1年間の留学費用はいくら?主要8カ国を同じ条件で比較
1年間留学するには、結局いくら用意すればよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、1年間の語学留学にかかる総費用は約200万〜700万円が中心です。費用を抑えたフィリピン留学なら175万円前後から検討できる一方、アメリカやロンドンなどの高額な都市では800万円を超えることもあります。
ただし、ウェブ上の金額には「学費と滞在費だけ」「航空券や保険まで含む」など条件の違いがあります。
そこでこの記事では、主要8カ国をできるだけ同じ条件にそろえ、現地で1年間生活するための総額として比較します。
この記事の費用に含めるもの
入学金・授業料・教材費・滞在費・食費・交通費・通信費・航空券・海外留学保険・ビザ/滞在許可関連費用を含めます。旅行・娯楽・買い物代は含みません。
1年留学の費用は約200万〜700万円が目安
1年留学の総費用は、国だけでなく、都市・学校・授業数・滞在方法・為替によって変わります。目安を大きく分けると次のとおりです。
| 費用帯 | 検討しやすい留学先・条件 |
|---|---|
| 約175万〜300万円 | フィリピン、費用を抑えたマルタ |
| 約300万〜500万円 | マルタ、ニュージーランド、アイルランド、地方都市を選ぶカナダ・オーストラリア |
| 約500万〜700万円 | アメリカ、イギリス、大都市を選ぶカナダ・オーストラリア |
| 700万円超 | ニューヨーク・ロンドンなど家賃の高い都市、授業数の多いコース、個室寮 |
上限ぎりぎりで計画せず、見積もった総額に10%程度の予備費を加えると安心です。500万円の計画なら、病院・引っ越し・為替変動などに備えて50万円ほどを別枠で考えます。
主要8カ国の1年留学費用を一覧比較
以下は、授業料だけではなく1年間の生活と渡航準備まで含めた総額です。2026年7月時点の為替(1米ドル162円、1カナダドル113円、1豪ドル108円、1NZドル93円、1英ポンド214円、1ユーロ184円、1フィリピンペソ2.7円)を参考に、端数を丸めています。
| 国 | 1年間の総費用 | 費用感 | 語学留学中の就労 |
|---|---|---|---|
| アメリカ | 約530万〜850万円 | 高い | 就労を前提にしない |
| カナダ | 約400万〜550万円 | 標準〜高い | 語学コースのみは原則不可 |
| オーストラリア | 約400万〜600万円 | 標準〜高い | 学生ビザは条件付きで可 |
| ニュージーランド | 約350万〜500万円 | 標準 | ビザ条件を満たせば可 |
| イギリス | 約450万〜700万円 | 高い | 短期就学ビザでは不可 |
| アイルランド | 約350万〜550万円 | 標準 | 対象コース・許可なら可 |
| マルタ | 約250万〜450万円 | 安い〜標準 | 条件付きで可 |
| フィリピン | 約175万〜300万円 | 安い | 原則不可 |
※就労条件は国籍、ビザ、学校・コース、受講期間により変わります。「働けば費用を回収できる」と先に収入を予算へ組み込まず、申請時点の公式条件を確認しておくと安心です。
留学スクエア カウンセラーより
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比較表の前提条件
- 18歳以上の一般英語コースを想定
- 滞在期間は約12か月、授業は週20レッスン前後
- 授業期間は48週間を基本とし、学校休暇を含めて1年間滞在
- 最初の4週間はホームステイ、その後はシェアハウスの個室
- 食事は自炊中心。旅行・娯楽・買い物代は含めない
- 都市や制度の違いが大きいため、幅を持たせた概算
国によって「1年の語学留学」の制度設計は異なります。特にイギリスの英語コース向け短期就学ビザは6か月超11か月以内です。アイルランドも、対象の25週間コースと滞在許可を組み合わせる仕組みで、48週間ずっと授業を受けるモデルとは異なります。
1年留学の費用内訳
費用の大部分を占めるのは学費と滞在費です。ただし、現地で不足しやすいのは食費・交通費など毎月の支出です。総額だけでなく項目別に予算を分けましょう。
関連記事:1か月・3か月・半年など他の期間の費用相場も知りたい方はこちら
| 項目 | 8カ国を通した目安 | 主な変動要因 |
|---|---|---|
| 学費・学校諸費用 | 約90万〜300万円 | 国、学校、週の授業数、繁忙期 |
| 滞在費 | 約70万〜240万円 | 都市、個室/相部屋、食事の有無 |
| 食費・交通・通信 | 約40万〜150万円 | 自炊頻度、通学距離、生活スタイル |
| 航空券 | 約6万〜35万円 | 渡航先、時期、直行便/経由便 |
| 海外留学保険 | 約20万〜35万円 | 補償内容、年齢、免責 |
| ビザ・健康診断・準備 | 約5万〜50万円 | ビザ種別、健康診断、指紋登録など |
学費:学校・授業数で大きく変わる
授業料は、週15〜20時間程度の一般英語なら比較的抑えられます。週25〜30時間の集中コース、試験対策、大学進学準備、マンツーマン授業を増やすほど高くなります。長期割引がある学校も多いため、「1週間の料金×48」と実際の長期見積もりは一致しないことがあります。
