留学エージェントを選ぶ6つのポイント

留学エージェントのイメージ

留学しようと決めたら、まずは留学エージェントの存在を頭に思い浮かべる方も多いかと思います。留学エージェントを利用するには自己手配よりもメリットが多いのは確かですが、十数年前と比べて留学エージェントの数は星の数ほど存在しています。また昨今のフィリピン留学ブームも重なって、規模の大小問わなければその数も急激に増えています。

星の数ほど存在する留学エージェントですが、親身になって相談や手続きに対応してくれるエージェントもあれば、いろいろな操作で留学費用を釣り上げたり、サポートに応じなかったりする不親切なエージェントも存在しています。

では、どういったポイントで留学エージェントを見極めて行けばよいか、いくつかポイントを絞ってご紹介したいと思います。

留学エージェントとは?

そもそも留学エージェントとは、日本で留学を希望されているお客様と海外の教育機関との間に入り、学校の手続きや留学の渡航サポート、そして必要であれば留学先での現地におけるサポートを手がけてくれる仲介事業者です。留学代理店という呼び方もされる場合もあります。

留学エージェントビジネスは許認可制ではありません。そしてウェブサイトがあれば始められるビジネスでもあり、業界への参入障壁も低く、たくさんのプレーヤー(事業者)で乱立している状況でもあります。

そのため、海外に在住している在留邦人の方もウェブサイトで集客してエージェントビジネスを行っている方も多いです。

留学エージェントは、大きく分けて、国内エージェント海外の現地エージェントに分けることもできます。

国内エージェントは、その名の通り、日本国内に拠点を構えています。関東や関西を拠点としているエージェントが多いです。当社は広島を拠点としていますが、地方都市には、東京本社のエージェントの営業支店を含めて大体2社程度はあります。

このことからも、国内エージェントの大体8割方が関東や関西にあります。

海外の現地エージェントは、留学先の国を拠点に活動しています。例えば、アメリカだったらロサンゼルスで、イギリスだったらロンドンでといったところです。営業拠点は海外にあるため、メールやスカイプが主な連絡手段となっています。また現地エージェントでも東京や大阪に営業支店を構えていることもあります。

エージェント選びポイント①:留学先に関する知識

一般英語コースの風景

希望の留学先について留学先の国のことや留学先の学校のことについて知識があるかという点が選ぶ際に重要になります。

留学先での学校での過ごし方、生活情報、ビザのことなど留学先の国について、その留学エージェントが知識を持っているということが重要な点となります。

いろいろな国を扱っているエージェントは皆が皆希望の国について詳しいという訳ではないかもしれませんので、留学先を定期的に訪問しているか、留学先に留学経験がある担当者がいるかなどチェックしておきましょう。

またエージェントが扱う留学先での学校の数やラインナップも評価項目の対象になるかと思います。

ただし、特定の学校のみを勧めてくる場合は注意が必要です。特定の学校だと紹介料の率が良いなど、学校へ申し込み件数を増やすことで何かしら優遇されていることもあります。希望の条件を出しても、希望にあまり見合ってなさそうな複数の学校(または特定の1校)を強く推してくる場合は注意しながら、他のエージェントにも問い合わせてみて、他がどういった学校を勧めてくるかチェックしてみてください。

エージェント選びポイント②:サポート体制

エージェントによってサポート体制はさまざまです。

留学説明会から始まり、留学先選び、学校選び、見積、学校手続き、ビザの申請、保険や航空券の案内、現地でのサポートなど、エージェントによって何ができるかできないかはいろいろあります。

国内のエージェントであれば、留学のカウンセリングや学校手続き、ビザ申請のサポートなど渡航前までの手続きはしっかり応じてくれます。国内エージェントの現地サポートは提携している現地オフィスを使用して現地サポートを提供していたりします。自社オフィスを構えるエージェントもありますが、ごくわずかです。

海外現地エージェントは、もちろん学校手続きは行いますが、どちらかと言えば現地サポートに重きを置いて学校手続きを行うことが多いです。

こういったサポートには、有料で実施するエージェントもあれば、無料で対応してくれるエージェントもありますので、ご自身がどこまでのサポートを望み、これらのサポートにどこまで対価を払っても良いか検討する必要があります。

そのためにも、エージェントがどういったサポートを提供し、そのサポートの対価がいくらなのか事前にしっかり確認しておきましょう。

エージェント選びポイント③:無料の範囲

ポイント②はどちらかと言えば有料でサポートを行っているエージェントについてでしたが、ここ数年で無料を掲げるエージェントも数多く出現するようになりました。

サポート無料と謳っているエージェントについては、どこまでが無料なのかをしっかり確認してください。

長期の留学であればあるほど、エージェントには学校からの紹介料が多く払い込まれる仕組みになっています。そのため長期で留学されるお客様を取りこぼしたくありません。

長期留学であれば、その分紹介料も多いため無料サポートが成り立つわけですが、短期の場合だと紹介料もごくわずかとなってしまいます。そのため、無料と掲げつつも、「4週間以上であれば無料」とか、「12週間以上であれば無料」といった条件付きの無料サポートも良くあります。

