ワーキングホリデーの費用はいくら?国別比較・準備資金・内訳を解説【2026年】

ワーキングホリデーの国別費用比較と渡航前・現地生活・予備費の準備

ワーキングホリデーに行くには、いくら貯めればよいのでしょうか。

航空券やビザの申請料だけを調べても、必要な予算は分かりません。語学学校に通うか、仕事が決まるまで何か月かかるか、滞在先の家賃はいくらかによって、準備する金額が変わるからです。

まずは、出発までに支払う費用と、現地に持っていく生活資金を分けて考えましょう。そのうえで、希望する国の申請条件や資金証明の必要額を確認します。

この記事では、オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・イギリスを中心に、公式情報で確認できる費用と、予算を組むときの考え方を紹介します。

※制度・申請料金の確認日:2026年10月21日。日本国籍の方が初めて参加する場合を中心に説明しています。料金や条件は変更されることがあるため、申請・支払い前にリンク先の公式情報も確認してください。

目次 CONTENTS

ワーホリ費用は「準備資金」と「滞在中の支出」を分けて考える

「ワーホリの費用」という言葉には、出発までに必要なお金と、滞在中に使うお金が混在しがちです。

予算は、次の3つに分けると整理できます。

分け方主な内容
出発までに支払う費用ビザ関連費用、航空券、保険、学費、事前に手配する滞在費
入国後に使う生活資金家賃、食費、交通費、通信費、仕事探し中の支出
使わずに確保する予備費急な引越し、予定外の宿泊、帰国便の変更などへの備え

出発までの準備資金は、渡航前の支払いに、当面の生活資金と予備費を加えて考えます。

一方、年間の支出を計算する場合は、家賃や生活費を滞在月数分で見積もります。そこから実際に得られた就労収入を差し引いた金額が、最終的な自己負担になります。

まだ決まっていない仕事の収入を、出発時の予算から先に差し引かないことが大切です。

資金証明のお金は、申請料とは別のもの

国によっては、申請時や入国時に一定額の資金を持っていることの証明を求められます。

これは通常、政府へ支払う手数料ではありません。現地で生活できる資金があることを示すものです。

例えば、生活資金として用意した残高が資金証明の条件も満たす場合、同じお金を「生活資金」と「資金証明」の両方に加算すると、予算を二重に数えてしまいます。

ただし、必要な残高を維持する期間や、証明を求められる時点は国によって異なります。航空券や学費を支払った後も条件を満たせるか、確認しておきましょう。

【国別比較】公式情報で確認する申請費用と必要資金

主要4カ国の申請関連費用と生活資金の条件をまとめました。

この表の金額だけで渡航できるわけではありません。 航空券、保険、学校、滞在先などの費用は別に見積もる必要があります。

国・制度申請関連費用生活資金などの条件
オーストラリア/初回Working Holiday・subclass 417公式料金表・見積ツールで申請時の金額を確認通常5,000豪ドル程度に加え、出国用航空券または購入資金
カナダ/IEC Working HolidayIEC参加料184.75加ドル+オープンワークパーミット保有者料金100加ドル。生体認証が必要な場合は85加ドルを追加入国時に2,500加ドル相当の資金。出国用航空券または購入資金も必要
ニュージーランド/Japan Working Holiday Visa公式掲載額は770NZドルから。実際の支払額は申請条件に応じて確認生活資金4,200NZドル以上。出国用航空券の購入資金は別途
イギリス/Youth Mobility Scheme(YMS)申請料340ポンド+IHS。IHSは通常年間776ポンド2,530ポンド以上を所定の期間保有

出典:豪州政府・初回Working Holiday、カナダ政府・IEC案内、ニュージーランド移民局、英国政府・YMS案内

オーストラリア:必要資金と申請料を混同しない

初回ワーキングホリデービザでは、滞在当初の生活資金として通常5,000豪ドル程度と、出国用航空券またはその購入資金が求められます。

この5,000豪ドルはビザ申請料ではなく、生活のために用意する資金です。学校や滞在先への支払いも含め、いつ、いくら手元に残るかを確認してください。

申請料は、古い記事の円換算額を使わず、申請時点の豪州政府の料金表・見積ツールで確認しましょう。

カナダ:保険の期間も予算と一緒に確認する

カナダのIEC Working Holidayでは、生体認証が必要な場合、表に記載した3つの料金の合計は369.75加ドルです。生体認証の要否などによって支払額は変わります。

入国時には、生活資金に加えて、滞在期間全体をカバーする保険が必要です。保険には医療・入院・本国送還の補償が求められます。

保険期間が予定より短い場合、就労許可もその期間に合わせて短くなることがあり、保険期間を理由に短縮された許可は後から延長できないと案内されています。保険料を下げるために期間を短くする前に、滞在計画との整合性を確認しましょう。カナダ政府・入国準備