滞在費:1年では最も差がつきやすい
1年留学では家賃の差が総額へ直結します。ホームステイや学生寮は到着直後の安心感がありますが、長期では割高になりやすいため、最初の1か月だけ利用してからシェアハウスへ移る方法が現実的です。
ただし、家賃だけでなく敷金、寝具、家具、光熱費、学校までの交通費も比較してください。中心部から離れた家に移っても、交通費で差額が縮むことがあります。
生活費:食費・交通費・通信費
生活費は毎日の小さな支出の積み重ねです。平日は自炊と弁当を基本にし、外食や旅行の予算を生活費と分けて管理すると不足を防げます。スマートフォンは現地SIMやeSIM、交通は学生割引や定期券の対象を確認しましょう。
渡航前費用:航空券・保険・ビザ
出発前には、授業料や滞在費の一部に加え、航空券、保険、ビザ申請費、健康診断、パスポート、スーツケースなどの支払いが集中します。留学先によっては資金証明も必要です。費用の全額を出発後に用意するのではなく、出発前の支払いも見込んで準備しておきましょう。
国別に見る1年間の留学費用と特徴
ここからは各国の費用と、1年間滞在するときの注意点を見ていきます。
アメリカ|約530万〜850万円
アメリカは学校と都市の選択肢が多い一方、授業料、家賃、保険が高くなりやすい留学先です。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどでは上限を超える可能性もあります。語学研修だけで現地就労を予算に組み込まず、十分な資金を用意しましょう。
カナダ|約400万〜550万円
カナダは教育環境と費用のバランスから人気があります。トロントとバンクーバーは家賃が高めで、モントリオールなど都市を変えると費用を調整できます。英語・フランス語コースだけを履修する学生は、原則として学外就労の対象になりません。
オーストラリア|約400万〜600万円
オーストラリアは授業料と家賃が上昇しやすい一方、学生ビザでは授業期間中に原則2週間で48時間まで働けます。収入には仕事探しの期間や英語力による差があるため、最初から生活費の全額を賄えるとは考えない方が安全です。
ニュージーランド|約350万〜500万円
ニュージーランドは大都市圏が比較的小さく、落ち着いた環境を選びたい人に向いています。一定の英語コースや期間などの条件を満たし、ビザに就労条件が付けば週25時間まで働ける場合があります。許可の有無はビザレターで確認が必要です。
イギリス|約450万〜700万円
イギリスは授業料と住居費が高めで、特にロンドンは費用差が大きくなります。英語コース用の短期就学ビザは6か月を超え11か月以内のコースが対象で、就労はできません。「丸12か月の英語コース」を希望する場合は、学校とビザ区分を先に確認しておくと安心です。
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アイルランド|約350万〜550万円
アイルランドは、ヨーロッパで英語を学びながら一定条件で働きたい人の候補です。対象リストに掲載された25週間の英語コースなどに登録し、就労が認められる滞在許可区分「Stamp 2」の条件を満たす場合、授業期間は週20時間、指定休暇期間は週40時間まで働けます。語学学生の滞在許可は通常1コースにつき最長8か月のため、1年間の計画はコースと許可期間を個別に組みます。
マルタ|約250万〜450万円
マルタは欧米圏より学費を抑えやすく、ヨーロッパ生活も経験できる留学先です。夏は授業料と滞在費が上がりやすいため、開始時期をずらすと節約しやすくなります。90日を超える対象コースの学生は、原則として最初の3か月経過後から週20時間まで働ける場合があります。
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フィリピン|約175万〜300万円
フィリピンは授業料・寮・食事がセットになった学校が多く、予算管理がしやすいのが特徴です。マンツーマン授業を多く受けても欧米より抑えやすい一方、寮の部屋タイプ、電気代、現地支払い費用で差が出ます。学生ビザや特別就学許可(SSP)での就労は原則できません。
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留学タイプ別に1年の費用を比較
同じ1年でも、留学の目的が変われば費用の考え方も変わります。
| 留学タイプ | 費用の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 語学留学 | 授業数・学校・滞在方法で調整しやすい | 英語力向上を最優先したい人 |
| 大学・専門留学 | 授業料が高く、出願料や教材費も必要 | 学位・資格・専門性を得たい人 |
| 交換留学 | 在籍大学の学費のみで済む制度もある | 所属大学に提携制度がある学生 |
| ワーキングホリデー | 就労収入を得やすいが、授業期間に制限がある国も | 仕事と海外生活を重視する人 |
大学生はまず所属大学の交換留学、認定留学、単位互換、奨学金を確認しましょう。休学費用が必要な大学もあるため、現地費用だけで判断できません。
