ニューヨークの治安状況、実際の感じはどうなのか

アート、ビジネス、全てにおいて世界の中心と言われるニューヨーク。アメリカの中でも近年で目を見張るほどの急成長を遂げています。

よく写真でも見るような一番危険で、危ないとされていた1970年代のニューヨークとは比べ物にならないほど、今は観光者も多く、安全な街になりました。政府の力によって今もなおその開発は進んでいます。

しかし、いくら安全になったとは言え、人種の多さやルールの多さ、また常識なんかも根本的に日本とは大きく違います

ここでは、ニューヨークの治安について、ニューヨークの代表的なエリア別の概要や時間帯、地下鉄での治安状況などご紹介し、ニューヨークで特に気を付けるべき犯罪などについてご紹介していきます。どんな場所に行くにしても、知らない土地に行くということはそれなりの準備を整えたり、情報を持っているに越したことはないと思います。

ニューヨークの治安概況

ニューヨークは世界の中心だからこそ、常に何か起きるかわからないことには変わりなく、残念なことにテロの標的からは毎回逃れられません。他の国でテロが起きたニュースが出回れば、翌日には、地下鉄駅構内、ストリート、有名観光地などは、特に街は警官でいっぱいになります。

ある意味、守られているという安心感を感じるかもしれませんが、観光地でもナンバーワンであるニューヨークは、世界中の国からいろんな人たちが集まって来ているため、テロなどがなかったとしても、特にマンハッタン中心街では警官は武装し、銃を常に持ち構えて立っています

また残念ながら安全になった地域でも時間帯などによっては危ないですし、安全になったと言われている地域でも未だ拳銃がらみの事件は起こるときは起こります。そういうところをみるとテロを防ぐことだけではく、日本では起こらないホームレスとのトラブルや様々な事件なども起こる可能性は高いので注意が必要です。

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ニューヨークエリア別の治安状況

住まいやエリアでの治安は、その国の人たちの集まるコミュニティもあり一概には言えません。ただやはり、窃盗や暴力事件など、全体的に犯罪率で見た場合貧しい地域でそういったことが起きている傾向があります。エリアごとに見ていきましょう。

ブロンクス(Bronx)

今でもたくさんの黒人の人が住んでいます。黒人のコミュニティ地域といってもいいほど、アジア人含め他の人種をあまり見ません。特に地下鉄の最終点より北上するとほとんど黒人の街です。

もちろん全員ではないのですが、ニューヨークの郊外に住んでいる黒人は低所得者が多いため犯罪や、トラブルは今も後を絶えません。現地に住む人ですら、用がなければあまり行かない場所です。

マンハッタン (Manhattan)

毎日働く人や観光者、いろんな人々が多く出入りするマンハッタン。多くの人が今ではほとんど安全に過ごせる場所ですが、危険なエリアは存在します。

基本的に人が集まる場所では問題がないですが、中でもイーストハーレムと呼ばれる地域は今もまだ少し安全面で言えば不安定な場所になります。

実際開発は進んでいるのですが、路地裏のような細い道、または街灯が少ない道などが多く、現地で住んでいる人も用がなければいきません。またこの地域はあまりレストランなども少ないため、何かあっても助けを求められない通りも多くあります。

観光地も少ない場所なのでアクセスは便利といえど滞在でもオススメはできません。

クィーンズ (Queens)

日本人を含め多くのアジア人が暮らす場所です。他にもいろんな人種の人が住んでいるので、レストランやスーパーマーケットはマニアックな選択肢が多く、興味深いエリアです。

しかし、アジア人以上にたくさんのスパニッシュ、メキシカンも住んでいる地域になります。全員ではないですが、メキシカン、スパニッシュの人は大家族で住む文化を持っています。

さらに、仕事は少なく、低賃金で働かされてる人もたくさんいるので、スパニッシュが住む地域は貧しい地域になりやすい傾向があります。

流石に拳銃などによる事件はあまり聞きませんが、その代わりによく耳にする事件はやはり窃盗、暴力事件です。特にコロナと言われるあたりは貧しいスパニッシュ系の移民が固まっている大きなコミュニティがあるので、気をつけましょう。

ブルックリン (Brooklyn)

