので、自分がどこでつまずいているのかを確認しながら学習できます。

試験対策・ビジネス英語

学校によってはTOEICやIELTSなどの試験対策、ビジネス英語、ワーキングホリデー準備といった目的別のマンツーマン授業も用意されています。

ただし、受講するコースや英語レベルに応じて受講できる分野が決まっている場合もあります。自分の希望する分野を自由に選べるとは限らないので、学校を申し込む前に確認しておきましょう。

マンツーマン授業のメリット

英語を話す時間を確保しやすい

マンツーマン授業の大きなメリットは、講師とのやり取りに自分一人で参加できることです。

グループ授業では、講師がほかの生徒と話している間は聞き役に回るようになりますが、マンツーマン授業では基本的に講師と一対一の会話が続きます。

特に、英語を使って話す機会を増やしたい方には魅力的な学習スタイルとも言えます。

分からないことを質問しやすい

グループレッスンなど大人数の授業になると「こんな簡単なことを質問してもいいのかな」と質問するのをためらうこともあります。

マンツーマン授業なら、理解できない部分をその場で講師に直接質問しやすく、分かるまで説明してもらいやすいというメリットがあります。

もちろん、すべての授業で希望どおりに進められるわけではありませんが、講師と直接やり取りできる機会が多いという点はマンツーマン授業ならではの特徴です。

自分の苦手な部分に気づきやすい

英語を話そうとしても単語が出てこない、文法は分かっているのに文章にできない、相手の質問が聞き取れないなど、苦手な部分は人それぞれです。

マンツーマン授業では講師が自分の英語を聞いてくれているため、間違いや改善点について個別に直接アドバイスを受ける機会があります。

こういった講師からのアドバイスや指摘を、すぐに次のレッスンで試してみたりできることもメリットの一つです。

マンツーマン授業のデメリット・注意点

マンツーマン授業にはメリットが多い一方、気をつけたい点もあります。

長時間続くと疲れることもある

1対1の授業では、講師から質問されて分からないときにも自分で考えて答える必要があります。

英語を話すことに慣れていない方にとっては、45分や50分でマンツーマン授業を受けると想像以上に疲れる可能性もあります。

例えば、1コマ50分のマンツーマン授業を1日8コマ受けるとすると、1日約6時間半、1週間で約33時間ほど講師と1対1で勉強することになります。

どのくらいマンツーマンのコマ数をとるか決める際は、自分の集中力や英語力、そしてモチベーションも考える必要があります。

複数人で会話する練習が少なくなる

マンツーマン授業では講師と直接会話しながら学習できますが、実際に英語でコミュニケーションをとる場面では1対1になるとは限りません。

多くの人の輪の中で話し合ったり、ほかの人の意見を聞いて自分の考えを伝えたりする場面も出てきます。

そのため、マンツーマンだけでなく、グループレッスンも含めて受講していくことには、また違ったメリットもあります。

講師との相性が気になる場合もある

1対1で特定の講師と授業を進めていくため、その講師との相性が気になってくることもあります。

その講師の説明の方法や話すスピードなど、自分には合わないと感じることが出てくるかもしれません。

学校によっては講師の変更を相談できますが、変更方法や対応できる条件は異なります。気になる場合は学校のスタッフに相談しましょう。

マンツーマン授業は1日4コマ・6コマ・8コマのどれがいい?

フィリピン留学の学校選びで迷いやすいのが、1日に何コマのマンツーマン授業を受けるかという点です。

コマ数が多ければ多いほど英語を話す機会は増えてきますが、だからといって多ければ多いほどよいとは限りません。

例えば、セブの語学学校TARGETには、次のようなコースが用意されています。

TARGETのコース別授業数と週あたりの学習時間
コースマンツーマングループ週のマンツーマン時間週の総レッスン時間
TARGET 44コマ/日3コマ/日15時間26時間15分
TARGET 55コマ/日2コマ/日18時間45分26時間15分
TARGET 66コマ/日2コマ/日22時間30分30時間
TARGET ULTIMATE 88コマ/日なし30時間30時間

※TARGETの掲載コース構成をもとに、1コマ45分、週5日(月〜金曜日)授業を受けた場合の計算です。総レッスン時間にはマンツーマンとグループ授業を含み、自習時間は含めていません。祝日や学校行事などによって実際の授業時間は変わります。

このように、コースによってマンツーマン授業の時間は大きく異なります。

例えば、TARGET 4とTARGET ULTIMATE 8では、週あたりのマンツーマン授業時間に15時間もの差があります。一方で、TARGET 6とTARGET ULTIMATE 8は、週の総レッスン時間は同じ30時間ですが、グループレッスンがあるかないかが違ってきます。

つまり、単純な授業の総時間だけでなく、マンツーマンとグループ授業の割合によっても学習スタイルは変わります。

ただし、マンツーマン授業が多いコースほど必ずしも学習効果が高くなる事にはつながりません。授業後どれだけ復習の時間をとるかや自分の集中力、留学の目的なども考えて選ぶことが大切になってきます。

