OHCメルボルンのレビュー・評価（長野：60代女性）

初日は大層待つことになりました。

学校の案内冊子に初日は１時間前には待機するようにとあったので８時ごろから校舎玄関で待っていました。しかし、玄関ドアが開閉するようになったのは８：３０頃でした。受付担当のスタッフがレセプションに現れたのは９時ごろでした。とにかく９月中旬の寒い中で待ちました。

結局最初からスタッフの勤務時間に合わせて玄関で待つべきだったと思います。

会話を目的とした英語学校への入学だったので、金曜日朝は、休日の予定を発表しあったり、月曜日朝には、どんな休日を過ごしたかを発表しあったり、身近な会話の材料としては納得できるものでした。テーマを提示されてそれについて個人の意見をグループで発表しあったりする場面も多く有り、とにかく会話の機会を確保する趣向が明らかでした。担任の表情やボディランゲージでの補足も多く楽しかったです。但し、テキストのページ指示や練習問題にあたるとき、言葉が早すぎてどこを読めばよいのかどの問題を解けばよいのか迷う場面もあり、ネイティブの言葉の早さに着いていけず、何をやればよいのかと質問する勇気も出ず自分に対して残念な場面もありました。

休憩時間にはクラスを超えた交流が出来る大きい部屋で軽食やランチを取ることができて、友人を増やすのに有効でした。

シリアルと食パンを朝食用に提示され、冷蔵庫の牛乳や電気ポットのお湯で紅茶を飲む朝でした。最初は瓶のジャムが有ったのですが空になった時、新たなジャムの補給なく、本当に食パンだけで味気なかったです。夕食は毎日夜８時をすぎていて、８時半になることもしばしばあり、日本での生活とはずいぶん時間がずれて仕方無い思いで過ごしました。ホストマザー・ホストファーザーがいればよかったなあと思います。家での会話相手を変えられるので。ホストマザーだけだったので、私のたどたどしい英語をゆっくり聞いてくれる雰囲気があまり感じられず、学校以外での会話の不足を常に感じました。賑やかな商店街へ出かけたり、公園へ行ったり外出を増やして会話の機会を補う毎日でした。家族との会話をあまりできなかったことが残念でした。忙しそうな雰囲気に気を使い、英語で話しかけることが簡単ではありませんでした。

年齢が高いと記憶も衰え、周りの学生との話題も異なり、矢張り留学は若い時でなくちゃ、とあらためて思いました。また外を歩くにも足腰の強さが必要で体力も必要でした。

全く異なる国に生まれながら、人間として世界が平和であってほしいとひたすら願うのは、同じ心情であると確信しました。

１１週間の滞在でしたが、英語だけの毎日が有益でした。

オーストラリアという国が、アジアの人間をよく受け入れてくれて、日本人には住みやすい国だと実感しました。電車やバス・トラムでもアジア系の人が多く乗り合わせて、東洋人などと言う疎外感は全くなかったです。日本に対して興味を持ってくれる大人たちにたくさん出あいました。