7月19日以降のアイルランド入国制限について

ヨーロッパでワクチン接種が加速するにつれて、国境の再開や入国後の行動規制の緩和に関する動きも活発化してきています。

アイルランドも例外ではなく、アイルランド入国に関する規制の緩和についても大まかな流れが決まってきました。ここでは、アイルランドなどでの報道をベースに、アイルランドの入国制限緩和についての方針をまとめ、アイルランドへの留学にどう影響してくるかみてみたいと思います。

留学という視点では、多少状況は異なる様子なので、最後まで確認していただけると幸いです。

アイルランドの国境再開日

アイルランドではコロナ禍においてアイルランド国民が海外渡航することに制限や罰則を課してきましたが、2021年7月19日に海外渡航を解禁することにしています。

これはアイルランドだけでなくヨーロッパEU多くの国でワクチン接種が進んだこと、そしてワクチン接種を証明するデジタル証明の枠組みが出来上がったことが背景にあります。

アイルランドはEUでもシェンゲン協定国ではないですが、コロナ禍でのヨーロッパ大陸との往来を不自由なく可能にすることを目指したものです。

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アイルランド入国条件変更の背景

7月19日にアイルランドの海外渡航を解禁するに伴い、アイルランドへの入国に関しても大きく制限が変更されることになりました。

これまではGreen国だけ制限なしの入国を認めていましたが、ワクチン接種が進んだことや欧州員会でのEU域内への入国に関する規定を設けたことで、それに応じてアイルランドも7月19日からの入国に関する制限を大幅に変更してく予定です。

ヨーロッパの他の国は、日本からの入国をPCR検査の陰性証明のみで隔離なしで入国を認めていたりもしますが、アイルランドはシェンゲン協定国ではないのでヨーロッパ委員会の指針に則りつつつ独自の入国制限を設けるようになっています。

7月19日以降の入国条件

7月19日以降アイルランドへの入国制限に関しては、大きくワクチン接種済みか未接種かで分けられることになります。そして感染状況が悪い国や要警戒な変異株が見つかった国に関しては、Emergency Brake Mechanismというヨーロッパ委員会が規定した方針にあわせて異なった制限を課すことにしています。

ワクチン接種済みの場合

アイルランド入国時14日前までにワクチン接種が完了していることを証明できれば、PCR検査による陰性証明や入国後の自己隔離は不要となります。

ワクチン未接種の場合

アイルランド入国時までの72時間以内にうけたPCR検査の陰性証明が必要。そして、アイルランド入国後は14日間の自己隔離。アイルランド到着後5日目以降にHSEが認定した検査で再検査し陰性が証明できれば自己隔離終了も可能。

Emergency Brake適応国でワクチン接種済み

ヨーロッパ委員会がEmergency Brakeを適応した国からワクチン接種済みの方がアイルランドへ入国する場合、アイルランド入国時までの72時間以内にうけたPCR検査の陰性証明が必要。そして、アイルランド入国後は14日間の自己隔離。アイルランド到着後5日目以降にHSEが認定した検査で再検査し陰性が証明できれば自己隔離終了可能。

Emergency Brake適応国でワクチン未接種

ヨーロッパ委員会がEmergency Brakeを適応した国からワクチン未接種の方がアイルランドへ入国する場合、アイルランド政府が指定したホテルで14日間の自己隔離必須。

今後のアイルランド留学への影響

アイルランドの語学学校では、2021年6月8日以降に対面授業再開できるようになります。ただ学校によってどのタイミングで対面授業を再開するかはまちまちです。6月8日以降まずはアイルランド国内にいる学生対象に対面授業再開する学校もあれば、7月19日にヨーロッパからの入国を待つという学校もあります。

※現時点(2021年6月4日時点)では、7月19日からEU市民対象に対面授業を再開する予定だがEU域外の国からの受入れは政府の指示を待つという学校もあり、学校間で方針の統一が取れていません。一部では7月19日から日本からも受け入れできるという学校もあったりします。

いづれにしても7月19日以降アイルランドの多くの学校で対面授業が再開されてくると思います。ヨーロッパの多くの国ではワクチン接種も加速しているので、アイルランドの学校はヨーロッパからの生徒を多く受け入れるようになると思います。

したがって留学という視点で言うと、ヨーロッパ以外の国からの受入れについては、もうしばらく様子を見る必要があるかもしれません。ただし、アイルランド政府が発表しているように7月19日以降の入国(目的問わずあくまで入国)は制限ありつつも可能になってくると思われます。(もちろん、状況次第ではあります)

では、現実的に日本からの入国はどうなのかという点なのですが、仮に7月19日から日本からもアイルランドの学校に入れるようになったとしても、日本から留学するのは20歳代の方が多いという事実を考えるとこの夏に20歳代の方が日本でワクチン接種を完了(2回)できるかといえば、正直難しいかもしれません。

一部の地域では1回目の接種はここ数週間で始まる可能性もありますが、大都市の多くで20歳代の方々が2回のワクチン接種完了できるのは秋ごろと考えるのが現実的ではないでしょうか。

そう考えると、当面はアイルランド入国に陰性証明や隔離が必要という前提で留学準備をされた方が良いと思われます。秋以降ワクチン接種完了が見通せるようになれば、アイルランドに制限なしで入国し留学できると考えて言っても良いかもしれません。

恐らく可能性は低いとは思いますが、今後欧州委員会が日本にEmergency Brakeを適応しないことを願いつつ。

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