治安の良い国はどこ?海外留学への不安を解消するための完全ガイド

初めての海外生活となる留学では、現地の治安は最大の懸念材料でしょう。イギリス、カナダ、オーストラリアなど主要な英語圏であっても、都市によってスリや詐欺、さらには強盗のリスクは大きく異なります。
この記事では、英語圏5カ国の具体的な治安状況を比較し、実際に起こり得る犯罪とその対策、そして安全に過ごすための実践的なポイントまで、留学を検討している方が抱える「治安への不安」を解消できるよう、リアルな視点で詳しく解説いたします。
滞在先選びから夜間の外出時の注意点まで、知っているか知らないかでリスクが大きく変わる情報が満載です。費用面だけでなく、安全に暮らせるかどうか?という視点での国選び、そして具体的な防犯対策を学ぶことは、海外留学生活を検討する上で不可欠だと言えるでしょう。
英語圏各国の治安比較!最初に押さえたい5つの基準とリスク回避の考え方
語学留学を考えるとき、多くの方が最初に気にするのが「治安の良さ」でしょう。特に、初めて海外留学を考えている人にとっては、「文化の違う国でトラブルに巻き込まれたら…」という不安は当然の心理です。
結論からお伝えすると、日本より治安の良い英語圏の国は基本的に存在しません。実際に、日本の犯罪発生率と比べると、カナダ・オーストラリア・イギリスなど、いずれも凶悪犯罪・窃盗の件数は大幅に上回っているのが現状です。
ただし、それでも「英語圏の中で比較的安全に暮らせる」選び方は可能です。たとえば、オーストラリアのアデレードや、カナダのビクトリア、ニュージーランドのクライストチャーチなどは、犯罪率が比較的低く、比較的安全に過ごしやすい場所として知られています。また、国ごとに避けるべきエリア(夜間の繁華街や治安悪化が報告されている都市部の一部)を知っておくだけでも、リスクは大幅に軽減されるでしょう。
「英語圏の治安」一覧表!|初めての留学先に向いているのは?
国名 | 主な犯罪リスク | 特徴的な犯罪傾向 | 初心者向け留学先としての安全度 |
---|---|---|---|
オーストラリア | 軽犯罪(スリ・車上荒らし) | 銃器所持率が低く暴力犯罪も少ない | 高(都市部の生活インフラも安定) |
カナダ | 軽犯罪・ドラッグ関連犯罪 | 都市部での薬物関連リスクに注意 | 高(治安評価は世界でも上位) |
ニュージーランド | 性犯罪・飲酒トラブル | 地域差が大きく、夜間外出には注意 | 中〜高(郊外は安全、中心部注意) |
イギリス | 窃盗・スリ・詐欺 | 都市部での財布・スマホの管理が重要 | 中(慣れれば問題ないが対策は必須) |
アメリカ | 銃犯罪・強盗・暴力犯罪 | 都市・州により治安に大きな差がある | 低〜中(地域選びが最重要) |
(英語圏5カ国の治安比較)
上記の表に示されているように、英語圏の中でもオーストラリア、カナダ、ニュージーランドは、治安が安定しており、初めての海外生活でも比較的安心して過ごしやすい国々と言えるでしょう。例えば、オーストラリアのアデレードは落ち着いた住宅街と治安の良さが評価され、日本人留学生にも選ばれやすい都市です。また、カナダのトロントは多文化共生が進んでおり、移民や留学生が日常的に暮らす社会環境が整っています。外国人に対して寛容な姿勢が根付いているため、孤立しにくく、犯罪被害も比較的少ない点が安心材料となります。
一方で、アメリカの留学事情には最新のニュースなども見ながら、常にアンテナを張る用心深さが必要です。アメリカは国全体で見れば、確かに教育レベルの高い大学や語学学校が多数存在します。ただその反面、州や都市による治安の差が非常に大きく、銃犯罪やドラッグ関連の事件が報告される地域もあるのです。近年ではトランプ政権下の移民政策やビザ審査の厳格化、社会的分断の影響で、留学生への対応も変化しつつあることを踏まえておく必要があるでしょう。そのためアメリカへ留学する場合は、「州選び」が治安・ビザ対応・生活環境の明暗を大きく左右します。アメリカに留学する際には、事前にエージェントや現地の情報に精通した相談員に確認し、自分に合った安全なエリアを見極めることが欠かせません。
知らないと危ない!留学生が巻き込まれやすい犯罪とその対策
