イギリス留学の物価と生活費ガイド|1ヶ月の費用・節約術・為替対策まとめ

イギリス留学の物価と生活費ガイド|1ヶ月の費用・節約術・為替対策まとめ

初めてのイギリス留学を控えている方は、「イギリスは物価が高い」という話を聞き不安を感じているかもしれません。現地での生活費や物価は、円安とポンド高、そしてイギリス国内のインフレの影響を受け、特に心配になるポイントです。

ここでは、客観的なデータと実際の留学生の情報を基に、イギリスの物価の全体像、ロンドンと地方都市を比較した1ヶ月の生活費を解説します。

この内容を押さえておけば、渡航前に「何を」「どのくらい」準備していけば安心になるか、具体的なチェックリストにもなってきます。費用に対する不安を解消し、自信を持って留学の第一歩を踏み出しましょう。

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イギリスの物価はどのくらい?

「イギリスは物価が高いって聞くけど、実際どれくらい違うの?」そんな疑問に対して、まずは全体感から理解しましょう。イギリスの物価が高いのは事実であり、渡航前にその全体像を把握しておくことが、現地で金銭的に困窮しないための重要な一歩です。

イギリス物価と日本との具体的な比較

現在のイギリスの物価は(2025年)、円安とポンド高の影響、そしてイギリス国内のインフレ率の高止まりにより、日本と比較して約1.4〜1.8倍程度に高騰していると結論づけられます。特に、外食や家賃といったサービス関連費用は日本と大きな差があるのが現状です。

イギリスと日本の価格比較
項目 イギリスの目安価格(ポンド) 日本との比較(体感) 具体的な事例
食品 ペットボトル水 £1前後 約1.5倍 スーパー(Tescoなど)で販売の1.5ℓ
外食 ランチ £12〜15前後 2倍前後 カフェのコーヒー £3.5、パブでのディナー £20〜30
家賃 ロンドン £1,800〜3,000/月 東京の約2〜3倍 1LDKアパート(ロンドン中心部)
交通費 地下鉄1回 £2.8(ゾーン1) 2倍前後 オイスターカード利用の片道料金

特に、ロンドン中心部で外食する場合、チップや付加価値税(VAT)が加算されるため、日本の感覚でいると驚くことになります。しかし、食費については自炊を徹底し、交通費は一日上限が設定されているオイスターカードやクレジットカードのコンタクトレスを利用することで、出費を大幅に抑えることは可能です。

日本の約1.5倍という物価も、生活必需品においてはスーパーを賢く利用することで、体感的には東京で生活するよりも30〜40%増し程度で収めることも不可能ではありません。全体として日本より高いのは事実ですが、次で紹介する生活費の内訳を見れば、どこに差が出るのかが具体的にわかるでしょう。

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留学1ヶ月の生活費はいくら?【シミュレーション】

毎月どれくらいのお金が必要なのか、留学計画を立てるうえで一番気になるのが月々の生活費ではないでしょうか。このシミュレーションで仕送りや貯金計画の具体的な目標額が見えてくると思います。

イギリス留学1ヶ月の平均生活費シミュレーション

イギリスでの生活費は、主に家賃、食費、交通費の3要素が大きな割合を占めます。特に、ロンドンと地方都市では家賃に大きな差が出るため、都市選びが総費用に直結します。

ロンドンと地方都市の生活費比較
項目 ロンドン(目安) 地方都市(目安) 費用のポイント
家賃 £900〜1,500 £700〜1,000 フラットシェア、学生寮、ホームステイなどで変動
食費 £250〜350 £200〜300 自炊徹底で節約可能。外食は高額
交通費 £150 £100 ロンドンは地下鉄・バスのゾーン制、地方都市はバス中心
通信・光熱費 £80 £60 通信費(SIMカード)、光熱費は季節により変動
雑費 £100 £80 日用品、交際費、娯楽費など
合計 約£1,600(約32万円) 約£1,200(約24万円) ※為替レートによって日本円換算は変動します

このシミュレーションは、自炊を基本とし、過度な贅沢を避けた平均的な留学生の支出を想定しています。地方都市のほうが、ロンドンに比べて月々約8万円程度節約できる計算になります。

初月にかかる追加費用と住居選択のポイント

留学の初月は、上記の月額生活費に加え、一度だけ支払う初期費用が発生します。

主な追加費用は、家賃のデポジット(敷金に相当し、通常家賃1ヶ月分)や、教材費、生活用品の購入費などです。これらを含め、平均で約5万円(約£250)程度を初月に追加で予算計上しておくと安心でしょう。