※ちなみに当社では1週間でも無料で学校手続きを行っています。

無料を掲げるエージェントの場合、無料手続きや無料サポートの「無料」がどこまでを指しているのかしっかり確認しておきましょう。

エージェント選びポイント④:為替レート

為替レートのイメージ

エージェントにとって為替レートが一つの収益になっています。

それは自社レートの存在です。

海外の学校から請求される費用(=留学費用)の請求書が送られてきて、その留学費用をお客様に日本円建てで請求する形になりますが、日本円への換算をするために銀行のTTSと呼ばれるレートで換算するのが普通です。

個人的に銀行で海外送金する場合もこのTTSレートで日本円に換算した金額を海外に送金します。もちろん利用する銀行ごとにTTSレートは若干異なります。

自社レートを設定している留学エージェントは、この銀行TTSレートにプラスアルファで上乗せしたレートで換算します。例えば、1ドル100円のところを、3円上乗せが自社レートとしている場合、103円で日本円に計算してお客様に請求します。

この上乗せ分でお客様から頂いたものは、エージェントの利益としてエージェントの口座にそのまま残る仕組みとなっています。

エージェントを選び見積を取る際には、必ず為替レートの設定を確認しましょう。無料と謳っていても、為替レートの設定で結果的に数万円の上乗せに値しているというケースも良く存在します。

エージェント選びポイント⑤:自己送金対応

エージェントに留学費用を預けてしまうことに不安を覚える場合もあるかもしれません。現に、2008年と2012年には大手国内エージェントがお客様の留学費用を使い込んで倒産し、留学できなくなったという事態が発生しています。

そのため、エージェント経由でのお支払いに抵抗がある方も少なからずおられます。

そういったご希望に応じて学校への支払いを直接自己送金やクレジットカード払いができるかどうか、ということも確認した方が良いポイントの一つです。

恐らく国内エージェントの多くは学校へ直接支払いに応じるところは少ないと思います。というのは、為替レートで上乗せ分を取ることができないからです。また後述する消費税も留学費用に掛けることができません。

学校への直接支払いに応じてくれるエージェントかどうか、予め確認しておきましょう。

※※ちなみに当社は、学校側がエージェント経由での支払いを契約で求めていない限り、学校への直接支払いに対応しています。

エージェント選びポイント⑥:消費税

消費税のイメージ

海外の学校に支払う費用には、日本の消費税は不課税となっています。

海外の学校が請求してくる留学費用に消費税をかけるエージェントもあるようです(お客様からの相見積もり確認できたことがあります)。

基本的に海外のサービスを受けるので、日本の消費税はかかりません。もし留学費用に消費税がかけられた場合、その消費税は税金として納める必要がなく、エージェントの懐に残ります。

ただ、法令違反等ではないので、恐らく処分等法的に問題になることはないのではとは思いますが(この点は不確定)、留学費用に消費税は不課税です。前述のポイント⑤で海外学校への直接支払いをする際に、海外学校側が日本の消費税をかけてこないのとの同じ理屈です。

消費税がかけられているか否かは、実際の支払の時に明らかになるケースが多いです。見積段階では、「税抜き」「外税」といった言葉で濁せますので、その状態のまま契約に至ることもあります。

留学エージェントにはしっかりと見積や問い合わせの段階で、消費税がかからないことを確認してエージェント選びを行ってください。

エージェント選びの注意点

このように留学エージェントを選ぶポイントはいくつかありますので、しっかりとこれらのポイントで留学エージェント選びを行ってみてください。

留学エージェントにもよりますが、問い合わせや見積りを依頼すると営業がしつこいケースもあったりします。

ただそういった場合でも、ご自身の希望に即したエージェントのサービスであれば、評価に値するかもしれません。初めから1社に絞ることなく、いくつかのエージェントから見積りをもらい相見積もりを取った上で、必ずエージェントの比較検討を行ってください。

しっかり比較検討しながら、留学の良きパートナー選びを行ってください。

場合によっては、留学エージェントを利用しなくても良い場合もあるかもしれません。もしエージェントの利用は必要ないと判断されたら、ご自身で留学手続きを進めていくのもよい勉強になると思います。

留学エージェントに聞く前に何から始めるか

留学エージェントに問い合わせる前に、まずはどういった留学がしたいのかイメージしておいてください。英語を学びたいということであれば、どの時期にどのくらいの期間で、どこに留学するのかを決めて行かなければなりません。

事前に留学先が決まっていれば問題ないですが、留学先がまだ決まっていない場合は、ウェブサイトでの留学先情報も参考にしながら、ある程度留学先を絞ってみて留学エージェントに相談してみましょう。

どの段階から留学エージェントに問い合わせるかはご希望次第なところがありますが、全くの白紙の状態でも大まかな留学先を決めて問い合わせすると話がスムーズに進みます。

あとは、留学に充ることができる大まかな予算感も併せてエージェントに提示できるとエージェントお勧めの学校なども提示してくれ、見積もりも出しやすくなります。

そして、必ず見積りを出してもらうようにし、他のエージェントの見積りも比べながら検討するようにしてください。

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