アメリカ国務省が日本渡航警戒レベル最高渡航中止勧告へ

アメリカ国務省の渡航勧告レベル

アメリカ国務省では新型コロナウイルスによる世界各国の渡航レベルをレベル1～レベル4に分けてアメリカから海外への渡航に対して注意喚起などを促しています。日本でも外務省が海外安全情報として海外渡航に関する安全情報を出していますが、それと同じようなものです。

レベル1が、「Exercise normal precautions」通常の注意を怠らないようにとなり、身の回りの注意をしながら渡航先へ渡航してくださいといったところです。

レベル2は、「Exercise increased caution」いつもよりはより注意をしてくださいとなり、少し気を張りながら渡航先にはいるようにしてくださいとなります。

レベル3は、「Reconsider travel」となり、渡航の再検討をしてくださいとなります。ここまでくると渡航を少し考えた方が良いのかなというレベルになってきます。

レベル4は、最高レベルで「Do not travel」となり渡航の中止を勧告するレベルとなります。さすがにこのレベルでは渡航を止めておこうかとなります。

日本はコロナ禍となってこれまでずっとレベル3を維持してきましたが、今回2021年5月24日に日本への渡航はレベル4の渡航中止勧告へと引き上げられました。

レベル4が意味するもの

日本への渡航がレベル4の最高レベルに引き上げられたのは、CDCの見解によると以下のように記されています。

Because of the current situation in this destination, even fully vaccinated travelers are at risk for getting and spreading COVID-19 variants and should avoid all travel to Japan

引用元：CDCによる国別の感染状況

直訳すると、「この目的地（日本）の現在の状況により、ワクチン接種完了者でさえも新型コロナウイルス変異株に感染し広める危険があり日本への全ての渡航は回避すべきである。」

独自に解釈するとすれば、アメリカで2回のワクチン接種をうけて完了した人でも日本に来ると無症状でも感染する可能性はあり、そこで日本人の間に広めてしまう可能性があるので日本には行かないようにとも理解でき、アメリカから入国した人が日本でスプレッダーになって日本で広めてはいけないというCDCの良心が垣間見えます。

もちろん、日本からアメリカへ変異株を持ち込ませないという意志もあると思います。

このレベル4の渡航中止勧告への引き上げにより、現状でも非常に限られているアメリカ人の渡航者が更に数える程に減っていくことも予想されると思います。

アメリカ留学への影響

こ中止勧告への引き上げにより、日本からアメリカへ渡航するのにはどう影響するのか、日本人のアメリカへの入国も禁止されるのではという点が気になってくるところではあります。

今のところ、アメリカ側が日本を入国禁止対象国に含めている形跡はありません。

コロナ禍の当初から、欧州・イギリス・アイルランド・ブラジル・南アフリカ・中国からの入国は禁止されていて、ここ最近でインドがそれに加わりましたが、日本が新たに入国禁止対象国にはなっていないようです。

これらを考慮しますと、日本からアメリカに留学する分には特に影響は出ていないということが現時点で言えるかと思います。

アメリカでは学校での対面授業も再開されていますし、大学も秋学期からオンラインレッスンを止めるということも言われ始めてきています。

アメリカ入国時には陰性証明は必要ですが、入国後の行動制限は各州の判断に委ねられています。ニューヨークなどは無症状であれば自己隔離を推奨するとし強制ではなくなっていますので、アメリカに留学しようと思えばできなくはありません。

日本への渡航レベルが格上げされても、日本からアメリカへの留学は影響受けていませんので、アメリカの政府や各州が出している行動制限を遵守しながら、安心安全な留学が可能です。