ニュージーランド:生活資金と帰国用の資金を分けて用意する

日本人向けワーキングホリデービザでは、生活資金4,200NZドル以上が条件に含まれています。出国用航空券をまだ持っていない場合、その購入資金は生活資金とは別に用意します。

申請に伴って健康診断や証明書などを求められた場合は、その取得費用も必要になります。「ビザ関連の支払い」と「現地で使える残高」を分けて整理してください。ニュージーランド移民局・日本人向け案内

イギリス:短い滞在予定でもIHSを見落とさない

YMSは、日本人の場合、最長2年間の滞在が可能な制度です。申請料に加えて、医療付加料のIHSを支払います。

通常の2年分を年間776ポンドで計算すると、IHSは1,552ポンド。申請料340ポンドと合わせると1,892ポンドになります。実際の請求額は申請画面で確認してください。

「1年程度で帰国する予定だから」と、IHSも1年分だけで予算を組まないよう注意しましょう。英国政府・YMS費用

また、資金証明は2,530ポンド以上を28日間連続して保有し、その28日目が申請前31日以内であることが求められます。渡航直前に貯金がそろえばよい、という条件ではありません。英国政府・資金要件

なお、日本人向けYMSにIELTSなどの英語試験スコアの要件はありません。ビザの条件と、現地で仕事を探すための英語力は分けて考えましょう。英国政府・YMS移民規則

渡航前に支払う費用の内訳

航空券は、片道・往復と追加料金をそろえて比較する

航空券の価格は、出発地、渡航時期、経由地、荷物の量などで変わります。

比較するときは、表示価格だけでなく、次の条件も確認してください。

  • 片道か往復か
  • 受託手荷物が含まれているか
  • 日付変更が可能か、変更料はいくらか
  • 乗継ぎに伴う宿泊や移動が必要か
  • 到着時間に合わせた空港からの移動手段があるか

帰国日を決めていない場合も、帰国便の予算は残しておきましょう。出国用航空券や購入資金を求められる国では、入国条件も併せて確認します。

保険は、金額の前に必要な補償を確認する

保険料は、期間や補償内容によって変わります。まず、渡航先の制度で求められる補償と、自分の滞在・就労予定に対応しているかを確認しましょう。

クレジットカード付帯保険を利用する場合も、補償期間、適用条件、就労中の事故などの扱いを確認する必要があります。「保険が付いている」という理由だけで、長期滞在全体をカバーできるとは判断できません。

語学学校は、授業料以外も含めて見積もる

学校に通う場合は、次の項目を確認してください。

項目確認する内容
授業料何週間・週何時間のコースか
入学金・教材費授業料に含まれるか、別途支払うか
滞在費日数、部屋、食事の条件
手配関連費用滞在先手配、空港送迎など
割引適用条件と申込期限
変更・キャンセル日程や期間を変えた場合の費用

通学期間を延ばせば、学費だけでなく、その間の生活費も必要になります。学校に通いながらどの程度働けるかは、授業時間や仕事の条件によって異なるため、収入を多めに見込まずに計算してください。

滞在先は、入居時の支払いまで確認する

家賃を月額だけで比較すると、入居時に必要な資金を見落とすことがあります。

前払い家賃、保証金、光熱費、家具・寝具、最低契約期間などを確認しましょう。保証金は返還される可能性があるお金でも、入居時には用意しなければなりません。

最初の数週間だけホームステイなどを予約する場合は、その後の家探し期間や、次の住まいへの引越し費用も予算に入れておくと安心です。

出発までにいくら貯める?条件を決めて計算する

「最低100万円あればよい」と一律に決めるより、自分の予定で計算した方が判断しやすくなります。

例えば、次の条件を置いた場合を考えてみましょう。

以下は計算方法を示す仮の例です。国別の相場や、留学スクエアの見積もり実績ではありません。

項目仮に置く金額
ビザ・航空券・保険・学費など、渡航前の支払い70万円
入国後3か月分の生活費月20万円×3か月=60万円
保証金など、一時的に必要な資金10万円
予備費20万円
合計160万円

