アメリカ留学での編入手続きは意外に簡単
アメリカ留学で、途中で学校を変え編入したいというご希望を受けることがあります。アメリカ留学では、他の国に比べて編入がしやすいという特徴があります。編入がしやすいというのは、ビザ(F-1)の延長手続きも他の国に比べて簡単ということになります。
そもそも編入とは
編入とは、文字通り、現在通っている学校から他の学校へと学校を変えるということになります。イギリスやオーストラリアだと学生ビザで学校を変えると、当局に通知しなければいけなかったり、編入によって延長となると手続きが面倒だったりするのですが、アメリカでは編入はそこまで複雑ではありません。
アメリカ留学の編入方法
では、どうするかというと、次に行きたい学校の手続きをし、お金も払い込んだ後で、現在在籍している学校に編入し学校を変えるという意向を伝えれば、基本的にOKです。学校によっては編入用の用紙を記入する様に求められる場合もありますが、それが終われば、後は学校同士で編入手続きを行います。学校同士の編入手続きが完了すれば、次に在籍する学校から更新されたI-20が発行されます。
この編入は、語学学校同士でも可能ですし、語学学校からコミュニティカレッジへもできますし、コミュニティカレッジから大学への編入も可能です。ただし、M-1からF-1への編入という流れはできません。M-1というのは専門学校などを申請する際の学生ビザですが、通常の学生ビザF-1からM-1は可能ですが、その逆のM-1からF-1への編入は認められていません。その点は注意が必要です。
編入手続き
アメリカの場合は、SEVIS番号に情報が紐付いていますので、事前に2校でビザの申請をするといったことはできず、異なる学校でアメリカ留学を検討されている場合は、まずは初めに行きたい学校でF-1ビザの申請をしておいて、現地に渡航してから次の学校の編入手続きを進めて行くというやり方が無難ではあります。
こういった背景にあるのも、アメリカでは2年制大学から4年制大学への編入ということが普通に行われていることが挙げられるかと思います。元アメリカ大統領のオバマ大統領も最初から4年間同じ大学ではなく、途中で編入しています。そのような背景が、アメリカ留学での編入手続きの簡素さ(あくまで他の国に比べてという点で)が起因しているのかもしれません。