ニューヨークいちのアーティストが集まる街。上記で説明したクイーンズとは違いヨーロッパ、ロシア人などのコミュニティーが多く存在しています。

数年前まではどこも麻薬売買などを含む事件が後を絶たなかったのですが、マンハッタンに近いブルックリンの地域だと、今ではマンハッタンに負けず劣らずの物価の高さと安全性を誇っています。

しかしやはり、栄えている場所から離れれば離れるほど、街の雰囲気も変わり、危ない地域になります。特に、旅行者の玄関口、JFK空港の周りの地域は今でもとても危ない地域です。

今でもプロジェクトと言う政府が生活保護受給者のために作った住居エリアがその辺りに固まっているのですが、そこで今でも麻薬売買などを含めた事件がよく起こっています。

また、観光者がその辺りを歩いていると窃盗事件のターゲットにされやすいので、一応JFK空港に行くとき、または空港を出る時は地下鉄を使わず、タクシーやウーバーなどの配車サービスを使うことをオススメします。

時間帯によるニューヨークの治安状況

やはり夜に出歩くことはオススメしません。街での犯罪はやはり夜が圧倒的に集中しています。夜でも人通りが多く街灯や灯りが多い場所であれば問題ないかもしれませんが、そういった場合は中心街に固まっています。

理由がない限り夜出歩くことは避けたほうがいいでしょう。どうしても夜、外に出なくてはいけない場合はなるべく一人で行動しない、または配車サービスを使うことを強くオススメします。

ニューヨークに住んでいる人たちには、いくら観光者が現地に住んでる人と同じような軽装をしていたとしても、その雰囲気でなんとなく現地の人ではないということがわかってしまいます。

そういう人たちが一番狙われるのが夜の時間帯なのです。暗い場所、特に逃げ場所が少ない狭い路地裏は絶対に避けましょう。

ニューヨークの町中

ニューヨークの地下鉄の治安は?

ニューヨークに住む人にとって、なくてはならない存在の地下鉄ですが、地下鉄も夜間、特に深夜から朝方5時ごろまでは利用するのを避けるべき時間帯です。

ニューヨークの地下鉄は24時間運営と言う話は有名ですが、これは24時間安全という意味ではもちろんありません。

人が少なくなる時間帯は運営本数も減りますし、ホームレス同士のトラブルや、地下鉄内での恐喝目的の暴力事件などが後を絶ちません。また、人が少ないホームなどでは誰か近寄ってこないかも見ていた方がいいでしょう。

地下鉄駅

ニューヨークで気を付けるべき犯罪

人の少ないところを避けるようにとずっと書いてきましたが、人が多いから安心と言う訳ではありません。

ニューヨークは世界一の観光地といっても過言ではないほど、本当に多くの観光者が行き来する街です。これはアメリカ史上もっとも危険な街と認識されていた1970年代には少なかったのですが、中心街で今一番多い犯罪は観光者をターゲットにしたスリのような金銭犯罪です。

残念なことにお金があるからニューヨークに来れると認識している人は多くいます。観光者が格好のターゲットになるのは想像に容易いのが現状です。

観光地周辺を歩くときは、スリや金銭目的の呼び込みが驚くほど多いです。バックをお腹の前で抱える必要はありませんが、貴重品は奥の方に入れておく、バックから見えるようなところに入れないようにする、チャックや留め金のあるバックにするなど、自分で防犯対策をしましょう。

メトロカード

ニューヨークの治安に関する動画

ニューヨーク在住のTakuyaさんが、ニューヨーク市警察の資料を基にニューヨークの治安に関する解説動画をアップしてくれていますので、この動画でニューヨークの治安に関する知識の理解も深まると思います。

最後に

現在でもニューヨークの開発は進められており、今ではアマゾンやグーグルなどをはじめとする多くの大企業のオフィスビルが立ち並び、あらゆる分野の世界の前線としてニューヨークはここ十数年で本当に大きく変わっています。

そしてそれに伴い治安は良くなってきています。ですが、未だホームレスを見ないことが難しいと思えるほど、街にはホームレスも多いですし、ちょっと近寄りがたい変な感じがする人も普通に歩いています。

少しでも異変を感じたら、足早に退散し、女性であれば一人を避けるか、早めに帰宅することをお勧めします。

やはり知らない国には変わりありませんから、現地に頼れる人がいるなら頼ったり、一人で観光する場合には緊張感を持って、危険と言われる地域を避けたり、持ち物や格好には気をつけるなど、対策を整えてニューヨークを楽しんでもらいたいと思います。

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