この例では、仕事が決まるまでの生活費を3か月分用意しています。仕事探しが長引く場合や、最初に通学へ集中する場合は、収入のない期間を延ばして計算します。

また、渡航前に滞在費を支払っているなら、その期間の家賃を生活費へ重ねて加算しないようにしてください。

生活費が月5万円違うと、年間では60万円違う

月の生活費を変えて、年間の支出も確認してみましょう。

仮に置く月間生活費3か月分12か月分
15万円45万円180万円
20万円60万円240万円
25万円75万円300万円

こちらも相場表ではなく、予算の違いを見るための計算例です。

実際の金額には、希望する都市の家賃、通学・通勤費、食事、通信費などを当てはめます。国だけでなく、都市や住み方まで決めると、必要な予算が見えてきます。

就労収入は「決まってから」予算に反映する

ワーキングホリデーでは働けますが、渡航後すぐに希望の仕事が決まるとは限りません。

最低賃金の数字だけで収入を計算すると、採用までの期間や、希望どおりの勤務時間を確保できない可能性が抜け落ちます。

出発前には、まず収入ゼロでも生活できる期間を決めておきましょう。仕事が決まったら、次の内容で予算を見直します。

  • 実際の勤務時間
  • 税金などを差し引いた手取り額
  • 給料の支払日
  • 通勤や仕事着など、新しく必要になる支出

「働ける国だから準備資金は少なくてよい」と考えるより、仕事を選ぶ余裕を持てる資金を残すことが大切です。

費用を抑えるなら、削る前に条件を比較する

家賃と交通費をセットで考える

家賃が安い物件でも、学校や職場までの交通費が高ければ、支出があまり変わらないことがあります。

通学・通勤時間、光熱費、食事の条件まで含めて比較しましょう。「中心部」「シェアハウス」といった条件だけで、必ず安くなるとは限りません。

エージェント利用と自己手配は、同じ条件で比べる

エージェントに依頼すると必ず高くなるわけでも、自己手配なら必ず安くなるわけでもありません。

学校・コース・週数・滞在条件をそろえ、手数料、適用為替レート、割引、送金費用などを比較してください。有料サポートが含まれている場合は、その内容が自分に必要かも確認します。

為替の違いを円換算で確認する

外貨の見積額が同じでも、適用レートによって円の支払額は変わります。

例えば、5,000通貨分の支払いなら、1通貨当たりのレートが5円違うと、円換算額は2万5,000円変わります。

見積もりのレートと、支払い時に確定するレートが同じか、送金や決済の手数料が別にかかるかを確認しましょう。

保険・帰国用資金・予備費は、削る前に役割を確認する

使わずに済む可能性があるお金でも、必要がなくなるわけではありません。

補償が必要な期間を満たす保険、帰国するための資金、予定変更に対応する予備費は、学費や家賃と分けて確保しておきましょう。

ワーキングホリデーの費用についてよくある質問

100万円あればワーホリに行けますか?

国、通学期間、滞在方法、仕事が決まるまでの期間によって変わります。

まず渡航前の支払いを差し引き、残った金額で何か月生活できるかを計算してください。申請・入国時の資金条件を満たすことと、余裕を持って生活できることは別です。

語学学校に通わなければ、その分安くなりますか?

通学しなければ学費の支出はなくなります。ただし、生活費は必要です。

学校へ通う目的が会話力の向上なのか、生活に慣れることなのか、仕事に必要な英語を学ぶことなのかを整理し、必要な期間を検討してください。仕事探しがすぐに進むことを前提に、学校に通わない分の生活資金まで減らさないようにしましょう。

資金証明の金額は、全部現金で持っていくのですか?

現金を持参することと、残高などで資金を証明することは別です。

求められる書類や発行時期を、渡航先の公式案内で確認してください。例えばカナダでは、出発前1週間以内に発行された口座明細について案内されています。カナダ政府・資金証明

イギリスYMSは抽選に当たらないと申し込めませんか?

日本国籍の方は、2024年1月31日から抽選への参加が不要になっています。年齢や資金など、その他の申請条件は満たす必要があります。英国政府・抽選制度の案内

費用の相談は、国や学校が決まってからの方がよいですか?

決まっている希望と、迷っている点を伝えてください。

留学スクエアには、希望する国・都市・期間に応じた費用や、見積もりについての問い合わせが寄せられます。学校への通学も検討している場合は、予算に航空券や生活費まで含めたいかを添えると、相談の前提をそろえやすくなります。

自分の予定に合わせた見積もりから、ワーホリの準備を始めよう

ワーホリの予算は、国別の申請料金だけでは決まりません。

出発までに払う費用、仕事が決まるまでの生活資金、保証金や予備費を分けて、自分の予定に当てはめてみましょう。見積もりを比較するときは、通学期間や滞在条件、含まれる費用もそろえる必要があります。

留学スクエアでは、希望する学校・期間に応じた見積もりや留学相談を受け付けています。希望国、出発時期、通学期間、予算の目安など、決まっている内容をお知らせください。

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