アメリカ合衆国の国名の正式名称と英語表記

日本が「日本国」、中国が「中華人民共和国」であるように、アメリカには国名の正式名称が定められています。

恐らく多くの方がご存じだとは思いますが、アメリカの国の正式名称は日本語だと【アメリカ合衆国】です。この名前は結構有名だと思います。アメリカはこの名前が国の正式名称となっています。

英語表記は【The United States of America】です。THEが必要ですよ~。

英語で色々なアメリカの呼び方

先にも述べたように、英語でアメリカと言うと、The United States of Americaですが、英語ではいろいろな呼び方があります。

America
その名の通りアメリカですね。後述しますが、Americaというと語弊が生じる可能性もあります。ただ、Americaと英語で言っても大体はアメリカ合衆国のことだとわかってもらえると思います。

USA/U.S.A.
一時はやった曲名にもなりました。United States of Americaの頭文字をとった呼び方です。

US/U.S.
United Statesの頭文字をとったものですが、英語圏の間ではこの呼び方が多いような印象です。

the States
アメリカ人と英語で話すとアメリカのことをステイツと呼ぶ人が多い印象です。I come from the States.と良く言っている印象があります。

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アメリカとはアメリカだけを指さない?

アメリカという名前は、そもそもどこからきているかというと、イタリアの探検家アメリゴ・ベスプッチからとられています。

このアメリゴ・ベスプッチが1500年ごろ航海により、今のアメリカ大陸(南米も含む)を発見します。

アメリカ大陸と言えば同じくイタリア出身の探検家コロンブスではありますが、アメリゴ・ベスプッチよりも前にアメリカ大陸を見つけていますが、それを新大陸と認識せずそのままアジアへと向かってしまいました。

一方でアメリゴ・ベスプッチは、新しく発見したアメリカ大陸を新世界として、ヨーロッパに広めました。その後、ドイツ人の地図製作者がアメリゴ・ベスプッチに敬意を表し、アメリゴを女性形に直した形で『アメリカ』と名付けたと言われています。

アメリカと聞くと、すぐにアメリカ合衆国のことを指すと思われがちですが、厳密に言えば、新大陸である南北アメリカ大陸の総称でもあります。

そのため、留学するとブラジル人の友人が「自分たちもアメリカ人だ」と主張したという話も耳にしたことがあります。

アメリカ合衆国の由来

その後、新大陸にはヨーロッパから北米へはイギリス人フランス人・オランダ人・スペイン人、南米へはスペイン人やポルトガル人が入植し、植民地を作っていきます。

そのうち大西洋側の13州(ニューヨークやマサチューセッツなど)がイギリスの植民地となり、イギリスから自由を求めてこの植民地へ入植者が増えていくことになるのですが、このアメリカの13州の植民地は、The United Colonies of America(The United Colonies of North Americaという見解もあり)と呼ばれていました。

その後、アメリカは1776年7月4日にイギリスから独立するようになりますが、その年の9月9日までThe United Colonies of Americaと呼ばれていました。

アメリカがイギリスからの独立を果たしたため、植民地ではなくなりましたのでColoniesという呼び方はふさわしくありません。そのため13の州はStateととなり、1776年9月10日からThe United States of Americaという現在の国名へと変わりました。

ご存知の通り、最初はStatesも13州から始まりましたが、西へ西へと拡大し、Statesの数も増え現在に至っています。

ビルに掛かるアメリカ国旗

日本語訳のなぞ

The United States of Americaを日本語訳すると【アメリカ合衆国】です。『合州国』ではなく『合衆国』となっています。

ご参考までに、外務省が発表しているアメリカの正式名称もチェックしてみてください。合衆国で表記されています。

なぜ『合州国』ではないのか、いろいろと諸説あるようですが、国と同じ位の権限をもった各州が協力し合う連邦国家という意味合いも込めて、州ではなく衆という言葉を使用しているという説が有力です。

合衆国といえば、アメリカのお隣メキシコも合衆国という名称を使用しています。

そして、アメリカを日本語で言う場合、よく『米国』とも言われます。なぜ米なのでしょうか。

とくにアメリカがコメが有名とかそういった話ではなく、江戸時代にアメリカ人のことをメリケンと呼んでいたことが始まりのようです。

アメリカンが、当時の日本人にはメリケンのように聞こえたらしく、日本語の当て字で『米利堅』と書かれたことから【米】という字がとられて、米国とも呼ばれるようになりました。

ちなみに、中国語ではアメリカのことは『美国』(メイクォ)と呼ばれています。日本語は中国から漢字が由来してできていますが、アメリカは違うんだなぁというのがわかります。

他の外国語でのアメリカの呼び方

先ほど中国語でアメリカは、美国と呼ばれているとご紹介しましたが、他の外国語でアメリカはどう呼ばれているか調べてみました。

フランス語

États-Unis

フランス語では、エタジュニと呼びます。ÉtatsはStatesで、UnisはUnitedです。そのまま英語をフランス語にしている感じですね。

スペイン語

Estados Unidos

スペイン語では、エスタドスウニドスと呼びます。こちらも英語とスペイン語を当てはめていてEstadosはStatesで、UnidosはUnitedです。

ドイツ語

Amerika

ドイツ語では、アメリカそのままですね。少し綴りが違います。アメリカ合衆国となると、die Vereinigten Staaten von Amerikaとなります。

まとめ

アメリカの国の正式名称は、【アメリカ合衆国】です。

アメリカの各州が協力し合い力を合わせて国を運営していくという意味が込められています。

英語での正式名称は、The United States of Americaとなります。


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