国 | よくある犯罪 | 発生しやすい場所 | 特徴的な傾向 | 具体的な対策 |
---|---|---|---|---|
アメリカ | スリ、置き引き、強盗、銃犯罪、ヘイトクライム | 都市部、空港、ホテル、公共交通 | 銃犯罪・人種差別のリスクが高い | 夜間外出を避け、荷物管理を徹底 |
カナダ | スリ、詐欺、ひったくり、強盗 | 空港、交通機関、レストラン、住宅 | 家賃・ネット詐欺が増加中 | 現金分散・契約は正規ルートで |
イギリス | スリ、ひったくり、暴行、ヘイトクライム | 地下鉄、観光地、夜道 | アジア人標的の被害も | 夜の単独行動は避ける |
オーストラリア | 窃盗、賃貸詐欺、性犯罪 | ビーチ、モール、都市部 | アルバイト詐欺にも注意 | 契約前に第三者へ相談 |
ニュージーランド | スリ、住居侵入、ギャング犯罪 | 人気のない場所、夜間 | 飲酒絡みのトラブルあり | 夜間外出は避け、交友関係に注意 |
(留学生が巻き込まれやすい犯罪一覧)
留学生活で気をつけたいのが、英語が分からない外国人を狙った悪質な犯罪です。最近では、SNSを利用した偽求人詐欺や金銭トラブルが後を絶ちません。
表からも読み取れる通り、どの英語圏の国においても、都市部や観光地、公共交通機関ではスリや詐欺被害が頻繁に発生しています。特にアメリカでは、銃器を使った強盗や通り魔事件が報告されており、「治安の悪いエリア」を知らずに立ち入ってしまうことが命取りになる場合もあるでしょう。またカナダでは、SNSや掲示板を通じて、存在しない物件の賃貸契約を持ちかけ、前払い金をだまし取る家賃詐欺が多発しています。一見、治安が良いとされるオーストラリアでも、「高収入・短時間勤務」などの条件で留学生を釣り、実態のないバイト先へ誘導して個人情報や口座情報を抜き取る偽求人詐欺が問題視されているのです。そして、ニュージーランドでは、パーティーやバーでの飲酒に伴うトラブルも多く、酔った状態で財布やスマホを盗まれたり、タクシー代をめぐる詐欺に巻き込まれるケースが近年目立っています。
ただし、忘れてはいけないのは、日本のように安全性が高い国はほとんどないという事実です。どの英語圏の国であっても、住むエリアの選び方や行動次第では、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。たとえば、地元の人でさえ避けるようなエリアに無意識に立ち入ってしまうと、思わぬ危険に直面する可能性もあるのです。
そこで次の章では、比較的治安が良いとされる英語圏の国々において、スリや詐欺などの犯罪から身を守るために実際に取れる対策や、安心して過ごせるエリアの特徴をご紹介しましょう。
出典①:外務省:「海外安全ホームページ」
知っておくだけで差が出る!留学生活を安全に過ごすための実践行動リスト
シーン | リスク | 実践すべき対策 |
---|---|---|
登下校・通学時 | スリ・置き引き | スマホはポケットではなくバッグ内へ。混雑時はリュックを前に |
部屋探し | 家賃詐欺 | 内見前の振込は絶対NG。学校紹介かエージェント経由で |
夜の外出 | 強盗・暴行 | ひとり歩きは避ける。配車アプリで信頼できる移動手段を |
アルバイト探し | 偽求人詐欺 | 初期費用を求める求人は要注意。友人紹介や大学掲示板活用を |
SNSのやり取り | なりすまし詐欺 | 知らない日本語アカウントからのDMはすぐ削除・通報 |
日用品の買い出し | 置き引き | スーパーのカートに貴重品を置かない。リュックは常に身に付ける |
ATM利用時 | 盗撮・スキミング | ATMは銀行内で。操作時は後方に注意し、周囲の視線に警戒 |
人付き合い | 飲酒・トラブル | 無理に飲まない。帰宅手段と相手の連絡先は事前に確認 |
語学学校・シェアハウス | 盗難 | 貴重品は鍵付きロッカー管理。パスワード付きスーツケースも有効 |
(留学中に安全に過ごすための実践的対策)
海外生活では、日本と同じ感覚のままだと「うっかり」が思わぬトラブルを招くことがあります。たとえば、教室で席を離れる際にリュックを置いたままにする行為は、学校内であったとしても置き引きの被害に遭う可能性を高めてしまうでしょう。また、留学先でSNS上で見つけた部屋や求人情報に安易に応募すると、家賃詐欺や偽求人に巻き込まれるリスクもあり、あまりオススメできません。しかし、こうしたリスクは事前に知識を持ち、日常行動を少し見直すだけで大きく軽減できるのです。
