留学先の都市や町を選ぶヒント
留学すると決めたらまずは留学する国を決めなければなりませんが、その次にどこの都市や町で留学するかを決めていく必要があります。
都市や町レベルになると、その国の中でも性格が色濃く分かれてきますので、ご希望の留学スタイルに適した留学先の都市や学校を選んでいく必要があります。
留学先として町という単位で考えると、大きく分けて次の5つのタイプに分けることができます。
留学先としてそれぞれの町の特徴をご紹介します。
①大都市
ニューヨーク・ロンドン・ロサンゼルス・サンフランシスコ・トロント・シドニー・メルボルンなど世界的な流行の発信地であり、国内国外から多くの人を集める大都市です。
日本でいうと、東京や大阪に相当します。
大都市に留学することは、世界から多くの人が集まり、数えきれないほどのお店もあり、エンターテイメントも充実しているため、非常に大きな刺激や影響を受けること間違いなしです。テレビや雑誌で見た世界が自分の目の前に広がります。
留学としては、学校も多いですのでピンからキリまであります。また破格な料金で受講できる格安校もあったりします。
学校の授業が終われば、すぐ近くにおしゃれなレストランで食事ができますし、買い物も満喫できますので、世界的に名だたる都市の住人になったような気分に浸ることもできます。
ワーキングホリデーなどの就労できるビザで渡航している場合は、大都市の方が仕事もたくさん選べてきますので、仕事探しに困ることはあまりないかもしれません。交通網も発達していますので、通学にも便利な場合が多いです。
デメリット
大都市での留学でネックになるのが、生活費の高さになってきます。ホームステイ代などの住居費や交通費など、田舎町や中規模の町で留学していくよりもどうしても高くつきます。
②地方中規模都市
それぞれの国で有名な大都市(ニューヨークやロンドンなど)以外の地方都市を全般的に指しています。
例で言うと、サンディエゴ(アメリカ)、ポートランド(アメリカ)、マンチェスター(イギリス)、カルガリー(カナダ)あたりの規模レベルになります。日本で言うと、例えば、札幌・福岡・仙台・広島といったところでしょうか。
中規模都市ですので、すごく田舎というわけでなく、いろいろなお店や飲食店などもたくさんありますので、不便なく留学生活を過ごすことはできます。また、生活費も大都市ほど高くつくことはありません。
大都市に比べて人の往来も激しくなく、町自体ものんびりしている感じなので、賑やかな環境を避けたいけど、ある程度の利便性があった方がいい方には適しています。
ただ、都市の規模としては大都市に比べて一回りも二回りも小さいので、たくさん遊べるアトラクションがあるという程ではないです。その街に腰を据えて勉強し、ある程度小さな都市でもいろいろな楽しみ方を見つけられる方には適しています。
デメリット
日本からのアクセスがあまりよくない場合があるので、飛行機を利用して渡航する際に、どこか経由地で乗り換える必要があります。またアトラクション的なものの数も少ないため、長期留学だと人により少し飽きが来てしまう場合もあります。
③小規模田舎町
人口何万人とか、何千人レベルの小さな田舎町です。極端な場合、東洋人が歩いていると注目されてしまうかもしれないような町でもあります。
海外の語学学校にはこういった田舎町にも学校があります。特にアメリカやイギリスに多いです。本当にその町に1校だけといった感じです。
こういった環境にある学校の特徴としては、まず全校100名までの小規模校が多いです。緑に囲まれ、学校の中に庭があったりして、そこでバーベキューやパーティーなどやったりします。学校のみんなで仲が良く、教師も学校スタッフも生徒を一人一人把握しています。
田舎町なので、国籍が偏ることが少なく、日本人生徒も少なくなる傾向にあります。アットホームで、日本人生徒も少ない環境を希望されている場合、田舎町にある学校が良いかもしれません。
デメリット
田舎町のため、留学生活を送るうえで最低限のものは問題ないですが、それ以上のものはあまり求めることはできません。映画を観たいとなっても、その町には映画館がないといったこともあります。日本人生徒も少なかったりするので、困ったときに日本語で何か相談できる相手がいない可能性もあります。
④リゾート地
海や山などその国を代表するリゾート地にも語学学校はよくあります。例えば、アメリカのハワイやフロリダ、イギリスのブライトンやボーンマス、カナダのウィスラー、オーストラリアのケアンズやゴールドコーストなど。
意外にこういったリゾート地に語学学校は乱立していたりします。そのため学校もいろいろ選べたりできます。
リゾート地ということで観光客も多く、飲食店を中心としたいろいろなお店がありますので、利便性は問題ないです。ただし、世界的にも有名なリゾート地の物価は高めの傾向があり、それが滞在費にも反映されている場所もあります。
⑤学園都市
世界的に有名な大学が町のシンボルとなっているような町です。例えば、アメリカのボストン・バークレー、イギリスのオックスフォード・ケンブリッジなどは、町の中に世界的に有名な大学がいくつかあったりします。
町中に学生が行き来し、荘厳でアカデミックな雰囲気が感じられだけでなく、企業も多く拠点を構えていたりするので、中規模都市並みの活気を呈している場所もあります。
これらの町にも学校は数々あり、ボストン・オックスフォード・ケンブリッジなどには、語学学校も揃っています。
学生街だと滞在費など物価も安くなるというイメージを持たれる方も多いのですが、実際はあまりお安くなく、大都市よりは安いといった水準です。
留学先都市や町を決める注意点
都市や町ごとに大雑把に特徴をまとめてみましたが、それぞれの国で都市や町の感じ方や雰囲気は異なります。
北米とヨーロッパを比べただけでも大都市の性格や雰囲気も異なってきます。ご自身の希望する留学にはどういった雰囲気や利便性などを求めるかしっかり考えていきましょう。
もちろん留学の予算も影響してきますので、どのぐらいの費用をかけられるかということも考慮に入れながら都市や町選びを進めて行くようにしてください。