住居費を抑えるための選択肢は主に3つ挙げられます。

学生寮

手続きが簡単で学校の近くが多いものの、家賃はフラットシェアより割高な傾向です。

フラットシェア

最も費用を抑えやすい選択肢であり、地方都市では選択肢が豊富です。ただし、物件探しや契約に手間がかかります。

ホームステイ

食費込みの料金設定が多く、デポジットの支払いも無いため初期費用は抑えられますが、生活の自由度が低いです。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の予算とライフスタイルに合わせて選択することが、長期的な費用管理の鍵を握ります。

1ヶ月あたりの費用を把握しておけば、仕送りや貯金計画も立てやすくなるでしょう。次は、なぜここまで物価が高いのかを見てみましょう。

イギリスの物価が高い理由を解説

「どうしてイギリスはここまで物価が高いの?」と当然の疑問が湧いてきます。また、理由を知ると、どこで節約できるかも見えてきます。イギリスの物価高は単なるインフレだけでなく、構造的な問題が関係していることも考えられます。

イギリスの物価を押し上げる3つの構造的な要因

イギリスの物価が高い理由は、主に「地価・賃金の上昇」「高い輸入依存度」「税とサービス料」の3つに集約されます。

地価・賃金の上昇

特にロンドンの地価は世界でも有数の高水準であり、これがそのまま家賃という形で生活費に反映されています。また、イギリス国内の平均給与も継続的に上昇しており、サービス業の人件費が高いものです。そのため、外食や美容院などのサービス価格が日本より遥かに高くなります。

輸入依存

イギリスは食料品の約40%を輸入に頼っており、ポンド安や世界的な輸送費の高騰が、輸入コストに上乗せされます。これがスーパーの食品価格に直結し、日常の食費を押し上げています。自炊を意識することで、この影響を最小限に抑えることが可能です。

税・サービス料

イギリスにはVAT(付加価値税)という消費税に似た税があり、標準税率は20%と日本の約2倍です。また、レストランなどでの外食時にはチップを支払う文化も根付いており、会計額にさらに10〜15%が加算されます。

こうした背景を理解しておくと、何にお金がかかるのかを冷静に把握できます。特に、税や人件費が高いサービス関連費用を避けることが、費用を抑える具体的な方向性となるでしょう。

費用を抑えるための節約術【出発前準備編】

最も大きな支出となる「食費・家賃・交通費」と「為替レート対策」の準備を徹底することが、現地での出費を劇的に変える鍵です。

「高いのはわかった。でも、どうすれば抑えられる?」その疑問に答えるために、ここでは、出発前からできる実践的な節約のコツを紹介します。小さな準備が、現地での大きな出費削減に繋がります。

現地での出費を劇的に変える5つの準備と実践方法

留学生活で最も大きな支出となる「食費・家賃・交通費」と、円安対策である「為替レート対策」に焦点を当てた具体的な準備を紹介します。

食費の節約:自炊ルーティンの確立

現地のスーパーには「Meal Deal」という、サンドイッチ、飲み物、スナックを£3〜4でセット販売するお得なサービスがあります。しかし、さらに節約するなら自炊をルーティンにしていきましょう。週末にまとめて食材を買い、作り置きするのが効果的です。特に、冷凍食品やプライベートブランド(PB)商品を活用すると、ポンドでの出費を抑えることができます。

家賃の節約:郊外・フラットシェアの検討

家賃は最大の固定費です。特にロンドンでは、中心部からゾーンをずらした郊外や、複数人でキッチン・リビングを共有するフラットシェアを検討してみましょう。地方都市に留学する場合も、家賃相場を事前に調査し、予算オーバーの物件は避けることが重要です。

交通費の節約:オイスターカードと学生割引

ロンドンの公共交通費は一日上限(Daily Cap)が設定されているオイスターカードまたはクレジットカードのコンタクトレスを利用することで、自動的に割引が適用されます。さらに、学割に相当する学生向けの「16-25 Railcard」を取得すれば、長距離の鉄道運賃が3分の1割引になるため、積極的に活用を検討しましょう。

支払い&為替対策:WiseやRevolutの活用

円安・ポンド高の影響を最小限にするために、出発前にWiseやRevolutといった外貨プリペイドカードを準備してください。これらは日本の銀行に比べて手数料が低く、リアルタイムに近い為替レートで両替できます。一度に大金を両替するのではなく、為替の変動を見ながら分散して両替することで、レート変動リスクをカバーできます。

準備グッズ:持参による出費削減

現地で買い直すと割高になるもの(例:変換プラグ、水筒、品質の良い文房具、常備薬)は、日本から持参していきましょう。現地で£5(約1,000円)以上するものを日本から持参するだけで、現地での出費を削減できます。