この章では、「留学中に誰でもすぐに始められる防犯習慣」に絞って対策をまとめました。
命に関わる危険も…強盗に遭わないために留学生が取るべき行動
路上や夜間の単独行動を狙う犯人が多く、暴力を伴うケースもあるでしょう。所持品やスマホを奪われる強盗は、観光客や留学生が標的になりやすい犯罪です。人通りの少ない道や夜間の徒歩移動は避け、配車アプリを活用することが賢明です。
海外の強盗は、他の犯罪に比べて命の危害を伴うリスクが高い重大犯罪です。特に夜間に一人で行動する留学生や観光客は、「金銭を奪いやすく、抵抗しにくい」と見られ狙われやすい傾向にあります。最近では、スマートフォンやブランド物を持ち歩く若者が標的にされる事件も各国で報告されているでしょう。
強盗などに襲われて命の危険がある場面では、絶対に抵抗せず、命を守ることを最優先してください。加えて、事前に危険エリアの情報を調べて避ける、帰宅時は信頼できる配車サービスを利用するなど、強盗に“会わない”行動を徹底することが大切です。
見えていない落とし穴…SNS全般の詐欺に潜むリスクとは
留学生限定の「安い部屋」「バイト紹介」などを装った偽アカウントが存在します。URL誘導での個人情報窃取や、なりすましによる金銭トラブルが急増しているのです。公式アカウント以外のDMは開かず、LINEやInstagramのセキュリティ設定強化を心がけましょう。
SNSは便利なツールである一方で、悪意のある第三者によって留学生が詐欺のターゲットとなるケースが増えています。「この部屋は今だけの特別価格」「日本人限定の仕事です」といった甘い言葉と共に送られるDMには要注意です。たとえ日本語でも、安心はできません。詐欺被害を防ぐためには、まず知らないアカウントからのメッセージは開かず削除し、ブロックする習慣を身につけることが重要です。
一瞬の隙が命取りに…スリ・置き引きを防ぐ日常習慣
観光地や交通機関内で、カバンやスマホを狙った犯行が多発しています。リュックや荷物を足元や背後に置いた隙に持ち去られる被害が多いでしょう。バッグは常に前に持ち、貴重品は肌身離さず持ち歩き、席を立つ時は必ず携帯するようにしてください。
スリや置き引きは、留学生が最も遭遇しやすい犯罪の一つです。犯人は常に“無防備な瞬間”を狙っています。たとえば、教室やカフェでバッグを椅子にかけたままトイレに立つ、電車でスマホをポケットに入れてうとうとする……こうした日常の油断が、被害に直結するでしょう。
自分の荷物は「常に目と手の届く範囲に置く」ことが海外では基本です。また混雑時はリュックを前に抱えて財布や貴重品を守るようにする、長距離移動中は貴重品だけを小さなバッグに分けるなど、環境に応じた対策をしましょう。防犯は習慣です。特別な道具や知識がなくても「離さない」「見せない」「油断しない」という基本を守るだけで、かなりのリスクを回避できるでしょう。
知らずに足を踏み入れないために…治安が悪いエリアの見分け方
空き家が多く、昼でも人通りが少ない地域は要警戒です。落書きやゴミが放置されているエリアは犯罪発生率が高い傾向にあります。「安すぎる物件」「交通の便が悪いが格安」は治安に難ありのサインである場合が多いでしょう。
留学先で住む場所を選ぶとき、「家賃の安さ」だけで決めてしまうのは非常に危険です。どんな国でも治安の悪いエリアは存在し、特に公共交通機関の駅から遠く、夜は真っ暗になるような地域には要注意です。実際にその地域に足を運び、「昼と夜で人通りはどうか」「近所の雰囲気は安心できるか」「周辺の施設や交番の有無」などを確認してみましょう。内見時の直感も大切な判断材料となります。
また、現地に詳しい留学エージェントや語学学校に相談するのもおすすめです。実際に住んでいる日本人の体験談は、ネット上の不確かな情報よりも信頼できるものです。「暮らしやすさ」は安全と直結していると心得ましょう。
関連記事:英語圏の国の中から自分に合った留学先を見つけていくためのガイド
先輩留学者の体験談 参考になります!
