イギリスの気候と四季別に対策すべき服装スタイル

イギリスの気温・気候と春夏秋冬別の服装

イギリスの気候は、日本に比べて曇りがちだとか、雨が多いとか良く耳にすることがあるかと思います。実際に、その通りではあります。日本よりは曇りの日が多くて日照時間が少なかったりもしますし、雨も降りやすい天候ではあります。そんなイメージのイギリスですが、もちろん晴れる日もあり、その分晴れた日は爽やかさで気持ち良いです。

イギリスへ留学する場合、イギリスで気になる点の一つがイギリスの天候だと思いますので、イギリスの天候について簡単に解説してみます。

イギリスの天候区分(特徴別)

イギリスの天候の特徴は以下のように、東西南北で大きく4つの区分に分けることができます。

イギリス気候区分

南東部(ロンドン・ケンブリッジ・ブライトンなど) 冬は寒く、夏は暖かい
南西部(オックスフォード・ボーンマス・ウェールズなど) 冬はそこまで寒くなく、夏は暖かい
北東部(ヨーク・ニューカッスル・エジンバラなど) 冬は寒く、夏は涼しい
北西部(グラスゴー・マンチェスター・リバプールなど) 冬はそこまで寒くなく、夏は涼しい

この分け方からも見て取れるように、冬はイギリス東部が寒く、夏はイギリス北部が涼しいという特徴がわかります。東部が比較的暖かいというのはメキシコ湾流と呼ばれる暖流が大西洋から上がってきているという特徴もあります。

では日本の地域にたとえてみますと、あくまでイメージでの話ではありますが、イギリス北東部が日本で言う北海道と言えるかもしれません。ただ北海道のように冬の時期大雪に見舞われるということはあまり多くありません。逆にイギリスの南西部は、日本で言う沖縄という感覚ではあります。ただしこちらもイメージなので、沖縄のように真っ青な海が広がり夏は熱帯のような温かさということはありません。

イギリスは緯度としては北海道より北にありますが、北海道よりも雪は断然少ないですし、マイナス十数度になることはありません。

イギリスの気候の特徴

イギリスにも日本同様に春、夏、秋、冬、という四季があります。しかし日本の四季に比べると、イギリスの天気は少し曖昧で、例えば7月でも最高気温が20度を超えない肌寒い日があったり、そうかと思えば、5月に真夏のような強い日差しが照りつけることもあります。

そのため、昨日はタンクトップで歩くことができたけれど、今日はレザージャケットを羽織る必要があるということが稀ではありません。とは言いつつも、一応四季の変化は感じられるので、次の項目でそれぞれの季節の特徴を紹介していきます。

春(3月・4月・5月)

春は全般的に穏やかで涼しい季節です。冬の時期からだんだんと日も長くなり、やっと冬が終わったなという明るい雰囲気に包まれます。気温も少しづつ上昇します。といっても30度を超えるようなことは無いですが、暑い時も時折感じられ、寒さと暑さが入り乱れる感じになります。3月にとても春らしい穏やかな日もあれば、4月の下旬に雪がちらつくこともあります。

夏(6月・7月・8月)

夏はイギリスでも暑くなってきますが、日本ほどの湿度で蒸し暑さは感じることはありません。日も長くなり、夜の10時近くまで明るくなってきます。イギリスでもここ数年は熱波に見舞わわれ30度を超える日々が続くこともあります。またイギリスでは太陽の日差しを日本より強く感じるため、30度を超えると、とても暑く感じます。8月下旬になってくると夜は段々と涼しく感じられ、羽織るものが欲しくなります。

秋(9月・10月・11月)

秋になると冷たい空気が北部より流れてきて不安定な天候が続きます。台風のような嵐がやってくることもあり、天候不順の季節でもあります。11月になると寒さも身に染みて感じるようになり、雪が降りだすことも。冬に向けて段々と日が短くなってきます。

冬(12月・1月・2月)

