留学するとどういったことを勉強するのか

留学するとどういったことを勉強するのか

様々な理由で、海外留学を検討すると思いますが、留学先で「どのような勉強をするのか」を知っておくことは海外留学をする上で、最も重要な要素になります。

そこで、語学学校・大学・大学院に学校のタイプを大まかに分類したうえで、各学校でどういったことを勉強していくのかご紹介していきます。

語学学校での勉強

語学学校では、大まかに一般英語・英語試験対策・大学進学・インターンシップ・ビジネス英語を勉強することができます。

一般英語の授業では、簡単な文法や日常会話レベルを学ぶことができる初心者コースからより高度な英語を学ぶことができる上級者コースまであります。

授業では、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングに加えて、文法や単語など日常生活で使用する総合的な英語力を習得することができます。

この授業では、日常で使用する総合的な英語の習得を目指していますが、一般英語の授業では、様々なシチュエーションで使用するフレーズをロールプレイングで学ぶ授業が比較的多く、スピーキング力をより向上させることができます。

英語試験対策

英語試験対策の授業では、ケンブリッジ英検・TOEIC・IELTS・TOEFLのスコアを伸ばすためのカリキュラムが構成されています。

具体的には、英語の4つのスキルであるリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの向上をさせ、それぞれのセクションの得点を上げる授業をしています。

その中でも、独学では向上させることが難しいライティングやスピーキングの分野で、講師からフィードバックをもらうことができ、自分の強みや弱みを把握することができます。また、過去問や模擬テストを受けて、試験の問題に慣れさせたり、戦略的な解き方を学んだりすることができます。

ビジネス英語

ビジネス英語の授業では、海外でビジネスを円滑に進めることができる能力を取得することができます。実際のビジネスの場では、日常英会話では使用しないようなフレーズや論理的な発言をしなければならないことが多いです。

そのため、例えば、メールの書き方や効果的なプレゼンテーションや交渉の方法などを学ぶ必要性があります。

語学学校の授業スタイル

それでは、語学学校の授業のスタイルは、どのようなものがあるのでしょうか。

語学学校では、グループレッスン、少人数グループ、マンツーマンでの授業のスタイルが多いです。

グループレッスン

グループレッスンは、多くの語学学校で採用されている授業形態です。これは、教師が1名で生徒が1クラス最大で15名~20名でクラスの編成がされています。

グループレッスンでは、生徒の人数が多く、休み時間や昼休み、そして放課後等で彼らと一緒に行動する機会が増えますので、様々な国籍の友人を作りやすいです。

一方で、クラスに教師は1名しか配置されませんので、教員と密なコミュニケーションを取ることが比較的難しいです。

少人数グループ

少人数グループのレッスンでは、教師が1名で、生徒が3~6人程度でクラスが編成されています。生徒の数が少ないため、教師が各生徒の長所や短所などの特徴を把握することができ、各々の状況に合わせて、柔軟に授業の内容を変更することができます。

その結果、効果的に各生徒の語学力を向上させることができます。しかし、各々の語学力が異なりますので、学習の進捗状況や内容に差が発生してしまう可能性があります。

そのため、教師は指導することが負担になってしまったり授業の内容によっては生徒が理解できなかったり、逆に退屈になってしまう可能性があります。

マンツーマン

マンツーマンのレッスンでは、生徒1名と教師1名で授業をするスタイルです。

教師と一対一で授業を受けることができるため、自分の目的にあった授業を展開してくれたり、間違えた箇所をすぐに訂正してくれたりしますので効果的に語学力が向上することができます。

しかし、生徒が1名で授業をするため、他の友人を作ることが難しく、モチベーションが低下してしまったり、海外生活や留学の情報交換をすることができなかったりします。

大学進学コースでの勉強

大学進学コースの授業では、海外の大学に入学することを目的とした授業をしています。

海外の大学に入学するために必要なIELTSやTOEFLの英語の試験の対策や海外の大学で必要なアカデミックなスキルの習得を目指します。

アカデミック英語は、日常英語やビジネス英語とは全く異なる英語のスキルです。そのため、大学進学準備コースでは、参考文献の探し方やリサーチ方法、アカデミックエッセイの書き方、プレゼンテーションの方法などのスキルを学びます。

イギリスやオーストラリアの大学進学準備コースの授業では、アカデミックな英語のスキルの他に例えば、地理、政治、歴史、法律、数学などの一般教養科目を学ぶことになります。なぜなら、これらの国は、大学で専門科目を勉強するからです。

そのため、これらの国の大学進学準備コースの授業では、専門的な勉強についていけるだけの基礎的な知識も学習します。

インターンシップ

インターンシップのコースでは、語学力の向上だけではなく、海外で就労できる機会もあります(ビザ無しやビザのタイプ次第では就労が制限されている国もあります)。

この授業では、一般英語の授業の他に企業で働くにあたり、その業界特有の語彙力を増やしたり、英語の履歴書の書き方や英語での面接の方法を学んだりすることができます。

授業の期間中に現地の企業で働くことで、実践的な語学力を習得することもできます。

大学や大学院での勉強

大学や大学院の授業でどのような勉強をするのか紹介をします。

海外の大学や大学院では、語学学校とは異なり英語を勉強するのではなく、英語でアカデミックな勉強をします。アカデミックな勉強と言えば、経済学、法学、国際関係学などが一般的です。

海外の大学では、日本の高等教育機関では学ぶことができないような、昆虫学、ホテル経営学、動物看護学、英語教授法、パン科学などを勉強することができます。

授業のスタイル

海外の大学や大学院の授業のスタイルは主に、レクチャー(講義)・セミナー(少人数でのディスカッション)・チュートリアル(より少人数でのディスカッション)です。その中で、グループでのプロジェクトやプレゼンテーションを実施する授業もあります。

海外の大学や大学院では、授業に参加するにあたってリーディングリストが渡されます。リーディングリストを読むことによって、その授業に必要な理論や知識を事前に予習することができます。

実際に、海外の大学や大学院では、1つの授業あたり、約100ページくらい論文やジャーナルを読むことになります。

授業によっては、課題を出されることもあります。例えば、授業で習ったデータの分析方法を使用し、自分の選択した対象を分析したり、リーディングリストの論文の要約をグループになってプレゼンテーションをしたり、簡単なエッセイを作成することもあります。

成績の付け方

これらの教育機関では、成績の評価の方法が約2通りあります。

1つは、イギリスの方式です。イギリスの成績の評価は大学の最終年度末の論文や中間試験や学期終了後に実施するエッセイやプレゼンテーションによって決定されることが多く、授業の出席率や授業での発言は成績に含まれないことが多いです。

授業によって異なりますが、中間試験でのエッセイは約2000字から約2500字ぐらいで、学期末の試験では、約4000字から5000字くらい書くことが多いです。

もう1つはアメリカの方式です。アメリカの大学、大学院では、中間や学期終了後の試験だけではなく、授業への参加率や授業内のディスカッションやプレゼンテーション、プロジェクトなどで授業にどれだけ貢献したかによっても評価の対象となります。

まとめ

海外留学では、各教育機関が大まかにでもどのような勉強をしているか理解する必要性があります。

語学学校では、主に一般英語・英語の試験対策・海外の大学進学・海外でのインターンシップ・ビジネス英語を学び、一般的に英語力を向上するための場所です。

一方で、海外の大学や大学院では、英語を使用してアカデミックな勉強をする場所です。

ご自分がどのようなことを学びたいかを比較、検討をしてこれからの海外留学で何を勉強したいかについて考えてみてください。

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