海外留学に対して、不安ばかりを募らせる必要はありません。先輩留学者の体験談から学び取ってください。
カナダで:シェアハウスの「開けっ放し文化」に驚き
カナダに語学留学していた大学3年生の美咲さん(21)は、現地の学生とシェアハウスで生活をしていました。日本では戸締まりが当たり前の生活に慣れていた美咲さんにとって、玄関を開けっぱなしにして外出するルームメイトたちの感覚には大きな違和感がありました。
実際に、留守中に玄関から知らない人が入り込み、共有のリビングに置いてあったスピーカーが盗まれるというトラブルも発生。警察に通報はしたものの、「自宅の施錠をしなかった落ち度もある」と注意されました。
学び:文化の違いを“鵜呑み”にせず、自分の安全感覚を持つことが大切です。
カナダは比較的治安がよい国ですが、「オープンな文化=安全」というわけではありません。自分の荷物や居住空間は自分で守る、という心構えはどの国でも必要です。
イギリスで:観光地でアジア人が狙われやすい現実
大学卒業後にイギリスへワーキングホリデーに行った祐太さん(25)は、ロンドン市内の観光地でスリに遭いました。スマホをズボンのポケットに入れたまま歩いていたところ、気づかないうちに抜き取られていたのです。
さらに、アジア人観光客をターゲットにした悪質な「署名詐欺」や「物乞い詐欺」に何度も声をかけられ、精神的に疲弊したといいます。見た目で「観光客」と判断され、話しかけられやすくなるのも日本ではあまり経験しないタイプのリスクです。
学び:見た目で狙われやすいという意識を持ち、毅然とした態度を心がけること。
イギリスでは、財布やスマホの管理はもちろん、「相手にしない」「目を合わせない」ことも重要な予防策になります。
アメリカで:自由な雰囲気に油断した夜道の危険
アメリカ西海岸に留学した大樹さん(22)は、現地の大学での生活にすっかり慣れてきた頃、夜にクラスメイトとの食事後に徒歩で帰宅中、知らない男性に後をつけられるという経験をしました。
幸い近くにあったコンビニにすぐ逃げ込んだため被害はありませんでしたが、現地の学生には「アメリカでは夜道をひとりで歩くのは絶対にNGだよ」と強く注意されたとのこと。日本では考えられないような「常識の違い」を痛感した瞬間だったといいます。
学び:「自由な国」=「安全な国」ではない。自己防衛意識を持って行動を。
アメリカは地域によって治安の格差が大きく、特に夜の移動手段は事前に配車アプリなどで確保しておくことが重要です。
体験談のまとめ:文化の違いを理解し、自分の「安全基準」を持つ
どの国でも、日本との文化の違いから来る“思い込み”が危険を招くことがあります。しかし、適切な心構えと事前の知識があれば、ほとんどのリスクは回避できます。留学中の安全対策は「備えあれば憂いなし」。自由を楽しむためにも、安心を確保する行動を意識しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本と治安レベルが違う国で、日常生活で最も気をつけるべきことは何ですか?
A. 一番大切なのは「油断しない」ことです。たとえば、スマホをポケットに入れっぱなしにしたり、リュックを背負ったまま混雑した場所に行くとスリの標的になりやすいです。日本の感覚のままではなく、「自己管理が基本」という意識で行動しましょう。
Q2. 現地で部屋を借りる際、トラブルを避けるにはどうすればいい?
A. 内見なしでの契約や、SNS・掲示板での個人取引は慎重に。できる限り語学学校やエージェントの紹介を通じて契約することが安全です。また、「家賃の前払い」や「初期費用のみ請求」など、不自然な条件には注意が必要です。
Q3. トラブルに遭った時、英語が不安でも対処できますか?
A. はい、対処できます。まずは現地の緊急連絡先(警察・大使館など)をスマホに登録し、翻訳アプリも活用しましょう。また、語学学校のスタッフやホストファミリーに頼ることも可能です。事前に「助けを求められる人・場所」を把握しておくと安心です。
治安が不安なら、一人で悩まず“頼れるプロ”に相談してみませんか?
海外留学を検討している方にとって「現地の治安」は切実な関心ごとでしょう。特に初めての海外、しかも英語が不安な状態であればなおさらです。本記事では、英語圏5カ国の治安比較や、よくあるトラブル事例、それに対する具体的な防犯対策までを、実際の留学生の声や現地の事情をもとにご紹介いたしました。
日本でも海外でも防犯は特別な知識が必要なわけではなく、ほんの少しの意識と準備で大きくリスクを下げることが可能です。ただ、それでも個人で全ての対策を完璧に行うのは難しいものかもしれません。治安が不安、初めての留学で分からないことが多い、そんなときは「留学エージェント」という選択肢があります。
中でも「留学スクエア」は、治安や生活面に関する不安も含めたトータルサポートを行っており、地域選びから現地での注意点まで、プロの視点で親身にアドバイスが可能です!実際に相談した方からは「自分では気づけなかった留学の不安や防犯対策を教えてくれて、安心できた」との声も多数寄せられています。だからこそ、「治安が不安…でも留学はしたい」と迷っているあなたにこそ、まずはプロに話を聞いてみてほしいのです。
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