イギリスの冬は、寒さも厳しくなり、風が吹き、曇りがちな天気が続きます。雪はあまり降ることはありませんが、ここ数年は時折雪が降って積もることもあります。日が短くなり、夕方4時ころから暗くなり、翌朝8時ころまで明るくならないという日々が続き、明るさが恋しくなる季節でもあります。

イギリス冬の空

イギリスの気候を気温で見ると

そこまで寒くないとか涼しいとか言われてもピンとこないかもしれませんので、平均気温でご紹介してみます。

夏(7-8月) 冬(12-1月)
南東部(ロンドン) 19℃ 5℃
南西部(ボーンマス) 17℃ 6℃
北東部(ニューカッスル) 14℃ 4℃
北西部(グラスゴー) 15℃ 3℃

こうして気温でみてみると、イギリス北部は、冬は寒そうで夏は涼しそうというのが良くわかります。イギリス南部も夏は暖かいといっても、平均20℃行くか行かないかといった程度なので、日本の40℃に行きそうな夏に比べても断然過ごしやすいかと思います。

イギリスの降水日数

降雨量は1時間に○○ミリという示し方がありますが、なかなか実感がつかめない場合が多いですし、イギリスでは測る単位も変わってきたりするので、雨の日(または雪の日)が1年で平均何日あるかという指標、降水日数でご紹介してみたいと思います。ちなみに日本の東京だと年間115日、大阪で年間108日です。

ロンドン 164日
ケンブリッジ 111日
オックスフォード 164日
ニューカッスル 122日
エディンバラ 126日
グラスゴー 167日

イギリスは北に行くほど、降水日数が多い、雨や雪が降る日が多いということになります。ロンドンやケンブリッジなどのイングランド南東部エリアでほぼ日本と同じ降水日数となります。そのため、雨の日が多いと思われがちなイギリスではありますが、データだけで見ると、ほぼ日本と変わらないということが言えます。

イギリスの雨の降り方ですが、日本のようなゲリラ豪雨のような降り方はほとんどありません(ここ数年何回かあったりもします)。雨が降っても小雨が降る程度なので、降水量的には日本の半分もないぐらいです。曇りがちな天気は多いですが、雨が降っても少量というのがイギリスの天候の特徴でもあります。

なお、イギリスではちょっとした雨では傘はさしません。イギリスの雨は上記で述べた通り少量で、日本でいう「ぬか雨」のような雨のため、傘があまり役に立たないこともあり、ちょっとぐらいの雨では、人々は濡れることを気にすることなく傘なしで歩いています。

イギリスの日照時間数

曇りの日が多いと言われるイギリス。今度は年間の平均日照時間数で晴れの日の多さを見てみたいと思います。ちなみに日本では、東京が年間平均1987時間、大阪が平均2032時間となっています。

ロンドン 1481時間
ケンブリッジ 1495時間
マンチェスター 1416時間
ニューカッスル 1445時間
エジンバラ 1421時間
グラスゴー 1265時間

こうやってみると、日照時間は日本と比べてイギリスの方が断然短いのが分かります。雨や雪が降る日は日本と同じ程度ですが、やはりイギリスでは曇りがちな日が多いということがわかります。イギリスの中での比較は顕著で、北部よりも南部の方が晴れる日が多いということもわかります。

イギリスで服装の選び方

イギリスは、全体的に日本よりも夏は涼しく快適に過ごせ、冬は日本と感覚的には同じです。ただし、日本の日本海側や北海道のように雪が深く積もるということはめったにありません。ただし寒さは同じように感じます。

そのため、基本的に真冬は防寒がしっかりされているコートや手袋が必需品となりますが、屋内は暖房がしっかり効いているところが多いため、調節のしやすい服装がよいでしょう。分厚いダウンジャケットの下は半袖と言う人もイギリスでは少なくありません。また冬は髪が雨に濡れると風邪をひきやすくなるため、帽子やフード付きのコートやジャケットが役立ちます。