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出発前にいくら必要?支払い時期を確認
1年分の費用をすべて一度に払うとは限りませんが、学校申込から出発直後に支払いが集中します。
| 時期 | 主な支払い | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 申込〜ビザ申請 | 入学金、授業料、滞在予約金、ビザ費用 | 学校の返金規定と送金期限を確認 |
| 出発1〜3か月前 | 航空券、保険、健康診断、渡航用品 | 繁忙期は早めに予約 |
| 到着直後 | 家賃、敷金、交通、SIM、生活用品 | カードとは別に当面の生活資金を確保 |
| 滞在中 | 家賃、食費、交通、通信、教材 | 月予算と予備費を別口座で管理 |
出発前に必要な金額は、学費や滞在費をどこまで前払いするかで変わります。ビザの資金証明に必要な残高と、実際に支払う金額も同じではありません。学校の請求書を基に月別の資金繰り表を作るのが確実です。
予算から逆算する留学先の選び方
| 用意できる予算 | 現実的な考え方 |
|---|---|
| 200万円未満 | 1年間は選択肢が限られる。フィリピンの条件を絞るか、期間を短くする |
| 200万〜300万円 | フィリピン、費用を抑えたマルタを中心に検討 |
| 300万〜400万円 | マルタ、ニュージーランド・アイルランドの低予算案を比較 |
| 400万〜500万円 | カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドが候補 |
| 500万円以上 | 多くの国を検討可能。アメリカ・英国の大都市は余裕を持つ |
予算が足りないときは、国だけでなく「期間」「都市」「授業数」の順で調整します。たとえば、希望国で1年暮らすことが目的なら授業期間を短くできるビザを検討し、英語力の伸びが目的なら低コスト国で授業数を確保する方が合う場合があります。
留学スクエア カウンセラーより
「この予算だとどの国が現実的か」は、都市・学校・時期の組み合わせ次第で変わります。無料相談で、ご予算に合わせた国・学校選びを一緒に整理することもできますので、お気軽にご相談ください。
1年留学の費用を安く抑える7つの方法
- 家賃の高い大都市を避ける:国より都市の違いが大きいことがあります。
- 長期割引を比較する:同じ学校でも申込週数や開始日で授業料が変わります。
- ホームステイからシェアハウスへ移る:到着直後の安心と長期の節約を両立できます。
- 自炊と弁当を基本にする:毎月の食費を安定させやすくなります。
- 航空券の繁忙期を避ける:夏休み、年末年始、連休前後をずらします。
- 奨学金・大学の制度を早めに探す:締切が出発の半年〜1年以上前の制度もあります。
- 複数校を総額で比べる:授業料だけでなく滞在手配費、教材費、送金費用まで比較します。
関連記事:利用できる支援制度をくわしく知りたい方はこちら
よくある質問
Q1年間の留学費用は平均いくらですか?+
語学留学では約200万〜700万円が中心です。フィリピンは約175万〜300万円、カナダは約400万〜550万円、アメリカは約530万〜850万円が目安です。国・都市・学校・滞在方法で大きく変わります。
Q1年留学で一番安い国はどこですか?+
今回の8カ国ではフィリピンが最も安く、総額約175万〜300万円が目安です。欧州ではマルタが比較的安く、約250万〜450万円です。ただし部屋タイプや渡航時期によって差があります。
Q大学生の1年留学にはいくら必要ですか?+
私費の語学留学なら約200万〜700万円が目安です。交換留学では現地大学の授業料が免除される場合がありますが、在籍大学の学費、休学費、寮費などを確認してください。奨学金と単位認定の有無でも自己負担が変わります。
Q現地で働けば留学費用を払えますか?+
生活費の一部を補える国はありますが、仕事がすぐ見つかる保証はなく、語学コースでは就労できない国もあります。渡航時点では就労収入を見込まず、必要資金と予備費を用意する方が安全です。
Q費用の見積もりで忘れやすいものは何ですか?+
教材費、送金手数料、ビザ用の健康診断、家の敷金、光熱費、現地交通、スマートフォン、休暇中の滞在費などです。見積総額とは別に10%程度の予備費を確保すると安心です。
まとめ|予備費を含めた資金計画を立てよう
1年留学の費用は、一般的な語学留学で約200万〜700万円が中心です。安い国を探すだけでなく、同じ条件で学費・家賃・生活費・渡航準備費を比較し、さらに10%程度の予備費を加えましょう。
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費用・制度の確認に利用した公的情報
ビザと就労条件は変更されることがあります。申請前に各国政府の最新情報をご確認ください。



























































































































