TARGET担当者に聞いた授業数の選び方

TARGETでは、マンツーマン授業数で迷う場合には、比較的料金の安いTARGET 4で初めに申し込んでおき、必要に応じて現地でコマ数を追加する方法を案内されています。ただし、追加には料金がかかり、期間によっては1コマ単位の追加が割高になるため、現地でコマ数を増やす場合はコース自体のアップグレードも検討するとよいとのことです。なお、コマ数を減らすことは可能でも、その分の返金はありません。

※2026年10月現在、TARGET担当者との確認に基づきます。料金・変更条件は申し込み時にもご確認ください。

マンツーマン4コマのコース

マンツーマンとグループレッスンをバランスよく受けたい方には、一つの候補になります。

講師と1対1による学習に加え、他の留学生とグループになって一緒に会話していく機会もあるので、さまざまな形で英語を使いたい方に向いています。

マンツーマン6コマのコース

マンツーマンで英語を話す機会をもう少し増やしたい方には、6コマ程度のコースも候補になります。

英会話の練習を重視しつつ、グループレッスンも組み合わせられるコースであれば、1対1とグループという異なる学習スタイルを経験できます。

一方でトータルのコマ数が多くなってくると、予習や復習に割く時間も考えていく必要があります。

マンツーマン8コマのコース

マンツーマン授業をできるだけ多く受けたい方には、8コマのコースもあります。

TARGET ULTIMATE 8のように、1日の授業すべてがマンツーマンというコースも多くの学校で提供されています。

ただし、長時間の1対1授業は集中力を必要とし、疲労も溜まりやすくなる可能性もあります。集中力や疲労度とのバランス、そしてどう自分の時間も割きながら学んだことを復習していくかも考えましょう。

グループレッスンとの組み合わせは必要?

マンツーマン授業とグループ授業の比較図。1対1では質問しやすく自分のペースで学べ、グループでは複数人で意見交換や会話練習ができる

マンツーマン授業を多く受けられることはフィリピン留学の特徴ですが、グループレッスンが不要ということは一概には言えません。

グループレッスンでは、講師だけでなく、ほかの留学生が話す英語も聞いて理解していかなければなりません。

また、自分以外の生徒の意見に反応したり、複数人でのグループの会話に参加して発言する練習にもなります。

実際、フィリピンの語学学校には、マンツーマンとグループレッスンを組み合わせたコースが数多くあります。

英語で話す自信をつけたい方はマンツーマンを多めに、複数人の中でのコミュニケーションを取りながら会話にも慣れたい方はグループレッスンとの組み合わせを検討するとよいです。

もちろん、どちらが適しているかは英語力や留学の目的によって変わってきます。

英語初心者でもマンツーマン授業を受けられる?

英語がほとんど話せないからマンツーマン授業についていけないのでは、と心配される方もいると思います。

しかし、マンツーマン授業は英語初心者にこそ積極的に活用したい授業の一つでもあります。

例えば、グループレッスンでは周りの他の生徒の会話が速くてついていけない場合でも、マンツーマンなら講師に直接もう一度説明してもらったり、分からない単語を講師と確認したりしやすくなります。

ただし、マンツーマンだから何も準備せず授業を受けるだけで英語が話せるようになるわけではありません。

簡単な自己紹介や日常的な英単語、中学校で習う基本的な文法を予め復習しておけば、授業にも取り組みやすくなりますし、理解も速くなります。

また、初心者向けの授業内容やレベル分けの方法は学校によって異なります。英語力に不安がある場合は、学校ごとの初心者に対する指導方法についても確認しておくと安心です。

自分に合ったマンツーマンコースの選び方

コースを選ぶときは、マンツーマンのコマ数だけでなく、英語を勉強する目的は何かをしっかり確認し、その目的も加味しながら選ぶようにしましょう。

英会話を中心に勉強したい

英語を話す機会を増やしたい方は、マンツーマン授業が多めのコースを検討してみましょう。

ただし、会話だけでなく文法や語彙も必要なので、授業の科目や学習分野の構成も確認してください。

留学先で友人との会話や交流も重視したい

マンツーマンとグループレッスンを組み合わせたコースも候補になります。

マンツーマンで練習した表現を、グループレッスンや放課後友人と交流する際に使うこともできてきます。

TOEIC・IELTSなどの試験対策をしたい

一般英語コースとは別に、試験対策コースが用意されている学校もあります。

必要な科目や目標スコアを考え、試験対策に適した授業内容になっているか確認しましょう。

長時間の勉強に不安がある

不安がある場合はコマ数が多いコースに最初から申し込む必要はありません。

授業後の復習や休息の時間も考えて、無理なく続けられそうなコースを選びましょう。

また、入学後にコマ数を変更できるかどうかも、学校またはエージェントに確認をとっておきましょう。

コース選びで大切なのは、コマ数の多さではなく、自分の目的に合った学習内容であるかということと、続けていけそうなコマ数の多さを選んでいくことです。

学校ごとのコースについては、EV Academy、CPILS、English Fella 1の学校紹介ページも参考にしてください。

TARGETのマンツーマン授業の運用例

マンツーマン授業の科目変更や講師変更、初心者への対応は、学校によって異なります。ここでは、セブの語学学校TARGETの担当者に直接確認した内容を、一例としてご紹介します。