春の服装

春の時期はまだ寒さも残っているため、半袖やTシャツ1枚といった軽装はまだ早いです。冬の時期よりは薄手の長袖シャツや上に羽織るカーディガンなどを中心に過ごします。パンツはもちろん短パンでは寒いです。

春の時期はまだ天候が不安定な時期もあるので、急に寒くなったりする日も出てきます。そのため、厚手のコートやジャンパーなどはすぐに出せるようにしておきましょう。

夏の服装

夏はだんだん暖かくなってきますので、7月や8月を中心にTシャツ1枚というスタイルでも大丈夫です。しかしイギリスの夏は30度を超える日もあれば、20度を下回る日もあるため、その日の気温に合わせた服装が必要になってきます。真夏の肌寒い日に革ジャンを羽織って歩いている人も少なくはありません。

秋の服装

秋は9月ころから冷え込んできますので、秋の前半は春と同じような服装、秋の後半になると冬の服装で過ごした方が無難です。コートやジャンパーなどはすぐに出せるように準備しておきましょう。Tシャツ1枚というスタイルは非常に寒く感じますので、やめておいた方が良いです。

冬の服装

衣替えはしない

日本同様にイギリスも四季があるものの、気温は日本に比べて不安定で、また夏でも肌寒い日が続いたり、冬は戸外は寒くても、屋内はとても暖かく、半袖がちょうどいい、と言うことも少なくありません。

つまり夏でもセーターを着ることもあれば、冬も半袖が必要になります。そのため、日本のように衣替えする習慣はなく、常にどの洋服もすぐに取り出せるように収納している人がほとんどです。

一目は気にしない

日本ではまだ体感的に寒くても、3月に入れば、冬の防寒重視のコートではなく、スプリングコートを着たり、またまだ夏のような日差しが照りつけても、9月下旬にもなれば、無理やり秋の装いをすることが少なくないでしょう。

しかしイギリスでは周りの人が何を着ていようが気にすることなく、夏でも自分が寒く感じれば防寒対策たっぷりに見えるジャケットを着たり、また冬でも自分が暖かいと感じれば、半袖で外を歩くと言う人も少なくありません。

もちろんおしゃれも楽しみますが、イギリスでは自分が居心地のよく感じる装いをすることが当たり前となっています。

公共交通機関には注意

ロンドン市内を走るバスや地下鉄は冷房設備が整っていないため、最高気温が30度を超えるととても蒸し暑くなります。特にロンドン名物の赤い2階建バスダブルデッカーの2階席はサウナのような蒸し暑さになります。

また冬時期に雪で列車が遅延することは日本でも珍しくありませんが、イギリスでも積雪により電車が遅延したり運休したりすることがあります。さらには夏には日本のような暑さにならずとも、暑さで線路が歪み、電車が遅延もしくは運休となることも多々発生します。

なお、天候により列車の遅延や運休が多く予想される場合は、列車の利用を避けるようにニュースなどで報道されることも少なくはありません。

夏場は蒸し暑くなるロンドンの地下鉄
夏場は蒸し暑くなるロンドンの地下鉄

イギリス留学のベストシーズン

イギリスの天候から考えると、イギリス留学を検討する上でいつがベストシーズンかというと、やはり夏の時期がベストシーズンです。

夏の時期でも涼しく過ごせ快適ですし、陽が沈むのも午後の9時や10時だったりしますので、明るい時間帯が一年で最も長い時期です(冬はその逆です)。6月~8月半ばにかけては本当にベストシーズンと言えます。

ただし、ベストシーズンであればこそ、留学先の学校も人が多いですし、航空券も高めに振れてきますので、そういった意味でのデメリットもあったりします。

堀江保夫(編集長)

英語圏を中心とした留学を無料でサポートしている留学スクエアのマーケティングを統括。大学進学希望者へのカウンセリングも行っています。留学経験者の体験をヒアリングしながら記事の作成をまとめています。

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