イギリスでの消費税について

イギリスの消費税について

イギリスへ留学しようと思って、イギリスに関する情報を集めていると、イギリスは物価が高いと耳にしたことはありませんか?確かに日本と比べて物価は日本と同じか少し高めであり、その原因は消費税と言われることも少なくはありません。イギリスに留学やワーホリで滞在する人なら誰もが支払うこととなるイギリスの消費税について紹介していきます。

イギリス消費税の概要

では、まず初めにイギリスの消費税の概要について細かく紹介していきましょう。

イギリスの消費税とは

イギリスの消費税はVAT(value added tax)と呼ばれ、1973年に導入されました。導入された当初の課税率は10パーセントでしたが、その後度々値上げされ、2019年7月現在その課税率は20パーセントとなっています。

またVATは間接税であり、商品やサービスを購入した消費者がその税金分を支払っているものの、VATの国への直接的な支払い者はその商品やサービスを提供した売り手側にあります。

なおVATは内税方式をとっており、表示されている金額にはVATが含まれています。そのため日本のように支払いの際に別途消費税が商品金額に追加されるということはありません。

政府にとって大きな財源

イギリス政府が国家を運営していくにあたり、資金が必要となります。そしてイギリス政府にとってはVATによる収入も大切な収入源となっており、所得税、国民保険に続き、3番目に大きな収入源となっています。

人々が最低限の生活を送れるような工夫

イギリスの消費税は日本の消費税と比べて高く、また世界的にみても高い方に入ります。しかしイギリスは失業率も高く、また特にロンドンなどの都市部を歩いていると多くのホームレスを見かけることも稀ではありません。

そのため、イギリスでは人々ができるだけ人として最低限の生活を送ることができるよう、消費税に減税または免税制度を取り入れています。これらの制度については次の項目で詳しく説明していきます。

免税・減税制度

先の項目で述べた通り、イギリスの消費税は基本税率20パーセントとなっているものの、多くの商品やサービスに減税または免税制度がとられています。日本で言う、軽減税率制度を採用しています。この項目では、基本税率20パーセントが課せられるもの、減税対象、免税対象の商品やサービスについて紹介していきます。

基本税率20パーセント対象商品・サービス

基本税率は生活に最低限必要ではない商品やサービスを対象としています。

食料品

 
  • アルコール飲料
  •  
  • チョコレートビスケット
  •  
  • チョコレート
  •  
  • アイスクリーム
  •  
  • ジュース
  •  
  • ポテトチップス
  •  
  • キャンディ類
  •  
  • テイクアウト商品(ホット商品)
  •  
  • レストラン・カフェ向け食料品
 

など

イギリスのアルコール商品には消費税が掛かります

衣料品

  • 14歳児以上の衣料品

雑貨

 
  • 文房具
  •  
  • CD/DVD
 

サービス

 
  • 郵便
  •  
  • ガソリン
  •  
  • タクシー料金
  

免税対象商品・サービス

免税対象となる商品やサービスは以下の通りで、税率は5パーセントとなります。

雑貨

 
  • チャイルドシート
  •  
  • 女性用衛生商品

サービス

 
  • 光熱費(個人・家族向け)
 

減税対象商品・サービス

以下の商品・サービスには消費税が課せられません。

食料品

 
  • 課税20パーセント対象外商品すべて
イギリスの食料品に消費税はかかりません

雑貨

 
  • 切手
  •  
  • 美術品、アンティーク品

サービス

 
  • 美術館等入館料
  •  
  • 教育関連
  •  
  • テレビライセンス
  •  
  • 医療関連(診察料、薬代など)
  •  
  • 金融関連
  •  
  • 商業地の購入またはリース
  •  
  • ギャンブル

人々が生活に困らないような配慮

イギリスではパンや牛乳や野菜類に消費税はかかりません。菓子類もチョコレートやチョコレートビスケット、キャンディー類などには消費税が課せられますが、シンプルなビスケットには消費税がかかっていません。

また医療関連もNHS(ナショナルヘルスサービス)が運営する医療機関にかかった場合、基本的に医療費は無料ですが、プライベートの医療施設にかかった場合も税金がかからないように配慮されています。

つまりイギリスでは人々が生活に困らないように配慮の上、消費税が設定されているのです。

消費税払い戻し制度

イギリスは消費税が一般的に高く、そのため物価も高く感じますが、短期に滞在する旅行者は消費税の払い戻し制度を利用することが可能です。

旅行者にとってありがたい払い戻し制度

イギリスで短期滞在をする旅行者の場合、居住国がEU以外であることを証明すると、消費税の払い戻し手続きを行うことができます。

なお、以下の商品やサービスは払い戻しの対象外となるため、注意が必要です。

  • サービス(ホテル宿泊代やスパ利用料など)
  • インターネットで購入した商品
  • 宝石(台座にとりつけられていないもの)
  • すでに使用している消耗品
  • 価格が600ポンドを超える商用目的の品物
  • 輸出承認書を必要とする商品
  • 貨物として取り扱われる商品

消費税払い戻しの手続き

消費税の払い戻し手続きは以下の通りとなります。

・商品を購入した際、店員にVAT還付申請用紙が必要な旨を伝えてください。ハロッズやリバティーなどの大型高級百貨店では、本制度を利用する人が多いため、店員から申請用紙が必要かどうかを尋ねてくれることも多くあります。

・イギリス離日前日などの帰国準備をしている際に申請用紙に必要事項を記入しておきましょう。払い戻し対象の商品は預け入れ荷物に入れることも可能です。

・空港に着いたら、消費税払い戻し手続きを行います。預け入れ荷物に対象商品を入れた場合は手荷物検査通過前に税関に行き、申請書類にスタンプを押してもらいます。その後VAT refund deskに行き、払い戻しをしてもらいましょう。

・250ポンドを超える価格の宝石や電気製品などを手荷物として持ち込む場合は、手荷物検査通過後に税関に行き、スタンプを押してもらいます。その後VAT refund deskに行き、払い戻しをしてもらいましょう。

なお、払い戻しはクレジットカードへの返金、自宅への小切手の送付となる場合もあります。なお、現金での払い戻しは希望の通貨での受け取りが可能となっています。

消費税の仕組みを知り充実したイギリス留学を!

イギリスの消費税について紹介いたしました。基本税率は日本の消費税に比べて高いものの、人々が生活に困らないような配慮が多くされています。また短期滞在者には無駄に税金を払わなくてもよいような配慮もされています。

イギリスの消費税制度を正しく理解し、より快適なイギリス生活・滞在を実現させましょう。

堀江保夫(編集長)

英語圏を中心とした留学を無料でサポートしているトランスリエゾン株式会社)のマーケティングを統括。大学進学希望者へのカウンセリングも行っています。留学経験者の体験をヒアリングしながら記事の作成をまとめています。

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