出発前の小さな準備で、現地の支出は大きく変わってきます。次は、都市による生活費の違いを見てみます。

都市別の生活費比較【ロンドン以外の選択肢】

費用を重視するなら、特に物価の高いロンドン以外の地方都市(マンチェスター、エディンバラなど)を選ぶだけで、生活費が20〜30%安く抑えることができます。

都市によって、家賃も交通費も大きく変わるため、費用を重視するあなたは地方都市も選択肢に入れるべきです。費用と生活の利便性のバランスを理解することが重要になります。

ロンドンと主要な地方都市の生活費比較シミュレーション

イギリス留学の費用は、都市の「地価」と「交通費システム」に大きく左右されます。ロンドンは家賃が突出して高いため、地方都市を選ぶだけで生活費が20〜30%安くなる傾向があります。

イギリス主要都市の生活費比較(月額目安)
都市 家賃相場(1人シェア) 交通費(月額目安) 食費(月額目安) 生活費合計(月額目安)
ロンドン £1,200 £150 £300 £1,650
マンチェスター £1,000 £100 £250 £1,350
エディンバラ £950 £90 £250 £1,290
オックスフォード £1,100 £100 £270 £1,470

注:上記はあくまで一例であり、為替レート、物件の立地、自炊頻度によって変動します。

費用と利便性の最適なバランスの考え方

ロンドンは、文化的な刺激、仕事の機会、国際的なコミュニティの規模で他の都市を圧倒しますが、そのコストとして家賃が極めて高くなります。

一方で、マンチェスターやエディンバラといった地方都市は、ロンドンより家賃が20〜30%程度安くなる傾向が見られます。これらの都市も大学が多く、留学生向けのフラットシェアや学生寮が充実しており、生活の利便性に大きな問題はありません。交通費も地下鉄のような複雑なゾーンシステムがなく、バスや路面電車が中心であるため、ロンドンより安く抑えられます。

費用を重視するなら、地方都市も候補に入れるのがおすすめです。特に、大学が多い都市は学生割引制度なども充実している場合があり、費用と生活の質の最適なバランスを見つけられるでしょう。

まとめ|イギリス留学に必要な費用と準備チェックリスト

出発までに「何を・どのくらい」準備すれば安心かを整理しましょう。留学生活を円滑にスタートさせるための最後の確認です。

イギリス留学の費用に関するまとめ

イギリス留学の費用に対する不安は、以下の3つのポイントを理解することで解消されます。

  1. 平均月額費用は: 地方都市で約£1,200(約24万円)、ロンドンで約£1,600(約32万円)を目安とする。
  2. 初月は追加費用: デポジットや教材費、生活用品の購入費として、月額生活費に約5万円を上乗せで予算計上する。
  3. 節約効果: 食費(自炊)、家賃(フラットシェア)、交通費(オイスターカード・学割)の3項目を意識するだけで、出費を20〜30%抑えることが可能である。

出発前の安心準備チェックリスト

現地で焦らず留学生活をスタートさせるために、以下の準備項目を必ず確認してください。

通貨・カード準備

WiseやRevolutといった外貨プリペイドカードを準備し、為替レートの変動に備えたポンドの分散両替を行う。

住居確保

家賃の支払い計画を立て、学生寮またはフラットシェアの契約を完了させる。デポジットの支払いも確認する。

通信環境

現地で使えるSIMカード(例:Giffgaffなど)を準備し、到着後すぐに連絡が取れる状態にしておく。

保険・緊急連絡先

海外留学保険に加入し、緊急連絡先や現地の医療機関の情報を整理する。

現地交通手段確認

ロンドンならオイスターカード、地方都市ならバス定期券の購入方法を事前に確認する。

費用を知ってから行くことで、現地で焦らず留学生活をスタートできます。

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よくある質問(FAQ)

Q1:現金はどのくらい持って行けばいいですか?

A. 初日+数日の生活費としてポンドの現金£100前後で十分です。イギリスの都市部ではキャッシュレス決済が主流であり、スーパーやパブでもほとんどの場合カードが利用可能です。大金の持ち運びは防犯上のリスクを高めるためおすすめしません。

Q2:初月の生活費は他の月より高いですか?

A. 初月の生活費は、他の月より高くなるものです。特に、家賃のデポジット(通常1ヶ月分)の支払いや、寝具、キッチン用品、教材費といった初期費用があるため、通常の月額生活費に約5万円(約£250)を上乗せして想定してください。

Q3:費用を安く抑えるコツは?

A. 費用を安く抑えるコツは、食費、家賃、交通費の3項目を意識することです。具体的には、自炊の徹底、ロンドン以外の地方都市の検討、オイスターカードや学生割引の活用といった実践で、合計費用を約2割節約できます。

Q4:為替レートが上がったらどうすればいいですか?

A. 為替レートがポンド高に振れて円安が進んだ場合は、WiseやRevolutといった外貨プリペイドカードや外貨口座を併用し、資金の送金タイミングを分散するのが安心です。一度に全額両替するリスクを避けられます。

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