学習分野は途中変更が可能。日本人スタッフにも相談できる

TARGETでは、学生の希望に応じてマンツーマン授業の分野を途中で変更でき、変更に特別な条件は設けていないとのことです。入学初日の月曜日には、通常のオリエンテーションとは別に、日本語で授業内容のガイダンスを行い、レベルや目的に応じたサンプルカリキュラムも紹介しています。

授業内容に迷った場合は日本人アカデミックスタッフへ相談できます。学校側から必要な学習内容を強くすすめることはありますが、一方的に必修として組み込むのではなく、本人の希望と学習上の必要性をすり合わせる方針です。

講師との相性が合わなければ変更を相談できる

講師の変更を希望する場合は、学校のオフィスに相談できます。学校では可能な限り速やかな対応を心がけており、早ければ申請の翌日から変更できるとのことです。ただし、必ず翌日に変更できるという意味ではありません。

英語初心者には話しやすさを重視した指導

英語初心者に対しては、ゆっくり話すことや分かりやすい表現を使うことを講師に意識させているそうです。間違いへのフィードバックは行いつつも、訂正が多すぎて話すことが嫌にならないよう、まず英語で伝えようとする努力を認め、「分かる・伝わる楽しさ」を大切にしています。

また、レベルに合った教材選びについても、学校側から講師に随時共有・指導しています。

講師の英語力だけでなく、指導方法も確認

TARGETでは講師の英語力を確認する手段としてTOEICを活用しています。一方で、英語力が高ければ必ずよい講師になるとは限らないという考えから、学生からのフィードバックを授業の質の確認に活かしているそうです。

定期的な講師研修や全体ミーティングでは、指導方法、英語学習理論、発音理論、授業の進め方などを扱い、個別に寄せられた苦情も講師全体で共有して再発防止につなげています。講師と学生の相性や授業品質を完全に均一にするのは難しいという認識のもと、講師変更や個別カウンセリングにも柔軟に対応する方針です。

※2026年10月、TARGET担当者への問い合わせに基づく情報です。ここで紹介する運用はTARGETの事例であり、フィリピンの語学学校すべてに共通するものではありません。変更条件や料金は最新の学校案内もご確認ください。

フィリピン留学のマンツーマン授業に関するよくある質問

Qマンツーマン授業はすべて英会話ですか?+

いいえ。学校やコースによって、スピーキング、発音、文法、リスニング、リーディング、試験対策など、さまざまな科目があります。

Qマンツーマン授業の講師は毎回同じですか?+

学校の時間割や講師の配置によって異なります。科目ごとに講師が分かれる場合もあるため、希望する学校に確認しましょう。

Q講師が合わない場合は変更できますか?+

変更について相談できる学校もあります。ただし、変更の条件や手続きは学校によって異なります。

Qマンツーマン授業の科目は自由に選べますか?+

学校やコースによって異なります。必修科目が決まっているコースもあれば、希望に合わせて一部の科目を選択できる場合もあります。

Qマンツーマンは8コマ受けた方が英語力が伸びますか?+

8コマ受ければ必ず4コマや6コマより英語力が伸びるというわけではありません。学習内容、英語力、集中力、復習の取り組み方なども大切です。

Q留学中にマンツーマン授業の数を変更できますか?+

学校によってはコース変更に対応していますが、空き状況や追加料金、変更期限などの条件がある場合があります。申し込み前に確認しましょう。

まとめ

フィリピン留学のマンツーマン授業は、講師と1対1で英語を学べることが特徴です。

英語を話す時間を確保しやすく、分からないところを質問しながら学習できる一方で、長時間の授業による疲れや、グループ授業でしか経験しにくい学習内容にも目を向ける必要があります。

マンツーマン4コマ、6コマ、8コマなど、学校にはさまざまなコースが用意されていますが、必ずしも授業数の多いコースが自分に合っているとは限りません。

自分の英語力や留学目的、学習スタイルを考えながら、無理なく取り組めるコースを選んでいきましょう。

フィリピン留学のご相談はお気軽に

学校、都市、留学期間、学生寮、予算など、ご希望に合わせて留学先をご案内します。まだ学校を決めていない段階でもご相談いただけます。

留学スクエアロゴ

留学スクエア メディアチーム

は、アメリカ・イギリス・カナダなどの英語圏を中心にドイツやフランスも含めた留学を無料でサポートしているトランスリエゾン株式会社が運営している留学エージェントです。海外留学アドバイザー資格とブリティッシュカウンシル認定カウンセラー資格を保持した留学のプロが、留学情報をはじめ、実際に学校や留学先現地を視察し学校の様子などの情報をお伝えしています。

会社概要

お得になるフィリピン留学バナー



フィリピンの基本情報

フィリピン留学/生活お役立ち情報