留学するのに英語レベルやIELTSやTOEFLのスコアはどのくらいあった方が良い?

留学するのに英語レベルやIELTSやTOEFLのスコアはどのくらいあった方が良い?

海外留学するためには、自分の英語力を証明するために英語の資格であるTOEFLまたは、IELTSのスコアが必要です。ちなみに、日本人に馴染みのある英検やTOEICは、海外の教育機関に入学するにあたりほとんど認められていない状態です。

TOEFLとは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのレベルを測る、世界で一番普及している英語の資格で0~120点で評価されます。

そして、IELTSとは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのレベルを測る、イギリスやオーストラリアの教育機関で頻繁に使用されている資格で、スコアは1.0~9.0のバンドスコアで評価されます。

近年では、北米でもこのテストが普及しています。そこで、各留学タイプ別にどの程度、英語力が必要なのかチェックしてみましょう。

語学留学

語学留学では留学先の国で英語学校や大学カレッジなどの付属の英語プログラムを受講することになります。主に一般英語を中心に学習していくようになります。

一般英語の留学に関しては基本的には、英語力は不問とされています(※初心者を受入れていない学校もあったりします)。なぜなら、一般英語の留学コースでは、英語を学びたいという理由で留学するため、英語力がゼロでも留学するこが可能だからです。

一方で、ビジネス英語やIELTSやTOEFLといった試験対策の留学コースではある程度の英語力が必要となります。ビジネス英語のコースでは、実際に海外の企業や外国人を相手にビジネスを円滑に進めることができる英語力を取得します。例えば、効果的なプレゼンテーションの方法やビジネスメールの書き方、そして、その業界で使用される単語やフレーズなども学びます。そのため、初心者以上の英語力が求められます。

試験対策のコースでも基本的な英語のスキルを向上させるよりも、英語の資格試験でより高得点を獲得できるような内容を勉強します。したがって、ビジネス英語コースと同様に、初心者以上の英語力が求められます。具体的には、IELTS Overall 3.5~4.0、TOEFLで25~31点程度の英語力が必要です。

専門留学

専門留学は、海外の専門学校に通って職業訓練(会計やIT系、旅行、翻訳など)、専門的な知識や実務能力そして、資格試験に向けたコースを受講していきます。英語でその業界の知識や実務に必要なことを学ぶことになり、中級レベルの英語力は求められる傾向です。

具体的には、IELTSでOverall 5.0~6.0、TOEFLで35~60点程度の英語力が必要です。

高校留学

海外の高校に通う高校留学では、海外の高校を卒業する、または1年間といった限られた一定期間で現地の高校に通って科目を履修することを目的とした留学です。

英語力については、IELTSやTOEFLなどで英語力を問われないケースが多く、入学時点で英語力がまだ高くなくても、実際に海外の高校に設置されている留学生向けの英語コースを受講しながら高校の授業に参加することもできたりします。

その為、英語の初心者でも留学することが可能ですが、英語で授業を受けることになるため、中級レベル以上の英語力は推奨されます。具体的には、IELTSでOverall 5.0以上、TOEFLで35点以上の英語力はあった方が望ましいでしょう。

大学進学準備コース

大学進学(ファンデーションコース)では、ある程度英語力が必要となります。なぜなら、このコースは海外の大学に進学するために英語力やアカデミックスキル、一般教養科目の勉強をするからです。

そのため、基礎的な英語ができる前提で授業が進んでいきます。このコースは、留学先や進学先によって異なりますが、一般的にはIELTSでOverall 4.5~6.0、TOEFLで32~60点以上を目安にしている学校が多いです。

また、IELTSでは「Writingで最低いくら」といったスコアの条件が付く事が多いので、その点も注意しておきましょう。

大学留学

大学留学では、海外の大学の学部に入学して3年~4年間で学士号を取得し卒業することを目的としています(語学留学などの他の留学形態に対比して「正規留学」とも呼ばれています)。

語学学校での英語力を高める留学とは異なり、英語を使用してアカデミックな勉強をするため、他の留学のタイプと比較すると求められる英語力が高くなります。

一般的には、IELTSでOverall6.0〜7.0点程度のスコアが求められます。TOEFLでは、約60~100点程度です。

大学学部でも、IELTSのスコアで「Writingで最低いくら」といったスコアの条件が付く事が良くあります。

どの国でも有名な大学ほど、提出する英語のスコアが高くなる傾向があります。海外の大学では、当然ですが、英語を学習することよりも、英語で教養科目や専門科目を勉強していくようになります。その意味でも、海外の大学で求められる英語力は最低限の英語のレベルです。

実際に、求められている最低限の英語スコアで入学できても、大学の授業についていくことはかなり大変だったとは良く耳にする話です。

大学への正規留学を目標にしているのであれば、大学から求められる英語力以上を目指すことが必要になってきます。

大学院留学

海外の大学で修士号取得を目指す大学院留学でも大学留学と同様に求められる英語力が高くなります。さらに、大学院留学では、学部留学と比較するとより専門的な勉強をするため、求められる英語力が一番高くなります。

IELTSで言えばOverallで6.5〜7.5点程度のスコアが求められます。また、TOEFLでは、約80~110点程度になります。

大学留学と同様にどの国でも有名な大学院ほど、提出する英語のスコアが高くなる傾向があります。そして、スコアの条件(Writingで最低いくつ等)も付けられるケースも多いです。

海外の大学院では、英語圏の学生や、ほとんどネイティブに近い学生たちとディスカッションやプレゼンテーションなど共同で行います。そのため、大学院で求められる英語のスコアの基準を超えていても、実際には、海外の大学院の授業についていくことはなかなか難しいのが現状です。

そういった点からも、海外の大学と同様に求められる英語力以上を目指すことが非常に大切です。

重要ポイントのまとめ

海外留学をするためには、私たちが馴染み深い英検やTOIECではなくて、海外の教育機関で認知されているIELTSやTOEFLを受験することが必要になってきます。

一般的な語学留学から高等教育機関にいくにしたがって、求められる英語のスコアが高くなります。実際に海外留学をする上で、求められる英語のスコアは最低限のレベルです。留学をして海外の授業についていき、満足できる結果を残すためには、教育機関から求められる英語のスコアよりも高い英語力を獲得することが重要です。

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